はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

アルトコイン市場の成長、必要なのは「情報の透明性」=米デューク大学仮想通貨リサーチ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

情報の透明性が決め手か

米デューク大学の研究員は、いわゆるユーティリティトークンのパフォーマンスに関して、必要不可欠な要素を調査。取引所に上場する前にプロジェクト側が上場を公開することが極めて重要であると指摘している。

デューク大学法科大学院の最新リサーチ記事では、「プロジェクトが情報の透明性を高めることによって、トークンの所有者からの信頼が高まり、より多くの参加者を取り込むこともできる」と綴られている。

情報開示と市場成長

リサーチでは、情報開示の程度とそれぞれの仮想通貨アルトコインの価格との関係性を考察。

筆者によると、83%の市場有識者(調査対象)はプロジェクト側が投資家に対して、十分な情報を伝えていないと見ている。市場の地合いのほか、不十分な情報開示がアルトコインの中長期的成長、および全体市場の健全性に繋がると指摘した。

そのため、筆者はプロジェクトに向けて、7つの重要な情報カテゴリーを推奨している。

財務関連

  • トークン発行者の情報
  • 最初の資金状況
  • 現在の資金状況
  • トークントレジャリー(プロジェクト側がもつトークン数や割合等)

非財務関連

  • 連絡情報
  • プロジェクトの進捗
  • オープンソースのコード等の公開

これらの情報は、トークン発行者、投資家、第三者プロバイダー(ウォレットや取引所)、および規制者にも大いに関連しているという。

アルトコインの具体例

筆者は実際4つのアルトコインプロジェクトを調査し、情報開示を積極的に行なっているとして評価した。

調査されたトークンは、テゾス(XTZ)、ヘデラ(HBAR)、アルゴランド(ALGO)、ソーチェーン(RUNE)の4プロジェクトだ。

結果によると、それぞれの情報分野で、テゾスは財務的透明性が高く、ヘデラは非財務関連情報を徹底している。

また、アルゴランドではトークントレジャリーの状況が十分に開示されており、ソーチェーンのほうはプロジェクトの進捗状況が即座に公開されるといった点が良い例となるという。

今回調査されたプロジェクトは主に米国発のプロジェクトで、それ以外のプロジェクトを含めているわけではないが、指摘された情報開示の基準は一般的に開示できると考えられるものだ。今後、多くのアルトコインプロジェクトにも適用できるか、投資家や取引所の採用基準に情報の透明性が求められる時代は目の前に来ている。

参考:duke.edu

参考:An essay on minimum disclosure requirements for cryptocurrency & utility token issuers

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
01/16 木曜日
07:20
米SEC、仮想通貨規制の見直しを計画
米SECの共和党のトップのメンバーは、トランプ新政権下で早ければ来週にも仮想通貨規制の見直しを開始する予定であることがわかった。見直しの内容も明らかになっている。
06:55
仮想通貨のAIエージェントセクターが大幅上昇、史上最高値更新の銘柄も
新興分野である仮想通貨のAIエージェントセクターは15日から大幅に反発し複数の主要銘柄が2桁の上昇率を記録。特にAIXBTは40%以上高騰し、市場最高値を更新した。
06:20
セイラー会長、マイクロストラテジーの3100億円規模の新たな資金調達について説明
米マイクロストラテジーのマイケル・セイラー会長は、1月13日にオーランドで開催されたBenchmarkのイベントで、ビットコイン購入のために最大20億ドルの永久優先株式の発行を計画していることに言及し宣伝した。
05:55
米SEC、リップルへの控訴延期を拒否 XRP価格は2018年以来の3ドル突破
仮想通貨XRPは力強い値動きを見せており、16日に2018年以来初めて3ドルを突破した。現在は12%の24時間上昇率を記録している。
01/15 水曜日
21:30
ドージコイン(DOGE)、コインチェックが取扱い開始
暗号資産取引所大手Coincheckが、注目のミームコインであるドージコイン(DOGE)の取引を開始。ドージコインは、トランプ新政権下での政府効率化省設立やイーロン・マスク氏の起用で価値が急上昇する場面もあり、注目される。
16:10
GMOコイン、イーサリアムのステーキングを開始へ  総額200万円相当のキャンペーンも
仮想通貨取引所GMOコインがイーサリアム(ETH)のステーキングサービスを開始。手数料控除後の年利2.0%~2.2%に加え、総額200万円相当のETH山分けキャンペーンを実施。3ETH以上の保有で最大5万円相当の報酬獲得可能。
14:30
注目を集める仮想通貨のAIエージェント分野、開発が活発化=レポート
フランクリン・テンプルトンの最新レポートから、注目される仮想通貨分野におけるAIエージェントの影響を解説。時価総額順にVirtualsやai16zなど、主要プロジェクトの特徴を紹介する。
14:00
スターテイル、投資部門「Startale Ventures」を設立
Startale Groupが新投資部門「Startale Ventures」を設立。SoneiumとAstarエコシステムへの包括的支援を通じてWeb3の大規模採用を促進。Sony・博報堂との協業でエンターテイメント分野に注力し、Web3 for Billionsの実現を目指す。
13:20
米連邦議員のXRP購入が初事例に、価格が前日比12%高
仮想通貨XRPについて、米議員が初めて購入したことが判明した。XRP(リップル)の価格は過去1ヶ月でビットコインやイーサリアムを上回っている。
11:40
「企業のビットコイン購入はメガトレンド」ビットワイズ分析
ビットワイズCEOが企業のビットコイン購入が市場の追い風になると予想した。会計規則変更と政権交代で企業のBTC購入が増加するとしている。
11:00
ベース基盤ミームコイン「TOSHI」、コインベース上場予定発表で暴騰
Baseチェーン上の仮想通貨ミームコイン「TOSHI」は取引所大手コインベースの上場予定発表を受けて価格が暴騰中。
10:30
ゲンスラー委員長、イーサリアムに対するSECの立場に言及
米SECのゲンスラー委員長が退任前に改めて、ビットコインやイーサリアム、仮想通貨全般についての見解を話した。
10:15
日米韓、北朝鮮の仮想通貨窃取で共同声明
日米韓は、北朝鮮による暗号資産の窃取に関する共同声明を発出。DMMビットコインの不正流出などの事例を挙げ、北朝鮮による窃取を防ぎ、窃取された資産を回復するために努力すると表明している。
08:15
米CPI発表とトランプ就任式を控え風見鶏なビットコイン相場|仮想NISHI
仮想通貨市場は、一時的な回復の兆しを見せている。米国の卸売物価指数(PPI)の伸び率が市場予想を下回ったことを受け、米利下げペースが鈍化するとの懸念が後退した。この影響を受けて、ビットコイン価格は上昇基調に転じ、投資家心理の改善が見られる。
07:05
イタリア最大手銀インテーザ、ビットコインをテスト購入
欧州上場企業インテーザ・サンパオロは、1.6億円相当の仮想通貨ビットコインを購入したことがわかった。これはテスト購入であるとCEOが説明している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧