はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

スイス証券取引所の仮想通貨ETPが過疎状態、各銘柄需要も浮き彫りに

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

出来高の低い仮想通貨ETP

仮想通貨ベンチマーク・データサイトのCoin360は、スイスの大手証券取引所SixExchangeに上場している仮想通貨ETP商品(上場取引型金融商品)の出来高を公開した。過去3ヵ月における日平均出来高を分析では、米ドル建てのボリュームが非常に少ないことが判明した。

現在SixExchangeに上場している仮想通貨ETPの中で最も出来高の高いものでも、月平均の出来高は14万ドル(1500万円相当)に留まるという。最も取引された「HODL」は、BTC・ETH・XRP・BCH・LTCの5銘柄から組成される現物担保のETP(バスケット型)だ。

次点では、BTCの単一指数に連動したETPがおよそ6.8万ドル、ETHのETPは2.5万ドルと続く。XRPのETPは月間2.2万ドルであったという。

また、これ以外の仮想通貨ETPである、BCHのETP「ABCH」や米Bitwise社から提供する10銘柄をバスケットにした「KEYS」は数週間に渡って一度も取引されていない。

なお、新規に上場した仮想通貨ETPには、BNBトークンに連動するETPがある(ティッカーは「ABNB」)。Binanceもスイスのフィンテック企業のAmun AGとのパートナーシップを締結を受け、独自通貨バイナンスコイン(BNB)に裏付けられた米ドル建てETPをスイス証券取引所(SIX)に上場を発表している。

ETPの需要

Coin360は、現時点の出来高のみで、ETPに対する機関投資家の需要を判断するには材料が不十分と説明。出来高の実数値は極めて低いが、スイスに取引所がある点(取引のメインがUSD建)や、SIX自体のETP需要が低い可能性も指摘されている。

しかし、ETPは業界から注目されるビットコインETFと同様に、現物を担保にした投資商品として機関投資家マネーを招くゲートウェイと期待されたSIXのETPは、現時点で市場に影響はないと判断することができる。

一方、最新のデータによると、米CMEのビットコイン先物では前年比で大口の取組高は60%以上膨らんできている。

出来高も昨年Q3比、10%高で5,534契約になっており、BTCに換算すると27,670 BTCに相当する。「機関投資家のマネーフローは依然として強い。」とCME側が強気を示した。

CMEとSixExchangeの規模が異なり、先物とETPに異なる投資の要素もあるものの、機関マネーの指標として市場温度感を示唆している。

CoinPostの注目記事

CMEビットコイン先物、大口の取組高が前年比60%増「機関の関心は依然強い」
機関投資家が利用する米大手デリバティブ取引所CMEは、ビットコイン先物ポジションデータを公開。前年比で大口の取組高は60%以上膨らんできていることが判明した。
仮想通貨BNBのETP(上場取引型金融商品)がスイス証券取引所で上場
Binanceは15日、Amun AGとのパートナーシップ、及びBバイナンスコイン(BNB)のETPをスイス証券取引所(SIX)に上場することを発表した。ティッカーは「ABNB」となっている。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/25 火曜日
17:47
ギャラクシー・デジタル、ポリマーケットとカルシで流動性提供を検討=ブルームバーグ
仮想通貨投資大手ギャラクシー・デジタルが予測市場プラットフォームのポリマーケットとカルシでマーケットメイカーとして流動性提供を検討。既に小規模実験を開始しており、機関投資家の参入で市場の成熟が加速する可能性。
17:39
ビットコイン急落の背景は ETF・DAT・ステーブルコインの3大需要が逆転=NYDIGレポート
NYDIGは最新レポートでビットコイン急落の本質を明らかにした。ETF資金流出、DAT企業のプレミアム崩壊、ステーブルコイン供給減少という3大需要源の反転により、強気サイクルを支えた自己強化型ループが破綻したことが大きく影響している。
17:34
ソラナとXRPのETFが好調 資金フローの明暗が鮮明に
ビットコイン・イーサリアムETFが週次で大幅流出する一方、ソラナとXRPの現物ETFは資金流入を維持。20日連続流入のSOLや週次トップのXRPなど、資金フローの明暗を比較する。
17:05
CMEグループ、仮想通貨先物・オプション取引高が過去最高を更新
CMEグループが11月21日に暗号資産先物・オプション取引で過去最高の79万4,903件を記録。年初来の平均取引高は前年比132%増となり、機関投資家の参入拡大と市場成熟を示す。
15:38
SEC、Fuseエナジートークンを証券非該当と判断 実用型トークンに新たな道筋
SECが英Fuse Energyの実用型トークンを証券非該当と判断し、ノーアクションレターを発行。DePIN分野の規制明確化が進む中、市場規模は190億ドル(約2.9兆円)に達し、前年比270%の急成長を記録。
13:54
「プレミアムで取引されるデジタル資産トレジャリー企業は少数に」ビットワイズ見解
ビットワイズCIOがビットコインなどを保有するDAT企業の今後を分析した。プレミアムを維持できるのは一部のみで、多くはディスカウント価格で取引されると予想している。
12:13
中国、ビットコインマイニング世界3位に復活か シェアの14%を占める=ロイター
ロイター通信によると、中国のビットコインマイニングシェアが2021年の全面禁止後に約14%まで回復し、世界第3位に返り咲いた。新疆や四川で余剰電力を活用した地下採掘活動が活発化。
12:01
JPモルガン、仮想通貨企業CEOの口座閉鎖か 「チョークポイント2.0」と波紋を呼ぶ
ビットコイン決済アプリStrikeのCEOがJPモルガンの口座を閉鎖されたと訴えている。仮想通貨業界への銀行サービス拒否が続いている可能性が浮上し波紋を呼んでいる。
11:44
グレイスケール、XRP・ドージコインETFを上場開始 管理手数料は初期免除
グレイスケールがXRP・ドージコイン現物ETFを11月24日にNYSE Arcaで上場開始。管理手数料0.35%、初回3カ月間または10億ドル到達まで無料。米国初の純粋なドージコイン現物ETFとして、キャナリー・キャピタル、ビットワイズに続く市場参入。アルトコインETF市場が急拡大中。
11:35
米ビットコイン現物ETF、4週連続で資金が純流出
米上場の仮想通貨ビットコインの現物ETFは、先週の資金フローが約1,914億円の純流出だった。これで週次としては4週間連続で純流出となったが、ポジティブな見方も上がっている。
06:50
金融庁、仮想通貨交換業者の責任準備金積立を義務化へ
金融庁は仮想通貨交換業者に対し、不正流出などの事案に備えて責任準備金の積み立てを義務付けることがわかった。金商法適用の議論が進む中、投資家保護を強化する。
11/24 月曜日
17:50
ブラックロック、ビットコイン投資の本質は「デジタルゴールド」 機関投資家が重視する“真の価値”とは?
世界最大の資産運用会社ブラックロックのデジタル資産部門責任者が、機関投資家がビットコインに投資する理由を解説した。「デジタルゴールド」としての価値保存機能が重視される一方、決済手段としての利用は依然投機的との見方を示した。
11:47
ソラナのインフレ率を下げる改善提案 今後6年で2,230万SOLの発行量削減見込む
仮想通貨ソラナのコミュニティがインフレ減少率を引き上げる改善提案を公開した。目標インフレ率への到達が6年から3年に短縮する見込みだ。
10:25
「仮想通貨市場の弱体化、背景にマーケットメーカーの機能不全」トム・リーが指摘
ビットマイン会長が仮想通貨市場の下落が続いている要因を分析した。10月10日の清算イベントがマーケットメーカーを機能不全にしていると見解を示している。
11/23 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ヴィタリック紹介のイーサリアム新ツールやXRPのステーキング導入案など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧