WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「仮想通貨企業の銀行免許取得に異議」米上院議員、通貨監督庁に書簡を提出

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

OCCによる国法銀行設立の許可に異議

米国議会の上院銀行委員会の長を務めるSherrod Brown議員は米通貨監督庁(OCC)長官代理宛てに、公開書簡を提出。仮想通貨企業に国法銀行設立の許可を与えたことについて異議を唱えている。

OCCは、Brian Brooks氏が長官代理を務めていた期間に、フィンテック企業にも国法銀行の設立を許可。カストディ企業のAnchorageやProtego、大手ブローカーPaxosなどの仮想通貨関連企業も、条件付きの認可(OCCが規定したリスク管理や流動性の条件を満たすという条件)を得ていた。

Brown議員は、これらの企業が本来銀行が満たすべき一連の規制基準や消費者保護基準を満たしていない懸念があるとした。

書簡によると、例えばPaxosが「銀行レベルの監督を受けた最先端のテクノロジー」を標榜しているように、いずれの企業も、連邦政府の認可を受けていることを強調して、その信頼性や安全性が保証されたと考えているように見える。

しかし実際には、仮想通貨の高いボラティリティ(価格変動)や、イーロン・マスク氏の事例など著名な個人の発言により市場に影響が及ぶ現状、その他不確実性を考慮すると、仮想通貨関連企業を規制面で従来の銀行と同等に扱うべきではないと主張した。

Brown議員はこうした理由を挙げた上で、通貨監督庁(OCC)への要請として、すでに与えた条件付きの国法銀行設立許可について見直し、その間は、銀行以外の機関に対する銀行設立の承認を停止するように訴えた。

また許可基準の厳格さや、許可申請者間の公平性を保つために、Anchorageなど仮想通貨企業に許可を与えた際の、OCC内で行われた手順やガイドラインを見直すことも要求する格好だ。

OCCは仮想通貨関連政策を一時保留

一方、OCCの新長官代理Michael Hsu氏はすでに国法銀行設立許可も含め、Brooks前長官代理が導入した、仮想通貨関連の政策を一時保留して見直すと発表している。

Brown議員からの公開書簡が提出された5月19日には、下院金融サービス委員会に出席。国法銀行許可の見直し理由について「仮想通貨企業が国法銀行を設立することの必要性や、それが関連分野にどのような影響をもたらすかを調査するため」と説明した。

Hsu氏は同時に「当局は仮想通貨やフィンテック企業を承認する方法を見出す必要がある」と語り、現在省庁ごとに仮想通貨に関して規制が分断され、統一した基準がないことについても懸念を表明。FRBや連邦預金保険公社(FDIC)とも協力して、仮想通貨規制を検討する可能性を示唆している。

関連米政府、仮想通貨規制を制定する省庁間チーム設立を示唆

国法銀行免許の恩恵とは

なお前長官代理のBrooks氏は、フィンテックや仮想通貨関連企業に国法銀行の設立許可を与えることについて、新興の決済企業にも事業展開の機会を開くため有益としていた。

Brooks氏によれば、米国では州ごとに規則が異なる分野があり、これを満たすためには煩雑でコストのかかる手続きが必要となる。銀行免許を取得すれば、こうした手続きを緩和することが可能だ。こうした立場への反対は「既存の銀行を保護すること」などを主な理由としているとBrooks氏は議論した。

関連米議会公聴会で議論「仮想通貨関連企業に『銀行免許』を許可すべきか?」

Paxosは以前、国法銀行の免許は、金融企業が州の境界を越えてより簡単に事業を行うことができるように設計されていると説明。新興企業がよりよい製品の構築などにリソースを集中させることができるようになると述べている。

許可を受けて、Paxosは拠点とするニューヨーク以外で、新たに全米向けの信託銀行も立ち上げることを予定していた。すでに条件付きで銀行設立許可が降りているPaxosなどの企業が、OCCによる方針見直しの影響を受けるのかは、まだ現在明確になっていない。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/29 月曜日
21:10
ストラテジー、優先株の財務安定策を発表 ビットコイン売却枠も承認
ビットコイントレジャリー大手ストラテジーが優先株配当の流動性強化を目的とした資本管理の枠組みを発表。米ドル準備金の運用方針策定やSTRC配当率の引き上げ、最大12.5億ドルのBTC売却枠承認などを含む5項目の施策を打ち出した。
17:32
クレディセゾンとコインチェック、永久不滅ポイントを仮想通貨へ交換開始
クレディセゾンとコインチェックが2026年6月29日、永久不滅ポイントをBTC・ETH・XRPに交換できるサービスを開始した。2026年4月の業務提携に基づく第一弾施策で、対象はセゾンカード会員約1,500万人。
16:27
SOWAKA、日本法人設立 JPYC決済アプリ「ミセペイ」を7月トライアル開始
SOWAKA PTE.LTD.が2026年6月1日付で株式会社Sowaka Japanを設立。第一弾事業として、JPYC対応QR決済アプリ「MisePay(ミセペイ)」の7月トライアル開始と加盟店の追加募集を発表した。決済手数料0%と返金権限の安全な分離管理が特徴。
15:55
グレースケール、ビットコイン底打ちの条件を提示 FRB金利とクラリティー法が焦点
グレースケールのリサーチ責任者が仮想通貨市場の行方を左右する2つのシナリオを提示。クラリティー法の成否とFRBの利上げ判断が焦点で、底打ちの条件を分析した。ストラテジーのバランスシート動向も注目材料と指摘する。
14:48
ギャラクシー・リサーチ、クラリティー法が2026年成立の確率を50%に引き下げ
ギャラクシー・リサーチのアレックス・ソーン氏が、クラリティー法の2026年成立確率を60%から50%に引き下げた。上院日程の逼迫と倫理条項をめぐる交渉停滞が主因。7月初旬の審議日程確定が分岐点になる。
13:57
グレースケール幹部、ストラテジーに30億ドルのビットコイン売却を提案
グレースケールのリサーチ責任者パンドル氏が、ストラテジー社の財務悪化を受け、優先株「STRC」の配当率引き上げよりも、30億ドル超のビットコイン売却が市場の信頼回復につながると提案した。
12:33
シャープリンク、3日間で約100億円相当のイーサリアム買い増し
イーサリアム・トレジャリー企業シャープリンクが3日間で39,196 ETHを買い増した。含み損が続く中、機関投資家から資金調達を行い、購入を再開している。
10:40
BIS年次報告、ステーブルコインは「貨幣の要件を満たさず」
BISが2026年版年次経済報告書でステーブルコインの構造的課題を指摘。貨幣の等価交換性の欠如や金融安定リスクを分析し、中央銀行主導の統合台帳構想を次世代通貨システムの道筋として提言した。
10:00
ハイパーリキッド、USDH運用終了に伴い 総額16億円の移行助成金を支給
仮想通貨ハイパーリキッドを支援するハイプ財団が、ステーブルコインUSDH運用終了とUSDCへの移行に対応するため総額約1,000万ドルの助成金を提供すると発表した。
09:31
ビットコイン、損切り売りが急拡大 アナリストが降参局面と指摘
CryptoQuantのオンチェーンデータを分析するDarkfost氏が、ビットコインのUTXO損益比率が過去の弱気相場底値圏に匹敵する水準へ低下したと指摘。損切り売りの急拡大が降参局面の始まりを示すとした。
08:39
サムソン・モウ「ビットコインの底は付いた」、サイクル加速論 見方は割れる
JAN3のサムソン・モウCEOが「ビットコインの底値はすでに確認された」と主張。2024年半減期の37日前にATHを更新した事実を根拠に、4年サイクルの加速を指摘。追加下落を見込むアナリストとの見方の相違を解説する。
08:09
キャシー・ウッド、不安定国の資本流出がビットコイン押し上げると予測 AIとの役割差異を強調
アーク・インベストのキャシー・ウッドが27日、政治・経済的に不安定な国からの資本流出がビットコインを押し上げる次の材料になると指摘。AIは技術革命をもたらすが、資産保全の保険機能は担えないと強調した。
06/28 日曜日
12:00
メタプラネット奥野氏、Project NovaとWebXブース展示の全貌を語る
メタプラネット執行役・奥野晋平氏に聞く。ビットコインを企業財務の中核に据え、金融商品やデジタル証券をつなぐ「Project Nova」構想、WebX2026プラチナスポンサー参画の狙い、日本市場への展望を語った。
09:25
週刊仮想通貨ニュース(6/26)|BTC年初来安値更新・キヨサキの投資方針・クラリティー法恩恵銘柄分析の動向まとめ
今週は、著名投資家のロバート・キヨサキ氏の投資方針、グレースケールのクラリティー法恩恵銘柄分析、クリプトクアントによるストラテジーへの仮想通貨ビットコイン購入停止提言に関する記事が関心を集めた。
06/27 土曜日
13:15
エテナ関連トレジャリー企業「ステーブルコインX」がナスダック上場、450億円相当ENAを保有
仮想通貨エテナ(ENA)特化のトレジャリー企業ステーブルコインXがナスダックにSPAC上場。約30億枚のENAを保有し、「USDE」ティッカーで取引開始する。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧