はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

警察庁、古物商許可での「仮想通貨決済」を公式に認める

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

古物商許可での「仮想通貨決済」が全面的に認められる
暗号資産取扱古物商協会設立を目指す岡部氏は、古物営業における「仮想通貨取引」の可否について警察庁の公式見解を報告。暗号資産取扱古物商を活用した、未上場暗号資産を含むイノベーティブな仮想通貨関連サービス拡大に期待を寄せた。

古物商許可での「仮想通貨決済」が全面的に認められる

古物商を営む岡部典孝氏は25日、古物営業における「仮想通貨取引」の可否について警視庁に問い合わせた結果、公式見解があったことを報告した。

古物とは、中古品などをビジネスとして売買したり、交換したりする個人および法人のこと。古物商とは、各都道府県の公安委員会の許可を得て、古物営業法に規定される「古物」の売買等をしている事業者のことを指す。

岡部氏によれば、東京都の行政組織である警視庁から、警察庁(古物営業)担当者に確認を行い、eコマースサイトで仮想通貨を介した代理購入や、仮想通貨での委託販売などを行う新業態の合法性を含めて確認した結果、以下のような書面回答があった。

質疑概要について

警察庁は、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)で、古物営業取引を行うことは可能か?との質疑に対しては、当該営業が古物営業に該当するのであれば、古物営業法に規定する範疇において、「法律上(古物営業法)規定されている、相手方の確認(本人確認や帳簿の記載)があれば問題ない」と回答。

また、仮想通貨による古物営業の可否については、以下のように回答している。

警察庁

古物営業法の制定時には、仮想通貨(暗号資産)は存在していない。

日本円による取引を想定したものであるが、日本円以外(米ドルなど)の法定通貨で古物取引を行なってはいけないとの規定はない。 古物商の許可を受けた上、仮想通貨や他の取引を行うことに対しては、差し支えないものと解する。

古物商許可で仮想通貨決済が認められる

岡部氏はこれらの回答について、(警察庁の判断として)「古物商許可で仮想通貨決済が全面的に認められた。これが覆ることは考えにくい。」とし、動画内で解説している。

仮想通貨は従来、金融庁の管轄で資金決済法に基づいて、仮想通貨同士の交換や売買の媒介は禁止されていたことを踏まえ、「未上場仮想通貨や少額の上場仮想通貨は、暗号資産取扱古物商で入手できることから、古物商の独占業務になるのでは。」と、その優位性を指摘した。

これに伴い、「暗号資産取扱古物商協会 準備室」をdiscord上で立ち上げ、関心を持った人たちがすでに100名ほど集まっているという。暗号資産取り扱い古物商の業態を世間に認知してもらい、健全なマーケットとして確立していこうという趣旨のものだ。

今後は、暗号資産取り扱い古物市場が健全に発展することにより、暗号資産のプロ同士で、物を暗号資産で競っていくというマーケットの拡大も見込まれるとしている。

岡部氏のコメント

CoinPostの取材に対し、岡部氏は以下のように解説した。

警察庁は古物の売買を暗号資産で行うことを「古物と暗号資産の交換」と考えているようです。

今回の行政文書開示により、古物商は古物営業法で定められている本人確認義務と帳簿記載義務を履行すれば、業として暗号資産決済で取引できることが確認できました。

よって、仮想通貨交換業者を通さずに単独で一定のAML/CFTを行いながら消費者と様々な仮想通貨で物を売買できます。 さらに、プロマーケットである古物市場で古物商間で物を売買できます。

FATFガイドラインでも国境を超えない物の売買は、「リスクの低い取引」とされています。つまり物を取引している故に、暗号資産取扱古物商は仮想通貨交換業者より規制の要求レベルが本質的に低いのです。

したがって、暗号資産取扱古物商を活用したイノベーティブな仮想通貨関連サービスが続々立ち上がってくる予感がします。

例えば、未上場暗号資産は、仮想通貨交換業者が取引できない為、古物商がプロとしてリスクを取ることで初期流動性をつけることになるでしょう。

健全に暗号資産取扱古物商業界が発展すれば、街中の古物商で物を売って仮想通貨を入手することができるようになるでしょう。 現在、一般社団法人「暗号資産取扱古物商協会」の設立を目指しています。

協会として金融庁や警察庁とコミュニケーションを進めることで、ブロックチェーン業界と古物業界双方の更なる発展に貢献したいと思います。

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
01/30 木曜日
14:15
米商務長官候補ラトニック氏「AIとブロックチェーンでUSDTの悪用を防止」
米商務長官候補のハワード・ラトニック氏は承認に向けた公聴会で、AIとブロックチェーン技術を活用してステーブルコイン、テザーの悪用を防止する方法について語り、1~2年以内に違法行為を排除することも可能だと主張した。
13:50
トランプ氏ミームコインなど「PolitiFi」トークンが選挙で果たす役割 研究者ら分析
研究者らがトランプ氏ミームコインなど「PolitiFi」トークンの選挙への影響を分析した。若年層などへのアピールや資金調達に役立つとしている。
13:20
米インディアナ州議員、退職基金からビットコインETF投資を可能にする法案を提出
インディアナ州のジェイク・テシュカ議員が、州の年金基金などがビットコインETFに投資することを可能にする法案を提出した。法案が可決されれば2025年7月1日から施行される見通しだ。
12:30
FOMC通過で仮想通貨相場など反発、米国州ではビットコイン準備金をめぐる動きが本格化
FOMCでパウエルFRB議長の発言を受けてビットコイン価格が上昇する中、テキサス州が優先法案にビットコイン準備金を含めるなど、複数の州で暗号資産への取り組みが本格化。フロリダ州やペンシルベニア州なども同様の動きを見せている。
11:30
トランプ政権のBTC相場4年サイクルへの影響、Bitwise幹部が分析
Bitwiseの最高投資責任者は、米トランプ政権が仮想通貨ビットコイン相場の4年サイクルに与える影響を考察。2026年にビットコイン相場が下落する可能性を分析している。
10:20
仮想通貨カルダノ(ADA)が完全分散化へ Plominアップグレードを完了
仮想通貨カルダノがPlominアップグレードを完了し、ADA保有者による分散型ガバナンスへ移行した。ADA保有者は投票で意志決定に参加できるようになる。
09:40
XRPやSOL、DOGE含む銘柄の総合的パフォーマンスを追う指数、GMCIが提供開始
米GMCIは新たに、主に米国を拠点とする仮想通貨銘柄の価格パフォーマンスを追跡する新たな指数「USA Select Index」を立ち上げた。この指数は、米国市場に焦点を当てた仮想通貨戦略の標準的なベンチマークを提供することを目的としており投資家にとって重要な指標ととなる。
08:35
FOMC後のビットコイン価格と投資家心理の変化|仮想NISHI
仮想通貨市場は、米連邦公開市場委員会後の記者会見で、パウエルFRB議長が「銀行は暗号資産の顧客に完全に対応できる」と発言したことで上昇。さらにチェコ中銀が外貨準備でビットコイン保有を検討していることが伝えられ上昇を後押しした。
07:35
米SEC、ライトコインETF上場申請について意見公募の手続きを開始
米国証券取引委員会は30日より、Canary社のライトコインETF提案に関して一般からのコメントを募集し始めた。認識された最初のアルトコインETFである。
07:00
チェコの中銀総裁、準備金5%のBTC保有を提案へ
チェコ中銀総裁は、準備金を多様化するために仮想通貨ビットコインを購入する計画を提出することがわかった。この計画が承認されれば、準備金1,400億ユーロの5%をビットコインで保有することになるという。
06:50
イーロン・マスク氏のテスラ、ビットコイン保有継続 1600億円相当
米電気自動車大手テスラは30日の決算発表で、9,720ビットコインの保有を継続していることを明らかにした。
06:25
トランプ大統領のメディア企業、最大388億円でビットコインETFや仮想通貨に投資へ
トランプ米大統領のメディア企業TMTGは29日、ビットコインなどの仮想通貨投資を含むフィンテックブランド「Truth.Fi」の立ち上げを発表した。
06:11
ミームコイン「TRUMP」、トランプ大統領のブランド商品購入に使用可能
トランプ米大統領が公式ミームコイン「トランプトークン(TRUMP)」の新たな利用方法として、自身のブランド商品の購入に使用可能とすることを発表した。
05:55
FOMC金利据え置き、パウエル議長は仮想通貨に関して発言 ビットコイン急反発
ビットコイン価格はFOMC結果を受けて大きく反発。米連邦準備制度理事会のパウエル議長は30日のFOMC後の記者会見で、銀行の仮想通貨業務について言及し、リスク管理が適切に行われる限り、銀行による仮想通貨関連サービスの提供を容認する姿勢を示した。
01/29 水曜日
14:30
ロビンフッドCEO「トークン化で投資革命が始まる」非上場企業への投資アクセスを民主化
米ロビンフッドのテネフCEOが、米国における非上場企業への投資機会の不平等を指摘。仮想通貨技術による資産のトークン化が「最も包括的な投資革命」をもたらす解決策だと主張した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧