はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Bitmain社がイーサリアム用ASICマシンを開発か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イーサリアム用ASICマシンの台頭によるGPU需要減?
ウォール・ストリートの調査会社が、GPU製造メーカーで大きなシェアを誇るNvidia社AMD社の評価を下げました。同社は、仮想通貨マイニング機器最大手のBitmain社が、イーサリアム用ASICマシンの製造・販売に着手していると報告しています。

Susquehanna社(ウォール・ストリートの株式調査会社)のアナリストであるChristopher Rolland氏は、中国のBitmain社(ASICマイニング機器の最大手)が数ヶ月後にEthashに対応した初めてのASICマシンを販売する見込みであると顧客レポートで述べています。

ASICとは

ASIC(Application Specific Integrated Circuit)は、マイニング専用の電子的回路(集積回路)のこと。 FPGAの100倍のハッシュパワーを持つとされている。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

Ethashはイーサリアムを始め多くの仮想通貨で採用されているProof of Workのハッシュアルゴリズムです

Rolland氏は、少なくともBitmain社以外に3つのチップ製造業者がイーサリアム用ASICマシンの開発に着手していると言います。

Susquehanna社が先週行ったアジア取材で、Bitmain社がすでにイーサリアムASICマシンを開発しており、2018年の第二四半期中をめどに販売を開始する算段であることを確信しました。

とRolland氏は同レポートで記述しています。

Bitmain社は最も大きいASIC製造メーカーであり、現在流通するビットコイン用ASICマシンの70-80%を製造していると思われます。

また、同社はイーサリアム用ASICマシンを世界で初めて販売する予定であり、加えて少なくとも他の3社が同様の製品の開発へ乗り出していると思われます。

ASICチップはある一つの機能に特化しており、仮想通貨のマイニング効率を最大化する一方で、他の目的にはあまり役に立たないチップです。

今まで、EthashはASIC耐性を備えていると考えられており、イーサリアムや同じアルゴリズムを採用する通貨は一般的にゲーム用コンピュータで使用されるGPU(Graphics Processing Unit)チップを用いてマイニングが行われていました。

GPU製造における複占企業であるNvidia社とAMD社は、昨年の仮想通貨ブームに付随したマイニング用GPUの大幅な需要増により、大きな利益を上げました。

実際、多くの投資家が仮想通貨の「代理株」として2社を扱っています。

イーサリアムASICマシンの登場によっても、GPUのマイニング関連の需要が急激に減ることはないかもしれません。

例えばモネロは、マイニングのアルゴリズムを定期的に変えることでASIC耐性を維持しようと考えており、今後も耐ASICへの戦略を取っていく仮想通貨が増えるかもしれません。

しかし、AMD社は年次決算のレポートで、マイナーによるGPUの購入が無くなることでGPUの需要に大幅な悪影響が及ぶ恐れがあると警告しています。

実際、Susquehanna社はAMD社株の価格目標を13ドルから7.5ドルへ、Nvidia社株は215ドルから200ドルへ変更しています。

Bitmain Has Developed an Ethereum ASIC Miner, Wall Street Analyst Claims

MARCH 26, 2018 20:48

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/01 月曜日
18:34
日経グループQUICK、ビットコイン指数の算出開始
QUICKは12月1日、円建てビットコイン指数の本格公表を開始した。試験運用から更新頻度を毎日に引き上げ、12月22日からはリアルタイム指数も提供する。暗号資産ETFなどでの利用を想定。
17:07
イーロン・マスク氏「エネルギーこそ真の通貨」、ビットコインは基づくと主張
テスラCEOのイーロン・マスク氏が「エネルギーこそ真の通貨」と主張し、ビットコインはエネルギーに基づいていると説明。一方、著名経済学者やピーター・シフ氏は「本質的価値がない」と批判を続けている。
17:01
政府・与党、暗号資産の分離課税導入を検討へ 調整開始─NHK報道
政府・与党が暗号資産投資の分離課税化を巡り調整に入ったとNHKが報道。現行は最大55%の総合課税で、制度見直し議論が年末の税制大綱へ進む見通し。
16:26
「チェーンリンク」の将来性は?トークン化市場に必須インフラ
チェーンリンク(LINK)の将来性を解説。2030年に16兆ドル規模が予測されるトークン化市場で、既存金融とブロックチェーンを接続するオラクルとして80%超のシェアを獲得。SWIFT・J.P.Morganとの提携事例も紹介。
16:00
スイ(SUI)のステーキングで高利率なのは?自分で行う方法と取引所比較
SUIのステーキング方法を徹底解説。取引所(年利最大4.28%)、ウォレット、リキッドステーキングの3つの運用方法を比較表付きで紹介。初心者向けのOKCoin Japanから、Slushウォレットでの自己管理、Haedalでの高度な運用まで、リスクと利回りを考慮した最適な選択をサポート。
15:55
ワールドコインの本人認証方法|マイナンバーカードでWLDを受け取る手順を解説
ワールドコイン(WLD)がマイナンバーカードでの本人確認に対応。World Appでの認証手順を画像付きで解説。所要時間約5分で完了し、Orb認証済みの方も追加のWLDを獲得可能。受け取ったWLDの現金化・運用方法も紹介。
15:43
ソニー銀行、米ステーブルコイン事業化に向けBastionと業務提携 子会社設立も視野に
ソニー銀行が米Bastionと業務提携し、米ドル建てステーブルコインの事業化を推進。日経報道によると2026年度の発行を計画し、ソニーグループの「経済圏」での決済活用を目指す。米国子会社設立とOCC銀行免許取得も視野に。
15:35
Ginco、Babylon Labsと提携「BTCFi 2.0」を推進
GincoがBabylon Labsと提携し、第三者への預託なしでBTCを活用できる「BTCFi 2.0」を日本で推進。業務用ウォレットGEWからBTCステーキングが可能に。
14:26
カザフスタン中銀、仮想通貨投資を計画 最大約470億円規模
カザフスタン国立銀行(中銀)のティムール・スレイメノフ総裁は、金・外貨準備ポートフォリオの一部として、仮想通貨へ最大3億ドルの投資を検討していると発表した。
11:47
テザー社CEO、S&PによるステーブルコインUSDT格下げに反論 余剰資本を強調
テザー社CEOがS&PによるステーブルコインUSDTのドルペッグ機能評価の格下げに反論した。余剰資本や米国債利回りを考慮していないと指摘している。
11:07
ヤーン・ファイナンスのyETH製品に攻撃、約4億5000万円相当が流出
イールド・ファイナンスのyETH製品が攻撃を受け、約4億5000万円相当のETHが流出。攻撃者は無限ミントの脆弱性を悪用し、約1,000ETHをTornado Cashに送金。V2・V3ボールトは影響を受けず、yETH保有者は安全に引き出し可能に。
09:15
中国人民銀行、仮想通貨取引の厳格取締を改めて要請、ステーブルコインも警戒対象
中国人民銀行が仮想通貨取引の取締強化を改めて各当局に要請した。仮想通貨関連活動の再活発化が背景にあるとみられ、ステーブルコインも警戒対象としている。
09:03
コインシェアーズ、XRP・ソラナ・ライトコインのETF申請を取り下げ
欧州大手のコインシェアーズが、XRP・ソラナ・ライトコインのETF申請を取り下げた。米国市場での大手運用会社への集中により、差別化や利益率確保が困難になるとの懸念を示し、ナスダック上場を控え、仮想通貨関連株式やアクティブ運用戦略など新商品の投入を計画している。
11/30 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、金持ち父さん著者キヨサキのBTC売却やソラナとXRPのETFの好調など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
DeFiで株式市場はどう変わる? Progmat齊藤達哉氏が語るオンチェーン金融の未来|独占インタビュー【後編】
Progmat齊藤達哉氏インタビュー後編。議決権付きトークン化株式で日本が世界初となる理由、2028年施行を目指すトークン化法のロードマップ、DeFi・AIエージェントを見据えた将来ビジョンを聞いた。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧