はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

香港当局、個人投資家の仮想通貨取引再開を検討

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

個人投資家の仮想通貨取引

香港証券先物委員会(SFC)は20日、暗号資産(仮想通貨)取引所に事業認可を与える際の必要要件について、諮問文書を公開した。

新たな規制ルールを提示し、2023年3月末まで意見を公募。その後、同年6月1日に新ルールを施行し、全ての中央集権取引所らにライセンス制度を導入して、SFCへの登録義務を課す予定だ。新しいルールには、個人投資家にも仮想通貨取引を認可する案が含まれている。

仮想通貨の中心地になることを目指している香港では最近、特に規制整備が加速。今年1月に、個人投資家に仮想通貨取引を認めるためのルールを整備していることは事前に報じられていた。現在、香港は仮想通貨取引を試験的に扱っており、約1.3億円(800万香港ドル)の銀行資産を持つプロの投資家にだけ取引を許可している。

関連香港当局、個人投資家に仮想通貨取引を許可へ

SFCは今回の諮問文書で、「認可を受けた仮想通貨取引所が、個人投資家にサービスを提供することを認可すべきか」について、特に意見を求めると説明。また、「もし認可するのであれば、投資家保護に追加して、どのようなルールを設けるべきか」についても見解を求めている。

具体的には、どのような投資家であれば仮想通貨取引の適性があるのか、また、何の銘柄を取引対象にすべきかも含むとした。

香港では、価格変動の大きさや価格操作のリスクなどを懸念する声がある一方で、個人投資家に取引を禁止すると、結果として規制認可を得ていない海外の取引所を利用するようになるという意見がある。未認可の取引所が破綻すると、投資家は資産を引き出せなくなったり、大きな損失を被ったりする可能性があり、結果として取引禁止は、投資家保護にならないと指摘する声をSFCは紹介した。

関連香港初のビットコイン・イーサリアムETF 本日上場予定

ルールの具体案

上述した仮想通貨投資家の適性についてSFCは、既存のルールと同様、取引所に本人確認を徹底させると主張。投資家の経済状況や投資経験、投資目的などを確認するよう取引所に求めるという。ほかにも、リスクなど、仮想通貨に対する知識を十分に持っているか確認する必要もあるとした。

取引所で扱う銘柄については、各仮想通貨についてデューデリジェンス(調査)を課すと説明。最初だけでなく、上場の条件を満たしているかを継続して調査していくよう事業者に求める。

香港の仮想通貨取引所が銘柄を上場する際、考慮しなくてはいけない要素は主に以下のような点。

  • 運営・開発チームのバックグラウンド
  • 他の国・地域での規制状況
  • 需給、成熟度、流動性。時価総額や1日の平均取引高などを含む。
  • セキュリティなどを含む技術的な特徴
  • 誤解を招かない正確な資料が公開されているか
  • 保有や管理が分散されているか
  • 法的なリスク
  • 有用性があるか
  • 犯罪などに悪用されないか

SFCは今回、「既存の取引所を含め、ライセンスの申請を行う場合は、今回公表した条件を満たしているかの確認を開始すべきである。そして、申請をしない企業は、香港での事業を終了する準備を始めて欲しい」と呼びかけた。

現時点ではHuobiが、香港でライセンス申請することをすでに発表している。

関連香港当局、仮想通貨とステーブルコインの規制方針決定

24日追記

香港SFCが認定する銘柄には、「少なくとも2つの指数に含まれている」ことが条件の1つとなっており、tier10kはその条件を満たすと思われるトークンリストを掲載した。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/21 金曜日
13:05
仮想通貨団体ら、税制改正などをトランプ大統領に要望
ソラナ政策研究所など65以上の仮想通貨団体がトランプ大統領に書簡を提出。税制の改善、規制の明確化、イノベーションや開発者保護の取り組みを求めた。
13:00
Secured Finance CEOが語るJPYC固定金利レンディングの挑戦|独占インタビュー
Secured Finance菊池氏が語るJPYC固定金利レンディングの全貌。日本円を世界の金利ベンチマークにする構想、RWA担保展開、x402対応など最新戦略を独占取材。
11:25
米SEC、今年度の仮想通貨含む執行件数が3割減 アトキンス委員長就任後は記録的低水準に=報告
米SECの2025年度執行件数が30%減の56件、金銭的和解額も45%減の8億ドルと記録的低水準に。トランプ政権下でアトキンス委員長が就任し、仮想通貨規制を大幅緩和。前政権の「執行による規制」から明確なルール作りへ方針転換。
11:02
アバランチ財務企業「AVAX One」、最大63億円規模の自社株買いを承認
仮想通貨アバランチの財務企業AVAX Oneは、取締役会が最大で約63億円規模の自社株買いを承認したと発表。また、購入規模を増やしたり、購入期間を延長したりしていく可能性があるとも説明している。
10:30
バイナンスジャパン、PayPayで暗号資産購入が可能に
Binance JapanとPayPayが連携サービスを開始。PayPayマネーから1,000円で暗号資産を購入可能に。入金手数料無料、24時間365日利用可能、PayPayポイントも使える新サービス。
10:20
ビットコイン続落、トレジャリー企業の売り懸念とFOMC利下げ不透明感で市場心理最悪に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは続落基調が止まらず、一時は7か月ぶりとなる8万5000ドル台まで下落。背景には、世界最大のビットコイントレジャリー企業であるストラテジー社が、MSCIやナスダック100といった主要株価指数から除外される可能性がある。
10:05
コインベース、イーサリアム担保ローンを開始 最大約1.57億円まで借入可能
大手仮想通貨取引所コインベースがイーサリアム担保ローンサービスを開始。最大100万ドルのUSDC借入が可能に。Morphoプロトコル活用でBase上で運用。ニューヨーク州を除く米国ユーザーが利用可能。
09:45
著名投資家レイ・ダリオ、総資産の1%をビットコインで保有 量子リスクを懸念
著名投資家レイ・ダリオ氏が総資産の1%を仮想通貨ビットコインで保有していると表明した。量子コンピューターのリスクや金と比較した価値保存手段としての課題を解説している。
08:50
ビットコイン売り圧力は中期保有者が主因、長期大口は保有継続=VanEckレポート
バンエックが19日に公表したレポートで、ビットコインの売り圧力が長期大口投資家ではなく保有期間3〜5年の中期保有者に集中していると分析した。5年以上保有のビットコインは増加傾向を続けている。
08:25
メタプラネット、ビットコイン戦略のための新たな増資を発表
メタプラネットは、B種永久優先株式の発行を開示。調達した資金は主に仮想通貨ビットコインの財務戦略を推進するために使用すると説明した。
08:00
HashPort Wallet、1inchのスワップ技術を統合
HashPort Walletが1inchのスワップ技術を統合。ブリッジ不要でクロスチェーンスワップが可能に。JPYCを含む暗号資産を複数のブロックチェーン間で効率的に取引できる環境が整った。
07:55
21シェアーズ、ドージコイン2倍レバレッジETFをナスダック上場
仮想通貨ETF大手の21シェアーズが20日、ドージコインに2倍のレバレッジをかけた新ETF「TXXD」をナスダックに上場した。ドージコイン財団の公式組織との独占パートナーシップに基づく商品となる。
07:30
ストラテジー社に指数除外リスクか、最大1.3兆円流出の可能性=JPモルガン警告
マイケル・セイラー氏のストラテジー社が主要株価指数から除外される可能性が浮上し、最大88億ドルの資金流出が懸念されている。JPモルガンが警告を発表し、2026年1月15日にMSCIが最終判断を下す予定だ。
06:45
米上場FGネクサス、50億円相当イーサリアムを売却し自社株買いに充当
FGネクサスが1万以上ETHのイーサリアムを売却し自社株買いに充当した。発行済み株式の8%を純資産価値を下回る価格で買い戻し、現在4万5イーサリアムと3700万ドルの現金を保有している。
06:20
ビットコインが8.6万ドル台に急落、古参クジラのBTC大量売却や利下げ見送り懸念などで
仮想通貨ビットコインが6カ月以上ぶりの安値86593ドルまで下落した。予想を上回る米雇用統計で12月の利下げ確率が40%に低下しBTC初期保有者ガンデン氏が13億ドル相当を売却したことが要因に。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧