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米通貨監督庁長官代理、仮想通貨の関連政策について考え示す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

フィンテックの銀行設立許可めぐり考え示す

米通貨監督庁(OCC)のMichael Hsu(マイケル・スー)長官代理が、8月3日に米上院銀行委員会で証言を行い、暗号資産(仮想通貨)企業を含むフィンテックに国法銀行の設立を許可する政策についての考えを示した。

この政策は、Brian Brooks氏が長官代理を務めていた期間に、OCCが導入したもの。これにより、仮想通貨カストディ企業AnchorageやProtego、仮想通貨ブローカーPaxosなども、条件付きで銀行設立の認可を得ている。

しかし新しく長官代理に就任したスー氏は、この政策の「必要性や関連分野への影響を調査するため」に一時保留し、見直すとした。一部の議員は、仮想通貨市場の不安定さなどを指摘して、仮想通貨関連企業を銀行と同様に扱うべきではないと意見している。

関連:「仮想通貨企業の銀行免許取得に異議」米上院議員、通貨監督庁に書簡を提出

スー氏は銀行委員会で、通貨監督庁(OCC)で進められている活動について報告。その一環として、フィンテックの銀行設立許可についても語った。

スー氏は、この政策が「すべてのステークホルダーとの十分な調整のもとに行われていないことを懸念している」という。また、一部の人々は「フィンテックに銀行の設立許可を提供することで、そうした企業が十分な責任を負うことなく、連邦銀行システムの一部に参加し得る」と主張しているが、そうした懸念も共有していると話す。

フィンテック

金融であるファイナンス(Finance)と、テクノロジー(Technology)を合わせた造語。先端技術を利用して従来の金融システムを革新していくという文脈で使用されることが多い。仮想通貨やブロックチェーンもフィンテック技術として注目されている。

▶️仮想通貨用語集

しかし一方で、フィンテックの銀行設立を拒否することで、規制当局の手が届かないバンキングシステムの成長を促す可能性があるとの認識にも同意するという。スー氏は次のように説明した。

銀行設立を拒否したからといって問題が解決するわけではなく、反対に許可したからといって、フィンテックが自動的に安全で健全、公正なものになるわけでもない。

私は、OCCが認可するフィンテックについて、公正で公平な方法で消費者や企業の金融ニーズに対応し、金融サービスを促進していくことを期待する。

このためにOCCは「フィンテックを銀行システムにどのように組み込むことができるか」「責任あるイノベーションを促進するための、サンドボックス制度の適切な活用」を検討するべきだという。

省庁間チームでデジタル資産を検討

また、スー氏は仮想通貨関連の検討を省庁間で連携して行う取り組みとして、通貨監督庁(OCC)、連邦預金保険公社(FDIC)、連邦準備制度理事会(FRB)が「デジタル資産スプリント・イニシアチブ」を設立したことにも触れた。

このチームでは4つの作業を行う予定だ。まず最初に、デジタル資産の分類や定義を共同で策定し、共通の理解を得る。次に、仮想通貨などデジタル資産の活用方法やリスクを理解する。さらに、規制や監督が不足している部分について検討。最後に、それまでの作業に基づいて、政策で求められることを検討する。

スー氏は、政府がステーブルコインのリスク評価や、政策提言を行うことにも言及した。ステーブルコインは仮想通貨取引やDeFi(分散型金融)で大きな役割を果たしていることから重要なものとして認識されているという。

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