はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米NYダウ急落など金融市場がリスクオフ、ビットコイン市場にも警戒感波及

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場とBTC(ビットコイン)

28日の金融市場は大荒れ模様に。

米ニューヨーク株式市場で、ダウの終値が前日比-633ドルと大幅安となったことを受け、東京株式市場は一時650円超下げを記録。ドル円が104.2円台まで上昇したほか、CBOEボラティリティ指数(VIX)も急騰するなどリスクオフに傾いた。

連動型先物は、米シカゴ・オプション取引所(Cboe)に上場するVIXは、投資家心理を示す”恐怖指数”とも呼ばれ、投資判断の材料にされる。

米国における主要株価指数である「S&P 500」の将来(30日間)のボラティリティを測定して、市場の恐怖およびリスク許容度を測定するものだ。通常10〜20前後で推移するが、株式市場に動揺が広がった際には急上昇する性質がある。

米国株式市場が高値圏にある中、ボーイングなど主要銘柄の決算が嫌気されたほか、ヘッジファンドの空売りを踏み上げた米ゲームストップ株への過度に投機的な値動きが他銘柄にも波及する兆候を示したこと、規制当局の反応が市場に警戒された。

FRB(米連邦準備制度理事会)パウエル議長の記者会見にて、米国の経済成長と雇用回復に対して弱気姿勢を示したことが、市場予想に反したことでさらなる利確売りを招いたとの見方もある。

一方パウエル議長は、テーパリング(量的緩和縮小)について「現時点では時期尚早」であるとして言及を控えた。引き締めが行われた場合、緩和マネーで膨張している株式市場やビットコイン市場などで資金の巻き戻しが起こる可能性も懸念される。

ビットコイン動向

28日の暗号資産(仮想通貨)市場。ビットコイン(BTC)価格は、前日比-2.64%の323万円(31,000ドル)に。

米国を筆頭に金融市場でリスクオフムードが強まると下げ幅を拡大。一時3万ドルを割り込むなど大きく売り込まれた。

一方、現物価格とのマイナス乖離が拡大するなど、売られすぎ水準にあったことから反発している。BitMEXの資金調達率(FR)は、再び「マイナス圏」に転じた。

出典:Bullbear Analyzer

ポジション保有コストを示すファンディングレートは、ポジション保有に掛かるコストを指すものだ。ファンディングレートの偏りは、すなわちポジションの偏りを示唆している。通常の値動きでは大半を「プラス圏」で推移することから、今後是正される可能性がある。

1月29日に控えるCME先物SQでは、過去最大級となる40億ドル相当が満了日を迎えることになる。保有建玉(ポジション)を次限月以降に乗り換えるロールオーバーが相当数発生するものと思われる。

ラウル・パルは強気

ビットコインの弱気目線が強まる中、投資リサーチ企業Real Vision社のRaoul Pal CEOが強気予想を展開した。

アナリストの間では、テクニカル分析でディセンディングトライアングル下抜けをみる向きも少なくないが、ラウル・パル氏は下降ウェッジ上抜けを見込み、今年3月までに5万ドルに達する可能性とがあると予想した。

関連:著名投資家ラウル・パル「メトカーフの法則でビットコインとイーサリアムを考察」

国内仮想通貨取引所が躍進

昨今の仮想通貨高騰を受け、国内仮想通貨取引所が好調に推移していることがわかった。

国内大手のbitFlyerは、プレスリリースにて、2020年12月時点で預かり資産が2,892億円を突破し、過去最高を記録したことを明かした。ビットコインのバブル期といわれる2017年12月の記録を3年振りに更新したという。

出典:bitfFlyerプレスリリース

同じく国内大手のコインチェックは27日、口座開設申請の急増により、KYC(身分確認)の審査に大幅な遅延が生じていることを明かした。約3年ぶりにテレビCMを再開しており、新規投資家が殺到したものと思われる。同社は、国内初となるエンジンコインの新規上場など、積極的なアプローチを進めている。

関連:コインチェック、3年ぶりのCM再開に込めた想いを明かす

コインチェックで口座開設(リンク

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/29 水曜日
14:45
トム・リー率いるビットマイン、170億円相当のETHを新規購入か=Lookonchain報告
トム・リー氏率いるビットマインが約173億円相当のイーサリアムを新規購入かと報告。保有額は2兆円超え、世界最大のETH保有企業として総供給量の2.8%を保有。株式の流動性も米国46位にランクイン。
14:00
バイナンス、3銘柄を11月上場廃止予定
大手仮想通貨取引所バイナンスがフラミンゴ、カデナ、パーペチュアルプロトコルの現物取引ペアを11月12日に上場廃止すると発表した。定期審査の結果、業界基準を満たさないと判断された。
13:40
【2026年度】仮想通貨(暗号資産)の最新税制要望から読み解く今後の法改正シナリオ|Aerial Partners寄稿
JVCEAと金融庁が2025年に提出した仮想通貨税制の最新要望を解説。ETF導入、申告分離課税、株式等同等扱いの3つの改正シナリオと、今後の制度変更に向けて準備すべきことを整理する。
13:35
RWAトークン化企業セキュリタイズ、SPAC上場決定 評価額は約1900億円
RWAトークン化大手のSecuritizeが、Cantor Equity Partners IIとのSPAC合併により株式上場を発表。企業価値12.5億ドル、ブラックロックなど既存投資家が全株保有。市場シェア20%を占める最大手プラットフォーム。
13:25
米ビットコインETF、ブラックロック除外では年初来マイナスフローに
K33のアナリストが、米国の仮想通貨ビットコイン現物ETFの年初来流入がIBITに集中していると指摘。ブラックロックの役割の大きさが示されている。
13:20
リップルやSBI出資のエバーノース、すでに154億円相当のXRPを保有=オンチェーンデータ
エバーノースが約3.89億XRPを購入し、投資額は9.47億ドルに達したことが分かった。既に5000万ドル以上の含み益を得ている。
12:39
万博提供のデジタルウォレット、約100万ダウンロード達成
大阪・関西万博で提供された「EXPO2025デジタルウォレット」が約100万ダウンロードを達成。会期中に累計590万件の取引を処理した。10月31日より「HashPort Wallet」へリニューアルし、マルチチェーン対応やDEX機能を搭載する。
12:05
Oasys、イーサリアムとのブリッジ対応を発表
ゲーム特化型ブロックチェーンOasysが、イーサリアムとのブリッジに対応。異なるチェーン間での資産移動が可能に。分散型取引所での交換も開始し、IPトークン化への展開を加速。
12:05
『甲虫王者ムシキング』のブロックチェーンゲーム 11月上旬にリリース予定
Kyuzanがセガの人気IP『甲虫王者ムシキング』のブロックチェーンゲームを開発。MUSHIトークンを活用した期間限定カードバトルとして10月下旬にリリース予定。約90種類のムシカードが登場。
11:35
トランプ一族関与のワールドリバティ、USD1ポイント参加者に1.8億円相当のWLFIトークンを配布
トランプ一族関連のワールドリバティがUSD1ポイントプログラム参加者への報酬配布を発表した。提携取引所を通じて合計840万WLFIトークンが配られる予定だ。
11:15
テザーゴールド、時価総額3200億円に倍増 金の価格高騰を受け
テザーが金連動トークンXAUTの第3四半期証明書を公開し、スイス保管の現物金による完全裏付けを報告した。金価格上昇を背景に時価総額は8月から倍増し3200億ドルに到達。
10:55
サークル独自のレイヤー1「Arc」、テストネット始動 ブラックロック・ビザ含む100社超が参加
サークル社が新ブロックチェーン「Arc」のテストネットを開始。ブラックロック、ビザなど100社超が参加し、USDC を活用した次世代金融インフラの構築を目指す。ステーブルコイン市場は3000億ドル規模に成長。
10:35
ビザ、複数ブロックチェーンで決済網強化 4種類のステーブルコイン対応へ
決済大手ビザが複数のステーブルコインへの対応拡大を発表した。4つのブロックチェーン上で4種類のステーブルコインをサポートし、25以上の法定通貨に変換できる決済網を構築。
10:12
テラウルフとフルイドスタック、大規模なAIデータセンター開発へ グーグルが2000億円の債務保証
ビットコインマイニング企業テラウルフがフルイドスタックと新たなAIデータセンターを開発する。グーグルが約2,000億円の債務を保証し、契約収益は1兆円を超える見込みだ。
10:05
Secured Finance、JPYCの新プロダクト群を発表
DeFi開発企業Secured Financeは、ステーブルコインJPYCのプロダクトを発表。日本円市場の金利構造をブロックチェーンで再現して、世界の投資家が日本円金利にアクセスできるようにする。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧