エミネムがNFT発売へ
グラミー賞を15回受賞し、2億2000万以上のアルバム&シングルを販売した世界的ラッパーのエミネムが、NFT(非代替性トークン)を発売した。
NFTマーケットプレイスのNifty Gatewayで4月25日(米国時間)にリリースされている。Nifty Gatewayは、世界をデジタルアートに開放し、アーティストとブランドの双方が参加できるように作成された。
NFTとはそれぞれが分割不可能で固有の価値を持つトークンで、最近ミュージシャンやアスリート、デジタルアーティストなどのNFT発行が相次いでいる状況だ。
#SHADYCON is ON! @NiftyGateway – https://t.co/feqF7459Xr pic.twitter.com/A4p4myvjX9
— Marshall Mathers (@Eminem) April 25, 2021
「Shady Con」と名付けられたこのNFTセールイベントでは、エミネム(本名:Marshall Bruce Mathers III)をモチーフとしたトレーディングカードやフィギュア型などのNFTが公開された。NFTの一部としてしか入手できない「オリジナルトラック」も含まれる。
フィギュア型は、ステージで歌う姿の「EMINEM」、仮面とチェーンソーを装備する「SLIM SHADY」、普段着姿の「MARSHALL MATHERS」が、それぞれ313ドル(約34,000円)で販売され、計2,368体がリリース直後に完売した。
トレーディングカード型NFTについては、「パック」を購入することで入手できる。このパックの中身は、6つのデザインの中からランダムに選択された1枚のカードだ。今回は、一つ500ドル(約54,000円)の「パック」合計888個が用意された。
サイン付きの限定版NFTも
ファンに向けた作品の一つには、エミネムのサインが付いてくる特別な限定版NFTも存在する。
まず2つのバージョンが用意されており、それぞれ50個限定。各NFTには、エミネムのサイン入りの印刷物が付属している。印刷物はNFTのトークンドロップから3か月後に発送されるが、これは、その時点でそのNFTを保持している人だけに送られるという。
この2つのバージョンは、それぞれ5,000ドル(約54万円)で販売されていたが、完売した。
さらに、ただ一つしかないNFTについてはオークションが開催されているところだ。このNFTも、物理的な特典とセットになっている。特典として、スニーカー「EMINEM X CARHARTT JORDAN 4」、エミネムが署名したフィルム写真とアルバム「Infinite」の希少版が付属する。
このアイテムも、トークンセールの3か月後に、その時点でNFTを保持しているユーザーに発送される。オークションでは執筆時点で41,600ドル(約450万円)が付けられているが、18時間以上残されているため、さらに値上がりする可能性が高い。
音楽業界でもNFT関連事業への参入事例が相次いでおり、グラミー賞ミュージシャンではThe Weekndが、同じくNifty GatewayでNFTをリリースしている。
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エミネムのコメント
エミネムの公式サイトによると、今回のNFTは幼少期にコミックやトレーディングカードのコレクターであったMarshall Mathers(エミネム)氏自身の体験からもインスピレーションを得ているという。Mathers氏は次のように語る。
私は子供の頃から、カセットに入ったラップミュージック、コミック、野球カード、おもちゃなどあらゆるものを集めてきた。大人になってもその気持ちは変わらない。
今回のNFTでも「ああ、これだけは手に入れたい。いや、全部揃えたい。」と思わせるような雰囲気を出したいと思った。自分も持っている、何かをコレクションすることへの情熱からアイデアを出すのはとても楽しいことだから。
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