CoinPostで今最も読まれています

クレカ最大手VISA、仮想通貨(デジタル決済)分野の事業拡大へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

暗号資産分野への参与を加速するVISA

クレジットカード最大手企業VISAが、デジタル通貨・暗号資産(仮想通貨)分野への参入を加速させている。

コインベース等の仮想通貨企業と提携してVISAカードを発行、カストディ企業アンカレッジへの投資、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の政策提言に関する協力など、その活動は多岐にわたる。

VISAのブログによると、現在、世界中で25を超えるデジタル通貨ウォレットがVISAにサービスをリンクしており、ユーザーは、保有している仮想通貨の残高を、すべてのVISA加盟店で簡単に使用できるという。

デジタル通貨により、デジタル決済をより多くの人々や場所で便利に採用してもらう可能性が生まれると私たちは信じている。私たちはデジタル通貨が、未来のお金のあり方において役割を果たす方法を見出し、支援していきたい。

その上で、VISAはこれまでの専門知識である、取引データの保護、多様な利害関係者との連携、継続的な可用性を備えた常時接続ネットワークの維持などを活かして、新しいネットワークや技術に適用していくという。

フォーブスがこうした暗号資産分野でのVISAの試みについて、VISAのブロックチェーン・デジタル通貨担当者Terry AngelosとCuy Sheffieldにインタビューした。

法定通貨と仮想通貨を結ぶネットワーク

Terry Angelosは、米大手取引所コインベース等との提携について、例えばSWIFTのような「ネットワークのネットワーク」を作るという最近の戦略の一環として語っている。

ブロックチェーンネットワークとの相互運用は、その他サードパーティのリアルタイム決済プラットフォームと接続することと同様とみなしている格好だ。

最大手仮想通貨取引所バイナンスは7月に、欧州でVisaデビットカード「Binance Card」を間もなくローンチすると発表。欧州ではすでにユーザーへの発送が行われているとの情報もある。

ユーザーは事前に仮想通貨を法定通貨に両替しておかずとも、ビットコイン(BTC)、バイナンスコイン(BNB)、Swipeの独自仮想通貨SXP、「バイナンスUSD(BUSD)」により、200超の地域に及ぶ6000万以上の店舗で決済可能だ。

関連:仮想通貨取引所バイナンス、欧州でVisa決済カードをローンチへ

CBDCへの熱心な取り組み

また各国政府が中銀発行デジタル通貨(CBDC)を発行する場面でも、VISAは商機を見出そうとしている。

Cuy SheffieldによるとCBDCには民間ステーブルコイン発行者と同様に次のような課題があるという。

  • 消費者フレンドリーであること
  • ユーザーが多様なウォレットを使用して、資金にアクセスし、それを保護できること
  • 資産が有用であるためには、商店で受け入れられる必要がある

以上のようなことの解決について、VISAは中央銀行や民間のステーブルコイン発行者に、同社のネットワークや専門知識を活用して貢献することができるとした。

仮想通貨カストディ企業アンカレッジへの投資も、こうした企業が将来CBDCの保管を行う可能性も見越してのことであったと示唆。

さらにオフライン決済はCBDCに関して、注目される機能ともなり得るもので、VISAは、オフライン決済機能を安全に行うための技術的課題にも取り組んでいるという。

VISAは2019年11月に、中央銀行向けの「デジタル法定通貨」の特許申請を提出した。仮想通貨の利点を応用したもので、デジタルドルやデジタル円、デジタルユーロなど中央銀行が発行し得るCBDCの発行に適用できるものになっている。

関連:VISA、「デジタル法定通貨」の特許申請  イーサリアムの利用も検討か

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/29 月曜日
20:00
株式の信用取引とは|現物取引との違いや効果的な投資スタイルを解説
株の信用取引とは、最大約3.3倍のレバレッジをかけられ、売りからも始められる取引です。そのため現物取引に比べて利益の幅が大きく、投資機会が多いです。仮想通貨の分散投資先の候補として考えてみてください。
16:37
GSTの買い方、特徴やSTEPNでの役割を学べる完全ガイド
歩いて稼ぐフィットネスWeb3ゲーム「STEPN」の注目度が再び高まっています。2024年以降に底値から大幅上昇した暗号資産(仮想通貨)GSTの買い方やGMTとの違い、将来性について初心者にもわかりやすく解説しています。
12:54
ブロックチェーンゲーム「Heroes of Mavia」、MAVIAトークンのインフレ抑制へ
Web3ゲーム「Heroes of Mavia」は、イーサリアムベースの独自トークン「MAVIA」のインフレ抑制のため、ロック解除スケジュールを変更した。
12:27
ワールドコイン開発元、OpenAIらとの提携を検討か=報道
仮想通貨ワールドコイン開発企業は、決済大手ペイパルや、アルトマン氏の別事業OpenAIと提携を模索していると伝えられる。
10:00
仮想通貨の「ポイ活」潮流、将来のトークン配布を見越した投資戦略
ポイ活やエアドロップといった、2024年の暗号資産(仮想通貨)市場におけるトレンドを掘り下げる。将来のトークン発行に向けて最大限の報酬を得るため、ソラナやBASEでユーザーの活動量が増加。資本競争が激化している。
04/28 日曜日
11:30
ビットコイン相場は中期的には下降チャネル内での揉み合い続くか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン半減期を終え1000万円周辺で推移する相場をbitbankのアナリスト長谷川氏が分析。ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BTCの半減期完了に高い関心
今週は仮想通貨ビットコインが半減期を迎えたこと、QCP Capitalによる半減期後の相場分析、イーサリアムの証券性などを巡りConsensysが米SECを提訴したことに関する記事が最も関心を集めた。
04/27 土曜日
21:00
OKCoinJapan 5月にオプティミズム(OP)取扱い開始へ
OKCoinJapanが暗号資産(仮想通貨)オプティミズム(OP)の取扱いを開始へ。イーサリアムのレイヤー2ソリューションとして、その技術はCoinbaseが支援するBaseやバイナンスのopBNBの基盤に使用されている。OPのユースケースや今後の展望も言及。
17:20
機関投資家のDeFiリスク管理を強化、Fireblocksの新セキュリティ機能
FireblocksがDeFi製品にdApp ProtectionとTransaction Simulationを追加。リアルタイム脅威検知と安全なトランザクション実現で、機関投資家のオンチェーン活動をサポート。
13:00
BAYCで知られるYuga Labs、事業再編でチームメンバー削減 
Yuga Labsは、事業再編の一環としてチームメンバーの一部を削減した。「より小規模で機敏でクリプト・ネイティブなチーム」にする意向だ。
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
ビットコインRunesデビュー1週間、200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安で1ドル158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア