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ベネズエラ政府、仮想通貨ペトロで運営するカジノ構想を発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

首都に仮想通貨カジノをオープン

ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は、新しく仮想通貨を使用するカジノを、首都カラカスでオープンすると発表した。

高級ホテル、ホテルフンボルト内に国際カジノを設立、ベネズエラ政府独自の仮想通貨ペトロ(PTR)で運営し、その収益はベネズエラの公衆衛生および教育部門に資金を供給するために利用するという。

ベネズエラでは、ウゴ・チャベス元大統領が売春、麻薬、犯罪の温床になり得るとして、すべての賭博施設の閉鎖を命じていたが、マドゥロ大統領の新方針の元で再開されることになりそうだ。

ベネズエラの景気後退やハイパーインフレに苦しむ経済状態を鑑みて、状況改善を目的とした追加資金調達との見方も出ている。

大統領は本件について、カジノで使える仮想通貨の種類については言及していない。政府公式ウォレットアプリのPetroappでは、ビットコイン(BTC)、ライトコイン(LTC)、ダッシュ(DASH)を交換対象通貨として対応しているが、Petroappを介するサービス設計になるか、仮想通貨を含めたATMが設置されるかは、現時点で不明だ。

ホテルフンボルトのカジノは、今後数か月内の営業開始を予定する。

仮想通貨ペトロには問題点も

ベネズエラでは経済混乱により大幅なインフレが起き、法定通貨の著しい価値低下が問題化。通貨価格の安定効果などを目的として石油を裏付け資産とした仮想通貨ペトロの発行を行なった。

ペトロは国際市場における1バレル当たりのオイルとほぼ同じ価格に設定されている。また新法定通貨のボリバル・ソベラノを用いて購入することも可能で、新たなボリバルはオイルに裏付けされた仮想通貨ペトロに支えられることとなり、価格の安定化を試みている。

ベネズエラ政府はペトロの利用を強く推進しているが、ペトロの重要な商業利用は確認できていない状況である。(ロイター通信)

また、米国のベネズエラ国有石油会社PDVSAに対する制裁が理由として、ペトロに裏付ける原油量を減少(2019年の原油抽出を削減)するなど、ペトロの価値についても先行きが危ぶまれる状況との指摘もある。

具体的な減少量としては、2018年2月にペトロをローンチした当時の裏付け量が50億バレル(約8000億リットル)、一方で2019年11月には裏付けの原油量として3000万バレルとなる。

今回のカジノ導入構想が、ペトロの主要利用施設となるか。

マドゥロ大統領が打ち出した、パスポートを含む州の文書サービス決済へのペトロ使用の義務化や州の公務員や年金受給者に対するペトロによるボーナス支給といった取り組みと併せて注目したい。

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