はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

アービトラム財団が透明性向上を約束、DAOで再投票を実施へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

透明性向上を図る

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のL2「Arbitrum(ARB)」は、コミュニティ投票で反対多数となっている特別助成金予算案(AIP-1)について、修正提案と透明性向上を目的としたレポートを6日に発表した。

これは、AIP-1の投票結果が公表される前に財団が一部トークンを売却していたことが判明し、コミュニティの信頼を失った経緯を受けての対応だ。

関連:ビットコイン直近高値圏で揉み合う展開、アービトラムは一時前日比20%安

ArbitrumはOptimisticロールアップ技術を使ったイーサリアムのレイヤー2ブロックチェーン。ネットワークに預け入れられた資産総額(TVL)は2230億円(17億ドル)に上る(DeFillama調べ)。

Arbitrumは3月末に総供給量100億枚の12.75%に相当するエアドロップを実施。28日には分散型自律組織(DAO)の管理組織「アービトラム財団」設立に向けた提案の投票が開始された。

しかし、投票期間中に財団が5000万ARBを勝手に売却したことが明らかになり、コミュニティの紛糾が生じると、投票も否決。事態の終息を図るため、Arbitrumはセグメントごとに分割した再投票を行う方針を示していた。

今回、AIP-1.1とAIP-1.2が提示されたほか、特別助成金から名目を変更した「エコシステム開発基金」の透明性レポートが提出された。一連のツイートを通して、Arbitrumは以下の内容を約束している。

・AIP-1.1とAIP-1.2のフィードバックの募集:財団の支出に制限が設けられ、予算の原則とカテゴリーが明確に定義され、透明性レポートが義務付けられている。コミュニティのフィードバックを3日間受け入れる。

・予算とスマートコントラクトのロックアップスケジュールの提示:財団は、DAOによって承認された受け入れ可能な予算とスマートコントラクトのロックアップスケジュールが承認されるまで、ウォレットに残された7億ARBを移動しない。

・透明性の強化:資金の利用先について透明性を担保するレポートの開示、コミュニティの信頼を回復し、トークン保有者の権利を尊重することを目指す。

AIP-1.1とAIP-1.2の投票は三日後に開始され、1週間の投票期間が設けられる予定だ。Arbitrumはまた、過去のトラブルによりコミュニケーションが不十分だったことを認め、今後はより適切なコミュニケーションを心掛けると加えた。コミュニティのフィードバックを取り入れながら、組織の透明性とガバナンスを向上させるための施策を継続的に検討していくと宣言している。

関連:アービトラム財団の設立へ、ARB保有者の投票開始

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/09 火曜日
17:40
リミックスポイント、エネルギー事業の中期経営計画を発表 3年で営業利益3.7倍目指す
リミックスポイントが2027-2029年度の中期経営計画を発表。エネルギー・蓄電事業で売上高692億円、営業利益91億円を目指す。日本蓄電池と提携し系統用蓄電所7カ所を共同運営。同社は242億円超の仮想通貨も保有し、多角的な事業展開を推進。
15:52
補正予算の国会質疑で仮想通貨税制が議題に 国民民主党が質問、高市首相は「与党税調で検討中」と答弁
補正予算の国会質疑で暗号資産(仮想通貨)税制が議題に。国民民主党は雑所得として最高税率55%が適用される現行制度を見直し、分離課税化を要求。高市首相は税制改正大綱に基づき与党税調で検討を進めていると答弁した。
13:35
米XRP現物ETF、全期間で純流入を記録 約1459億円に到達
米XRP現物ETFが上場以来全期間で純流入を記録し、約1,459億円に到達。仮想通貨ETF史上2番目の速さで8億ドルを突破し、機関投資家の継続的な買いが続いている
13:20
カナダ税務当局、仮想通貨利用者の4割が未申告と推定
カナダ歳入庁が過去3年間で仮想通貨関連監査により1億カナダドル以上を徴収したが、2020年以降刑事告発は行われていない。同庁は仮想通貨プラットフォーム利用者の40%が未申告または高リスクだと推定している。
12:50
『ガス先物市場』、ヴィタリックがイーサリアム手数料を安定させるアイデアを披露
仮想通貨イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏がガス代先物市場を提案した。将来の手数料をヘッジ可能にする構想であり、コミュニティ内で議論が活発化している。
12:00
XRPの買い方|おすすめ取引所と購入手順を図解【初心者向け】
暗号資産(仮想通貨)XRPの特徴から買い方、将来性、リップル社の最新動向や取引所の選び方も紹介します。ドナルド・トランプ次期米大統領の思惑やSECゲンスラー委員長交代による規制環境の変化、価格への影響を分析。
11:45
米大手銀行CEO、上院議員と仮想通貨市場構造法案を協議予定 ステーブルコインの利息付与に反対表明へ=報道
バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ウェルズ・ファーゴのCEOが9日、上院議員と会談し仮想通貨市場法案を協議する。銀行側はステーブルコインへの利息付与に反対し、仮想通貨分野での競争能力確保を求める姿勢だ。
11:23
テザーのUSDT、アブダビで「法定通貨参照トークン」認定範囲が拡大 9チェーン追加
テザーのUSDT、アブダビで法定通貨参照トークンの認定範囲を拡大。新たに9つのブロックチェーンで規制業務が可能に。USDC、USD1、RLUSDも承認済み。UAEがステーブルコイン規制拠点として台頭。
10:22
マイケル・セイラー氏、国家主導のビットコイン銀行システムを提案
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長がアブダビで、ビットコイン担保型の高利回りデジタル銀行システムを各国政府に提案。20兆〜50兆ドルの資本流入を見込むが、価格変動性への懸念も。中東の全政府系ファンドと会談を実施。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、最大約47億円規模の自社株買い実施へ
仮想通貨ハイパーリキッドの財務企業ハイパーリキッド・ストラテジーズは、最大約47億円規模の自社株買いを実施すると発表。延期や中止の可能性もあるが最大で12カ月間実施する計画である。
09:40
アルゼンチン中銀、民間銀行による仮想通貨取引の解禁を検討か=報道
ビットコイン支持のミレイ政権下で、アルゼンチン中央銀行が民間銀行による仮想通貨取引サービスの許可を検討中だと伝えられる。実現すれば普及が促進される可能性もある。
09:35
UAE初、イスラム系銀行ルヤがビットコイン投資サービスを開始
UAE拠点のイスラム銀行ルヤが8日、仮想通貨インフラプロバイダーのフューズと提携し、モバイルアプリを通じてビットコイン投資サービスを開始した。イスラム系銀行として初めて顧客にBTCの売買を可能にする。
08:15
PLUMEとJUPITERがコインベースに新規上場、機関投資家向けアクセスも提供
米コインベースが12月9日にプルームとジュピターの現物取引を開始する。RWAトークン化のプルームとソラナ系DEXアグリゲーターのジュピターが新規上場し、機関投資家向けアクセスも利用可能になる。
07:55
SECがOndoへの捜査を訴追なしで終了、トークン化証券のハードルをクリア
トークン化プラットフォームのオンド・ファイナンスが、バイデン政権下で開始されたSECの捜査が訴追なしで終了したと発表した。トークン化証券が米国資本市場の中核となる時期が到来したと同社は期待。
07:15
仮想通貨投資商品、先週は1110億円超の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体の先週の資金フローは約1,116億円の純流入だったと報告。ビットコイン、XRP、チェーンリンクの投資商品の需要が高かった。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧