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セルシウス、全ユーザーの取引履歴が赤裸々に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

セルシウスの顧客データ

経営破綻した暗号資産(仮想通貨)融資企業Celsius Network(セルシウス)が5日に裁判所に提出した公開資料にて、ユーザーの氏名と取引履歴が白日の下に晒された。

現在非公開とされた問題の文書には、取引日、トランザクションの種類と金額、利用したサービス名、保有トークンの種類と数量などが記載され、顧客名とリンクしていたことから、Twitter等で批判が相次いだ。

セルシウスは14,000ページに及ぶ文書で、全ユーザーのフルネームと入金額/出金額/清算額の履歴を紐づけた。この恐ろしいプライバシーの侵害が多くの人を危険に晒すかもしれない。

セルシウスは8月3日、個人情報盗難の脅威と安全上の懸念を理由に、ユーザーの名前と住所を編集するよう裁判所に申し立てた。しかし、セルシウスの米国管財人William Harringtonが透明性の確保と状況説明の不備を理由に、「仮想通貨や他の業界にとって不利な前例を作る」としてこの要請に反対。

結果的にセルシウスは、顧客の自宅住所を「Address on File」に修正することだけが許可された。

関連:セルシウス、事業再建計画の概要を提示

また、顧客の取引履歴が記載された資料がきっかけで、6月12日に顧客資金の出金を停止する前に、セルシウスのアレックス・マシンスキー創設者兼元CEOとダニエル・レオン元最高戦略責任者が14億円(1,000万ドル)と10億円(700万ドル)を引き出した事が明るみになった。

マシンスキー氏の代理人によると、この資金は税金の支払いに充てられた。また、マシンスキー氏とその家族は依然としてセルシウスで約64億円(4,400万ドル)相当の仮想通貨が凍結されたままだという。

マシンスキー氏は9月27日付けでセルシウスの取締役に即時発効の辞表を提出したが、「会社が債権者に最良の結果を提供するのを引き続き支援する」とリリースで述べていた。一方、レオン氏は10月4日にセルシウスを退社している。

セルシウスは22年7月上旬に米連邦破産法11条に基づく会社更生手続きを連邦破産裁判所に申請。当時、保有資産6,250億円(43億ドル)に対して、負債が8,000億円(55億ドル)に達していた。再建計画の一環でセルシウスの手元資産は10月20日に競売にかけられることになっている。

関連:セルシウス創設者、破産申請前に巨額出金か=報道

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