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FTXのハッカー、盗んだ資産をイーサリアム(ETH)に集約か 身元が割れた可能性も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

FTXハッカーがETHを大量保有

暗号資産(仮想通貨)取引所FTXの破産申請後に不正流出した資産に関して、追跡調査が継続している。

16日時点に「FTX Accounts Drainer」とラベル付けされた(0x59)で始まるウォレットアドレスに2228,524ETH(約400億円:2億8,800万ドル相当)が保持されていることが明らかになっている。この規模はイーサリアム保有者の中で35番目に当たる。

同じイーサリアムウォレットには、金の価格に連動するステーブルコイン「パクソスゴールド(PAXG)」が約28億円(2,000万ドル)分含まれているが、すでに発行社によるブラックリスト対応により資金が凍結されている。

また、0x59アドレスはBNBチェーン上で108,454 BNB(約40億円:3,000万ドル)相当を保持している。この保有量はBNBホルダーの中でトップ10の規模だ。

関連:FTXの「規制独占」戦略、全容解明求める意見書が4千件集まる

杜撰な逃亡

リサーチ企業Arkham Intelligenceのオンチェーン分析により、FTXハッカーの計画性のない行動が明るみになり、経験の浅さや心理的なパニックに陥っていることも推測されている。

Arkhamによると、犯人は盗んだ資産をUniSwapや1inchなどの分散型取引所(DEX)で小分けに交換して取引時の損失(スリッページ)抑制に務める一方、異なるチェーンへの移動(ブリッジ)上のミスで多くの資産を失ったことが明らかになっている。

ブロックチェーン分析企業Ellipticによると、FTXが米連邦破産法11条の適用を申請した翌日にウォレットから流出した資産総額は6億6,300万ドル。このうち1億8,600万ドル相当はFTX自身によって安全なコールドストレージに移動されたと推測されている。

12日時点にFTXから盗まれた資産の総額は約670億円(約4.8億ドル)とされ、その内訳としてはイーサリアム上の資産で約390億円(約2.78億ドル)、ソラナ上の資産で約154億円(約1.06億ドル)、BNB上の資産で約126億円(約8,900万ドル)など。

イーサリアム上の資産については、計280億円(2.2億ドル)以上の様々なトークンが分散型取引所(DEX)を通じて、ETHやDAIに交換されたことが指摘されていた。

特に重要なミスは、仮想通貨取引所クラーケンでKYC(顧客確認)済みのアカウントを軽率に使用したこと。FTXハッカーは盗んだ資金を保持しているウォレットに、ガス代補填用のトロン(TRX)を米クラーケンの口座から送付した。

この件について、クラーケンのセキュリティー最高責任者(CSO)を務めるNick Percoco(@c7five)氏は、「犯人を特定」した可能性を示唆している。

約670億円(約4.8億ドル)の不正流出はFTXとFTX.USで発生しており、内部犯行によるものと見られていた。

関連:FTX、破綻後に仮想通貨の不正流出が発覚 被害額600億円規模か

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