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米BitGo、FTX破綻直前にアラメダから出金要請を拒否 wBTCの担保資産

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

アラメダの償還申請

暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を担保に発行される「ラップドビットコイン(wBTC)」について、米カストディアン大手BitGOが投資会社アラメダ・リサーチからの償還要請を拒否していたことが明らかになった。

アラメダは先日経営破綻した取引所FTXの姉妹会社。FTXがアラメダを含む130以上のグループ企業の破産申請を行う直前、11月9日にアラメダの担当者は約68億円(5,000万ドル)相当ビットコイン(3,000 BTC)を引き出そうとしたことが取引履歴から明らかになっていた。

14日のツイッタースペースでBitGoのMike Belshe CEOが語った内容によると、アラメダの担当者が通常の人物と異なり、wBTCの償還プロセスを正しく把握していなかった事にも違和感を感じたという。セキュリティ上のチェックを要求した段階でFTXが破産申請を出したため、プロセスは保留状態になったという。

BitGoではwBTCをバーンアドレスに送付した後に、担保資産であるビットコイン(BTC)を償還可能にする。実際に、アラメダの担当者はBitGoのバーンアドレスにwBTCを送付し、wBTCはバーンされ、その記録はブロックチェーン上にも残されている。

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Mike Belshe氏は償還申請が保留されていることを示す画面を共有。以下のように述べている。

BitGoは、アラメダとの間で以前に確立したセキュリティ手順を実施した。3,000BTCを要求する人物が出現したが、それは許可された人間とは違っていた。もし我々が許可していたら、そのままハッカーの手に渡っていたかもしれない。

Belshe氏はまた、会社として3,000 BTCには関与せず、この資産は今後、FTXの破産管財人の管轄下に置かれると加えた。

FTXが米連邦破産法11条の適用を申請した翌日、何者かによってFTXとFTX.USのコールドウォレットから大量の仮想通貨が不正流出。一時は、推定6億ドルの228,523ETHが通称“FTX Accounts Drainer”のアドレスに集められた。現在も犯人は特定されておらず、売却のリスクが継続している。

関連:ラップドビットコイン(wBTC)とwETH、担保付資産のティペッグ騒動相次ぐ

wBTCとは

wBTCは、2018年の10月26日に初めてアナウンスされ、米カストディアン大手BitGOを中心に、DeFi(分散型金融)プロトコルのKyber Networkなどのコミュニティパートナーと共同で発足したプロジェクト。

BTCを担保にイーサリアムのトークン規格ERC20で代替資産「ラップドビットコイン(wBTC)」が発行され、レンディングの担保やDEX(分散型取引所)のマーケットメイク(流動性提供)等に使用できる取り組み。

執筆時点におけるwBTCの時価総額は4,700億円(35億ドル)。仮想通貨市場で20位の規模だ。

アラメダ・リサーチはwBTCの最大の発行者であり、延べ約10万wBTCを発行してきた。償還分は約2.9万wBTCで、差し引き7.2万wBTCを保持すると見られる。

BitGoは、wBTCの裏付けビットコインを保険付きの米国で認可された信託会社で保管している。執筆時点の残高確認「Proof of Reserves(プルーフ・オブ・リザーブ)」によると、同社は流通している199,238 wBTCに対して、202,255 BTCを管理している。

関連:FTXのハッカー、盗んだ資産をイーサリアム(ETH)に集約か

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