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FTXのサムCEO、仮想通貨規制の「業界標準」を提唱

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨規制の業界標準

大手暗号資産(仮想通貨)取引所FTXのサム・バンクマン=フリードCEOは20日、「考えられるデジタル資産業界標準」と題して暗号資産(仮想通貨)の規制草案を公開した。

同氏は、米国政府の完全な規制体制が整うまでの間、顧客を保護するために業界として採用すべき事項を紹介している。

例えば、不正な金融活動には該当者を突き止め、関連する範囲で送金停止処置を設ける「ブロックリスト方式」で対処すること。ハッキングの対処プロセス。証券性の定義やプロジェクトの情報開示などが盛り込まれた。

事業者によるDeFi(分散型金融)やDAO(分散型自律組織)の利用には、金融仲介業者としてのライセンス登録が必要となるなど、米規制当局のコンプライアンスを遵守可能な活動範囲が説明された。

中でも、米財務省外国資産管理局(OFAC)の制裁措置への対応方針、ステーブルコインに関しては、規制に準拠するための現実的な妥協案として落とし込まれている。

DeFiのユースケースを制限しかねない内容が含まれていたため、中央集権型金融に逆戻りするとして仮想通貨コミュニティから反論を集めた。

バンクレスの共同創設者ライアン・ショーン・アダムス氏は以下のように述べている。

失礼ながらこれは絶対に嫌だ。君はDeFiがOFACに準拠すべきだと言う。チェーン上の資産凍結が普通だと言うのか。DeFiのフロントエンドはブローカーディーラーとして登録しろというのか。これは合理的ではない。米国は仮想通貨競争から脱落してしまうだろう。

これに返答してサム氏は、トークンを発行したりコードを書く開発者が、当局の訴追を受けるリスクがあること、それを知らずに活動することの危険性を警告した。

もし業界が規制は不要だと主張するならば、それが答えだ。

また、FTXは米ドル連動型ステーブルコインとして、USDCoin(USDC)などの法定通貨担保型のみを採用するよう提唱している。分散型ステーブルコインFRAXを発行するFrax Financeの創設者らが異論を唱えたが、サム氏は分散型ステーブルコインの規制が確立するのは大分先との見方を示した。

今のところ、アルゴリズムステーブルコインはこの枠踏みに含まれるべきではない。個人的には、超無責任なものでない限り、違法にすべきではないと思う。だが、健全なアルゴリズムステーブルのポリシーがまとまるまでには、多くの時間がかかるだろう。

米国のジム・ハイムス下院議員は18日、ステーブルコイン法案がすぐに可決することはないと述べていた。

関連:米ステーブルコイン法案提出、来年に持ち越しか

FTXはまた、破産した仮想通貨レンディング企業Voyager Digital(ボイジャー・デジタル)の資産購入について、米テキサス州の金融規制当局から待ったをかけられている。

当局は「FTX USやその関連会社が法律を遵守しているかどうか判断するまで、債務者(ボイジャー)の資産を購入することを許可すべきではない」と述べている。

関連:米テキサス州当局、FTXのボイジャー資産買収に異議

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