はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

オーストラリア証券取引所:2020年目処にブロックチェーン技術実用化へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ポストトレード処理に世界初のブロックチェーン導入例
オーストラリア証券取引所(ASX)は、従来のCHESS(証券取引を管理するコンピューターシステム)からブロックチェーン技術を取り入れた新しいシステムに移行する方針を、27日に発表された諮問書を通して明らかにしました。

ポストトレード処理に世界初のブロックチェーン導入例

オーストラリア証券取引所(以下ASX)は、従来のCHESS(証券取引を管理するコンピューターシステム)からブロックチェーン技術を取り入れた新しいシステムに移行する方針を、27日金曜日に発表された諮問書を通して明らかにしました。

ASXは2020年の後半から2021年の第1四半期までの導入を目標としていますが、諮問書というフォーマットでこの情報を公開したことにより早期のフィードバックを求めていることが伺えます。

諮問書には以下のような記載がなされています。

フィードバック次第で、今後どのような機能がついていつ頃に実装されるか等の情報を提供するロードマップを7月下旬に公開します。

今回ブロックチェーン導入が注目を浴びているオーストラリア証券取引所ですが、実は2015年からブロックチェーン技術に可能性と価値を見出していました。

また昨年12月にポストトレードの処理に取引所として世界で初めてブロックチェーン技術を導入する旨を発表していました。

この導入はASXが株主でもあり、元JPモーガンの幹部だったBlythe Masters氏が率いるブロックチェーン・スタートアップの『デジタルアセット』(Digital Asset)との提携を通して、デジタルアセットの技術を使用する予定です。

ASXのブロックチェーン技術に対するオープンな姿勢は特筆すべきもので、今回の決定は一年間の調査期間の後ようやく行われたものです。

今月中旬、ニューヨークで行われた『シンクロナイズカンファレンス』でCLSグループのCEOであるDavid Puth氏は、今回のASXの発表は多方面の業界にとって企業のブロックチェーン導入の『スタンダードを築く動きとなるでしょう』と述べました。

ASXの副CEOであるPeter Hiom氏は、一般企業のブロックチェーン技術に対する疑問を払拭する助けになる可能性も挙げ、『ブロックチェーン技術導入は避けるべきものではありません』と説明しました。

向上しつつあるブロックチェーン技術への見解

このところ、ASX以外の取引所でも仮想通貨への関心が湧いています。

最近では、NASDAQが独自の市場監視技術を仮想通貨取引所に提供していて、今後仮想通貨を取引することに対し肯定的だった事も話題になりました。

CoinPostの関連記事

ナスダックCEO:将来的に仮想通貨取引所としての参入を検討する
ナスダックのCEOを務めるAdena Friedman氏は、どの程度の時間がかかるかは不明ながら、仮想通貨の将来は確約されていると主張し、市場が充分に成熟したら仮想通貨取引所としての参入も検討すると語りました。

先週25日のCNBC番組内でNASDAQのCEOであるFriedman氏がインタビューに応じ、NASDAQではまだ仮想通貨自体は取引は行われていないものの、『デジタル通貨は今後も存続していく』と前向きな姿勢を示しました。

また規制の必要性も挙げ、今後もし規制が整い、需要があるようならばNASDAQでも仮想通貨取引が行われる可能性を示唆しました。

オーストラリア政府も仮想通貨という技術を肯定的に捉えています

同国は今月3日、日本や韓国と似た法律が実施されましたが、自主規制団体のADCA(オーストラリアデジタル通貨協会)会長のロレッタ・ジョセフ氏は

イノベーションに肯定的であるオーストラリア政府と規制当局は、ブロックチェーン技術の責任ある実用化を率いるリーダーになる可能性がある。

と述べました。

マルタ島やジブラルタル、バミューダなど各国が『ブロックチェーン・ヘヴン』(ブロックチェーンにとっての安息地)になろうと尽力しているなか、先進国であるオーストラリアが前向きに仮想通貨とブロックチェーン技術を捉えているのは興味深いことです。

DASHなど複数の大手仮想通貨企業の本拠地が置かれるオーストラリア ー  今後も仮想通貨に対する政府の動きが見逃せません。

Passion Images / Shutterstock.com

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/08 月曜日
14:58
トランプ大統領支援者所有の米Monet Bank、仮想通貨サービス事業に参入
トランプ大統領支援者アンディ・ビール氏所有のモネ銀行が仮想通貨特化型金融サービスに参入する。トランプ政権下での規制緩和により、エレボール銀行やN3XTなど仮想通貨対応銀行が相次いで誕生する中、資産60億ドルの小規模地域銀行がデジタル資産の保管・融資を提供開始する。
14:23
トランプ政権の国家安全保障戦略、仮想通貨に言及せず AI・量子技術を優先
トランプ政権が発表した最新の国家安全保障戦略で仮想通貨への言及がゼロ。AI・量子技術を重視する一方、「仮想通貨大統領」を公言してきた経緯との整合性をめぐり議論が起きている。
11:44
FOMC控え不安定な展開続くビットコイン、前週末は大口の協調売りか
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが一時9万ドル割れで3.4億ドル規模の大量清算発生。クジラによる協調売りの可能性が浮上し、週末の薄い板で2000ドルの乱高下が見られた。一方でマイナー降伏を示すハッシュリボン反転で底打ちサインも。FOMC利下げ観測と円キャリー巻き戻しが市場を揺さぶる。
11:30
ソラナDEX「ジュピター」の再担保に関する議論 「伝染リスクゼロ」主張を疑問視
仮想通貨ソラナ基盤のジュピターが「伝染リスクゼロ」と主張したことについて、競合Kaminoなどが再担保の実施を指摘し批判した。ソラナ財団プレジデントは両者に協力を呼びかけている。
09:11
フランスの大手銀行BPCE、仮想通貨4銘柄の取引サービス開始
フランスの大手銀行BPCEが約200万人の顧客向けに仮想通貨取引サービスを開始する。ビットコインなど4銘柄が銀行アプリで売買可能になる。
08:54
韓国、取引所に無過失損害賠償責任を導入へ アップビットのハッキング事件を受け
韓国金融当局が仮想通貨取引所に無過失損害賠償責任を導入へ。アップビットの445億ウォン不正アクセス事件を受け、2段階立法で規制強化。課徴金も売上高3%まで引き上げの方針。
12/07 日曜日
20:40
「ビットコインを価値の橋渡し役に」Bitcoin Japan CEO、繊維業からの大転換とAI戦略を語る
東証上場の堀田丸正から「ビットコインジャパン」へ大胆に転換したフィリップ・ロード(Phillip Lord)CEOが、CoinPost独占インタビューでビットコイン準備金戦略とAIインフラ投資の詳細を明かした。「日本の品質×米国の規模」で2030年までに500MW規模のデータセンター投資を目指す。
17:00
ハイパーリキッドの将来性・HYPEの買い方|注意点まで徹底解説
HYPEトークンの買い方から注目理由まで完全解説。手数料収益による自動買い戻し、機関投資家参入、ステーキング機能など、急成長するDEX「Hyperliquid(ハイリキ)」の魅力を詳しく紹介します。
14:35
仮想通貨取引所のキャンペーン・特典情報【2025年12月最新】
2025年12月更新:主要な暗号資産(仮想通貨)取引所が展開するキャンペーンと特典情報を徹底解説。仮想通貨取引の第一歩は、国内取引所の口座開設。初心者もトレーダーもキャンペーンや特典を駆使して、投資の機会を最大限に活用しましょう。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、イーサリアム「フサカ」実装完了やソラナスマホの独自通貨発行計画など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
ステーキング 主要取引所の仮想通貨別・年率報酬を徹底比較
【2025年12月最新】国内主要取引所のステーキング対応銘柄と年率を一覧比較。イーサリアムやソラナなど人気コインの高利率サービスを紹介し、各取引所のメリット・デメリットや税金のポイントも解説します。
11:00
週刊ニュース|JPモルガンによるストラテジーのBTC売却回避能力の評価に高い関心
今週は、FRBの量的引き締め終了、チャールズ・シュワブの仮想通貨取引開始、JPモルガンによるストラテジーのビットコイン売却回避能力の評価に関する記事が関心を集めた。
05:00
ハイリキが注目される理由│次のエアドロップ機会は?利用方法・リスクを解説
Hyperliquid(ハイパーリキッド:ハイリキ)のエアドロップ情報と特徴を解説。HYPEトークンの価格高騰要因、次回エアドロップの参加方法、流動性提供(HLP/Vaults)の仕組み、投資リスクまで詳しく紹介します。
12/06 土曜日
13:46
仮想通貨市場構造を定める「クラリティ法案」を遅滞させる3つの争点とは? 専門家見解
仮想通貨に詳しい弁護士が、ビットコインなどについて米国の規制を明確化する「クラリティ法案」の年内進捗は期待薄だと見解。3つの争点が議論のハードルだと指摘する、
11:15
メタマスク、予測市場取引機能を導入 ポリマーケットと連携しウォレット内で完結
メタマスクが12月4日、トラストウォレットが12月2日に予測市場機能を相次いで発表した。ユーザーは自己管理型ウォレット内で実世界のイベント結果を予測し仮想通貨で取引できるようになる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧