CoinPostで今最も読まれています

コインチェック、3年ぶりのCM再開に込めた想いを明かす

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

コインチェックCM再開の舞台裏

国内大手暗号資産(仮想通貨)取引所のコインチェックは、2021年1月14日より、東京、大阪、愛知など26都府県でテレビCMの放映を開始した。約3年ぶりとなるCM放映への想いについて、公式ブログで紹介している。

シンプルなメッセージ

CMは2種類制作され、いずれも名曲「宇宙戦艦ヤマト」のイントロパートが使用された。

同曲の採用は、コインチェック復活や相場の勢いを連想させるロケットのイメージを踏まえたほか、コインチェックの親会社マネックスグループにて証券口座を保有する、中高年の伝統金融投資家への訴求も意識されたものとみられる。戦艦ヤマトは、1974年〜1980年にかけて放映された人気アニメだ。

「ビットコインといえば、コインチェック。」というシンプルなメッセージを打ち出した点については、過去の仮想通貨不正流出事件などを連想することもあり、ビットコインにネガティブな印象を持つ人が少ないことを踏まえたものであるとの見方もある。

満を持してのテレビCM放映

同社は2018年4月にマネックスグループ株式会社の傘下に入り、内部管理態勢の改善、セキュリティのさらなる強化などに努めてきたという。また、テレビCMについては、「19年1月の暗号資産交換業登録を受けた直後から、いずれどこかのタイミングで実施したいと考えており、タイミングやメッセージをどうすべきか、議論に議論を重ねてきた。」と明かし、入念に準備しての公開だったことを窺わせた。

「暗号資産業界を盛り上げていきたい」

2018年1月に起こり大きな話題となった仮想通貨NEMの不正送金騒動に触れつつ、昨今の市場の様子や暗号市産業界の発展について次のように記述している。

2018年1月、当社は不正アクセスによる仮想通貨NEMの不正送金により、多くの方々にご迷惑とご心配をおかけしました。

2019年以降は、1BTCが一時40万円を下回るような凪相場が続いたことや国内において暗号資産交換業者への規制が強化されたことにより運営コストが高まり、当社を含め業界全体して厳しい時代もありました。

一方、その規制の強化により、現在はバブルと言われた2017年頃とは比べ物にならないくらいの市場が整ってきており、とりわけ顧客保護の体制に関しては海外の暗号資産交換業とは桁違いと言われています。

当社としては、今回のテレビCMは単にCoincheckの新規ユーザーを獲得するだけでなく、再び暗号資産に注目が集まり、日本の暗号資産業界全体を元気にするようなきっかけになればいいなという想いを込めています。

コインチェックは、国内交換業者への規制強化による業界全体の停滞期もありつつも、現在は「活況を取り戻している」との認識を示した。今回、CM再開を機に改めて決意表明した格好だ。

具体的な取り組みとしては、新たな資金調達法として海外で脚光を浴びる「IEO(Initial Exchange Offering)」、デジタル資産(非代替性の権利証)のNFTを仮想通貨と交換できる「NFTマーケットプレイス」などのサービスローンチを挙げた。

また、「暗号資産に関わる税制改正などのアプローチも、業界団体等を通じて積極的に行っていく」ことも表明している。

関連:「ビットコインなど仮想通貨税率を20%に」業界団体が税制改正要望を提出へ

なお、「NFTマーケットプレイス」に関しては、2020年8月に事業立ち上げを検討するとの発表をし、2020年11月に日本最大級のブロックチェーンゲーム「CryptoSpells(クリプトスペルズ)」を提供するCryptoGames株式会社との連携を開始したと発表している。「CryptoSpells」で利用可能なNFTを、コインチェックの「NFTマーケットプレイス」において取扱うことを検討していくとした。

関連:コインチェック、dAppsゲームキャラなどを売買できるNFTマーケットプレイスの提供を検討

コインチェックで口座開設(リンク

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/27 土曜日
21:00
OKCoinJapan 5月にオプティミズム(OP)取扱い開始へ
OKCoinJapanが暗号資産(仮想通貨)オプティミズム(OP)の取扱いを開始へ。イーサリアムのレイヤー2ソリューションとして、その技術はCoinbaseが支援するBaseやバイナンスのopBNBの基盤に使用されている。OPのユースケースや今後の展望も言及。
17:20
機関投資家のDeFiリスク管理を強化、Fireblocksの新セキュリティ機能
FireblocksがDeFi製品にdApp ProtectionとTransaction Simulationを追加。リアルタイム脅威検知と安全なトランザクション実現で、機関投資家のオンチェーン活動をサポート。
13:00
BAYCで知られるYuga Labs、事業再編でチームメンバー削減 
Yuga Labsは、事業再編の一環としてチームメンバーの一部を削減した。「より小規模で機敏でクリプト・ネイティブなチーム」にする意向だ。
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
ビットコインRunesデビュー1週間、200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安で1ドル158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア