はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米テキサス州当局、FTXのボイジャー資産買収に異議

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

 

「未登録証券を提供している可能性」に言及

米テキサス州の金融規制当局は14日、暗号資産(仮想通貨)取引所FTXが規制を遵守していない可能性を指摘し、同社がVoyager Digital(ボイジャー・デジタル)の資産を購入することに異議を唱えた。

「当局が、FTX USやその関連会社が法律を遵守しているかどうか判断するまで、債務者(ボイジャー)の資産を購入することを許可すべきではない」と述べる格好だ。

背景として、FTX USは9月、破産申請したボイジャーの資産をオークションで落札した。落札価格は約2,000億円だった。ボイジャーは、連邦破産法第11条の適用を申請しており、単独再建計画と並行して、株式と資産の売却という選択肢も探っていたところだ。

関連Voyager、FTXの落札条件や今後の顧客対応方針を示す

米連邦破産法11条(チャプターイレブン)とは

日本の民事再生法に似た再建型の倒産法制度。経営を継続しながら負債の削減などを実施し、企業再建を行う。申請後に債権取り立てが停止され、債務者は負債の整理に取り組み、原則120日以内に再建プランを策定する。

▶️仮想通貨用語集

テキサス州証券局の申し立て内容

テキサス州証券局執行ディレクターのジョセフ・ロタンダ氏は、ニューヨーク南部地区破産裁判所に提出した書類の中で、FTXのグループ会社でバハマに本拠地を置くFTXトレーディングが、「米国の居住者に未登録証券を提供している可能性がある」と主張している。

ロタンダ氏の主張は、実際にFTXのアプリを使用した経験に基づくものだ。

FTXトレーディングのウェブページに米国居住者がアクセスした場合、ユーザーにはFTX USが案内される。また、FTX USのリンクからはFTXトレーディングアプリへ遷移できるが、その利用規約では、米国がFTXトレーディングアプリの使用が許可されている法域には含まれていないことが示される。

一方で、こうした記述に関わらず、ロタンダ氏はこのアプリを通じて利回りプログラムを利用することができた。ロタンダ氏は次のように申し立てている。

(米国の)住所を登録したにもかかわらず、私は現在、FTX取引アプリにおいてイーサリアム(ETH)で利回りを得られている。年換算利回りは8%だとも表示される。

テキサス州証券局の執行部が現在行っている調査によると、利回りプログラムは投資契約にあたるようであり、テキサス州で証券として規制されるべきものと考えられる。

また、この利回りプログラムは、テキサス州において証券として登録されておらず「FTXは証券法に違反している可能性がある」と指摘。この件について結論を出すには、さらなる調査が必要だと続けた。

調査が完了するまでは、FTXはボイジャーの資産を買収するべきではないと結論している。さらに、ボイジャー自体も、同様の利回りプログラムについて当局と係争中であるとも付け加えた。

FTXのコメント

この件について、FTXの広報担当者は州当局と交渉中だとして、次のようにコメントしている。

当社は、現在保留状態にあるライセンスの下で、暫定的に行うことができるものの範囲内でサービスを提供していると考えている。テキサス州当局とこれからも協力関係を続けたい。

同時に、ボイジャーのユーザーが最良の結果を得られるよう、懸命に取り組んでいるところだ。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/06 土曜日
13:46
仮想通貨市場構造を定める「クラリティ法案」を遅滞させる3つの争点とは? 専門家見解
仮想通貨に詳しい弁護士が、ビットコインなどについて米国の規制を明確化する「クラリティ法案」の年内進捗は期待薄だと見解。3つの争点が議論のハードルだと指摘する、
11:15
メタマスク、予測市場取引機能を導入 ポリマーケットと連携しウォレット内で完結
メタマスクが12月4日、トラストウォレットが12月2日に予測市場機能を相次いで発表した。ユーザーは自己管理型ウォレット内で実世界のイベント結果を予測し仮想通貨で取引できるようになる。
10:45
SBI VCトレードとサッポロビール、黒ラベルTHE BARリニューアル記念でNFT配布キャンペーン開始
仮想通貨取引所SBI VCトレードとサッポロビールがWeb3技術を活用した実証実験を12月5日に開始した。黒ラベルTHE BARのリニューアルを記念し、応募者全員にNFTを配布。保有者は店舗で特別なビール体験が受けられる。
10:10
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、5週連続で資金流出 4200億円規模に
ブラックロックの仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」から5週連続で約4200億円が流出した。上場以来最長の流出超過を記録。同社の事業開発ディレクターは「正常な動き」と述べた。
09:30
米SEC、仮想通貨プライバシー円卓会議を来週開催 ジーキャッシュ創設者も参加
米証券取引委員会が金融監視とプライバシーをテーマにした円卓会議を12月15日に開催予定。ジーキャッシュ創設者ゾーコ・ウィルコックス氏を含む専門家がパネリストとして参加し、仮想通貨の匿名技術と監視措置について議論を行う。
08:35
トム・リーのビットマイン、今週約9.8万ETHを追加購入 総保有額1.8兆円相当
ビットマインは今週もETHの押し目買いを実施し9万7650イーサリアムを追加購入した。アーカムのデータによると、同社の総保有額は1.8兆円に達しETH総供給量の3.16%を占めている。
08:00
KLab、ビットコインと金を組み合わせた財務戦略を発表
KLabは、仮想通貨ビットコインと金を財務資産に組み込むデュアル・ゴールド・トレジャリー戦略を実施すると発表。同日発表した資金調達で得る約51億円のうち36億円を充当する。
07:35
ウィズダムツリー、欧州初の完全ステーキング型イーサリアムETPを上場
ウィズダムツリーが4日、Lidoプロトコル経由でミントされたstETHのみを保有する欧州初の完全ステーキング型イーサリアムETPを上場した。運用資産約5000万ドルでドイツ、スイス、フランス、オランダの取引所で取引が開始された。
06:30
ビットコイン保有企業の指数除外方針に反対、ストライブ社がMSCIに書簡
米ナスダック上場企業ストライブがMSCIに対し、ビットコイン保有企業を株式指数から除外する提案に反対する書簡を送付した。同社は7500BTC以上を保有する企業として、50%基準は不公平で実行不可能だと主張。
05:55
仮想通貨評価損不計上でフィスコとクシムに課徴金勧告 金融庁監視委が虚偽報告を指摘
証券取引等監視委員会が5日、フィスコとクシムに対し、仮想通貨の評価損を適切に計上せず有価証券報告書に虚偽記載を行ったとして、それぞれ1500万円と1200万円の課徴金納付を勧告した。
12/05 金曜日
19:26
テザー投資家が英政党に史上最高額寄付 改革党に18億円相当
ステーブルコイン発行会社テザーの投資家クリストファー・ハーボーン氏が英国改革党に900万ポンド(約18億円)を寄付し、存命個人からの政党寄付として史上最高額を記録。米国でもトランプ大統領が選挙期間中に仮想通貨業界から2600万ドル超を集めるなど、仮想通貨資金が英米両国の政治に影響力を持ち始めている。
18:40
Cloudflare障害でコインベースなど取引所が一時アクセス不能 11月に続き再発
12月5日夕方、Cloudflareの障害により、コインベースやクラーケンなど複数の仮想通貨取引所とDeFiプロトコルのユーザーインターフェースが一時的にアクセス不能に。11月18日に続く障害で、インフラ依存のリスクが再び浮き彫りとなった。
17:24
米上場AlphaTON Capital、約630億円調達へ TONトークン取得とAI投資
ナスダック上場のデジタル資産運用企業AlphaTON Capitalが、米SECに4億2069万ドル(約630億円)の資金調達枠を申請。TONトークンの追加取得とテレグラムのCocoon AIネットワークへの投資を計画。TONエコシステムへの機関投資加速が見込まれる。
14:30
チェーンリンク現物ETF、初日に64億円の流入で好調 ソラナETFからは最大流出
仮想通貨チェーンリンク現物ETFの取引初日に64億円が流入し好調な滑り出しとなった。一方ソラナ現物ETFからは過去最大の資金流出があった。
14:00
国際通貨基金(IMF)、ステーブルコインの規制断片化に警鐘 
国際通貨基金が今週、ステーブルコイン市場の評価報告書を公開し、各国の規制枠組みの断片化が金融安定性を脅かし監視を弱体化させ、国境を越えた決済の発展を遅らせていると警告した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧