はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米SEC、デジタル資産証券に関する詐欺容疑で3名を提訴

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

デジタル資産証券に関する詐欺容疑で提訴

米証券取引委員会(SEC)は1日、投資家を騙し、未承認のデジタル資産証券を販売したとして、3名を提訴したことを発表した。

2017年12月から2018年5月頃にかけ、虚偽の説明をして投資家にデジタル資産証券を購入するよう勧誘。また2018年1月からは、未承認のデジタル資産証券「B2Gトークン」でイニシャル・コイン・オファリング(ICO)を実施し、合計で1100万ドル(約11.5億円)超を不正に取得したと主張した。3名はそれぞれ、この計画を実行または幇助したとしている。

SECが定義する「デジタル資産証券」とは、ICOに利用するトークンや一部の暗号資産(仮想通貨)を含むものだ。現時点では、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)はこれに該当せず、「コモディティ(商品)」であると定めている。

関連米SEC、デジタル資産証券のカストディ規制声明を発表

今回の容疑で提訴されたのはStart Options社とBitcoiin2Gen社の創業者Kristijan Krstic氏と、その両社の発起人John DeMarr氏、そしてDeMarr氏と共謀したとされるRobin Enos氏だ。

Krstic氏とDeMarr氏はStart Options社をデジタル資産の取引とマイニングのプラットフォームだと売り込み、ユーロ建のビットコイン取引の出来高や流動性は最高水準にあると説明。「ニュースメディアでは常に最も安全で優れたビットコインの取引所だと評価されている」と虚偽の説明を投資家に行い、取引を行うよう勧誘していた。

またB2GトークンのICOはKrstic氏とDeMarr氏がBitcoiin2Gen社として実施。Enos氏はICOのプロモーション資料の草案を作成したとされる。

この資料には「B2Gトークンはイーサリアムブロックチェーン上で発行されること」や「集められた資金はマイニングできるコインの開発に利用されること」など虚偽の説明を記載していた。

Krstic氏とDeMarr氏は詐欺を働いた上に、個人的な利益を得るためにトークンの販売を行ったとされており、Enos氏はそれを幇助したとして提訴されている。

SECは今回の訴訟で、不正に取得した利益の返還や罰金の支払いなどを求めた。

俳優がブランド大使に

B2Gトークンは、米国の俳優スティーヴン・セガール氏がブランド大使を務めたことでも知られている。

セガール氏は以前本件について、ブランド大使を務めることに対する報酬を公表していないことや、ソーシャルメディアでICOへの投資を呼びかけたことをSECから問題視された。

SECの発表では昨年2月に、罰金として15万7000ドル(約1600万円)を支払うことや今後3年間は有価証券のプロモーションを行わないことなどに同意して和解している。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/07 月曜日
09:22
米シークレットサービス、過去10年間で犯罪関連の仮想通貨580億円相当を押収
米シークレットサービスが過去10年間で4億ドル相当の仮想通貨を押収した。米国では豚解体詐欺による銀行破綻も発生しており捜査当局は仮想通貨が関連する犯罪への対処を進める。
07/06 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ETH価格特化の新組織誕生や米国初のソラナ現物ステーキングETF上場など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン週次レポート:1600万円台を窺う展開、トランプ減税法案通過で相場底堅く推移|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン(BTC)対円相場は1600万円を窺う底堅い展開。トランプ減税法案上院通過で1520万円台で下げ渋り、ADP雇用レポート下振れによる早期利下げ観測で1570万円台に回復した。bitbankアナリスト長谷川氏は下降チャネル突破も11万ドル乗せに苦戦と分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BitwiseのBTC20万ドル到達予測維持に高い関心
今週は金融アドバイザーの推奨ポートフォリオ、Bitwiseのビットコイン20万ドル到達予測維持、アリゾナ州知事による押収仮想通貨の準備基金法案への拒否権行使に関するニュースが最も関心を集めた。
07/05 土曜日
13:40
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引開始を提案
World Liberty Financialが仮想通貨WLFIトークンの譲渡可能化を提案。早期支援者のトークンがアンロックされる見込み。
13:00
リップル社、シンガポールでXRPLの起業家育成プログラム開催へ 最大20万ドル資金提供
リップル社がシンガポールでXRP台帳基盤の起業家育成プログラムを開始する。RWAトークン化・DeFi・AI分野などに焦点を置き、最大20万ドルの資金提供を予定している。
10:20
1兆円相当ビットコインが移動も、構造的売り圧力は限定的か=Bitcoin Vector分析
14年以上動かなかった8万ビットコイン(約1.2兆円)が8個のアドレスから移動。仮想通貨取引所への売却ではなくOTC取引との見方も。
09:45
ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
ロシア国営企業ロステックがルーブル建てステーブルコインRUBxを年内に発行する予定だ。決済プラットフォームRT-Payも立ち上げる。経済制裁回避の意図もあるとみられる。
08:20
Mercado Bitcoin、XRPレジャーで約300億円の資産トークン化計画
ブラジルの仮想通貨取引所Mercado BitcoinがXRPLで実世界資産トークン化を拡大。南米機関による最大規模の取り組み。
07:10
英上場ゴールド探査会社Hamak Gold、ビットコイン財務戦略導入で247万ポンド調達
ロンドン上場のHamak Goldが仮想通貨戦略転換を発表。カタール王族系投資ファンドも参加し株価6%上昇。
06:55
14年以上動かなかったビットコイン、合計1兆円相当が移動 警戒感高まる
14年以上動かなかった合計1兆円相当の仮想通貨ビットコインが、8個のアドレスから移動したことがわかった。当時からどのくらい価値が増えているのかも明らかになっている。
06:30
Ondo Finance、米SEC登録のOasis Pro社買収でトークン化証券市場に本格参入
RWAトークン化プラットフォームOndoが規制準拠のOasis Proを買収。米国投資家向けトークン化証券サービス拡大へ。
06:21
初心者向け|仮想通貨取引所のKYC手続きとは?スマホでできるeKYCの流れと注意点
口座開設の必須手順 暗号資産(仮想通貨)取引所を利用し始めるには、口座開設時に「KYC(本人確認)」と呼ばれる手続きが必要です。これは、ユーザーの身分確認や、利用目的の確認を通…
06:10
スウェーデン、違法収益による仮想通貨の押収を強化
スウェーデンのストレマー司法相が警察や税務当局に仮想通貨を含む犯罪収益の押収強化を指示。昨年11月導入の欧州最厳格な没収法により840万ドル相当を押収済み。
05:40
2800分の1の確率を突破 個人マイナーがビットコイン採掘に成功、5000万円獲得
個人ビットコインマイナーが7月4日にブロック903,883を単独採掘し、3.173BTC(約5000万円)の報酬を獲得。ネットワーク全体の0.00026%のハッシュレートで成功。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧