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「ビットコイン、4万ドル(410万円)を再び超えられるかが鍵」=JPモルガン

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4万ドルが鍵

米大手銀行JPモルガン・チェースのストラテジストが、ビットコイン(BTC)の価格は近いうちに4万ドル(約410万円)を超えられるかどうかが、重要な鍵になるとの見解を示した。ブルームバーグが報じた。

4万ドルを超えられないとトレンドフォロー(順張り)の投資家の資金が流入せず、3月の終わりにかけてBTC価格は下落すると予想。そのポイントになるのは米大手仮想通貨投資企業グレースケールが提供するBTC投資信託(GBTC)への資金流入とBTC先物に対する需要だとした。

BTCの価格は今年に入って4万ドルを突破した後に反落。その後は陰線が続くなど、上値が重くなっている。市場を牽引した現物出来高も一転、減少傾向にあり、市場の見方にも変化が出ている。

現在は、日足の保ち合いを形成しており、しばらくは直近安値の3万ドル(約311万円)と直近高値4万ドル内での大きめのレンジが続く可能性がある。

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JPモルガン・チェースのストラテジストは1つの目安として、「BTC価格が4万ドルを超えるには、1日に1億ドル(約103億円)のペースでGBTCへの資金流入が数日、または数週間継続する必要がある」と試算。現在は、2万ドル(約210万円)突破を試していた昨年11月と状況が似ていると指摘している。

ストラテジストは先月も、グレースケールの投信が新規受付停止を行なったタイミングで、GBTCへの資金流入ペースが大幅に遅くなれば、BTC価格が下落に動く可能性が高まるとの見解を示した。

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資産としての魅力

資産運用企業アクサ・インベストメント・マネージャーズのChris Iggo投資責任者は、BTCが大手機関投資家にとって魅力的な資産であるという考えにはまだ確信が持てないという。

米ドルの価値の低下やインフレに対する手段としてBTCは活用できるとの見方も多いが、長期的なポートフォリオにBTCを組み込むには、根本的な本質的価値があることを証明する必要があるとした。

価格の上昇余地

可能性のある技術やマクロ経済に関心を持つというGeert Jan Cap氏の分析よると、BTC価格はまだ上昇余地があるという。

分析で利用されているのはBTC価格のサイクルを追跡する「Thermocap Multiple」という指標。現在の数値は17.5だ。

この数値が16以上になると価格が高騰して「バブル」の局面に入ったことを示すと説明。「バブル」とは「BTC価格が高騰し、長期保有する投資家が多額のBTCを売却して、価格が急落するまでの状態」だと定義している。

2021年は10日の20がピークで、この数値が60に達するとバブル崩壊の間近であることを示唆するという。上記グラフを見ると、2017年の仮想通貨バブル期などは60に達する前に価格が下落しているが、左軸を基準に緑の線で表されたThermocapの数値を見ると、当時とはまだ大きな差がある。

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