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アービトラム財団の設立へ、ARB保有者の投票開始 1,300億円強の予算配分に反対も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

アービトラム財団の設立へ

アービトラムの暗号資産(仮想通貨)ARBのエアドロップを経て、分散型自律組織(DAO)の管理組織「アービトラム財団」設立に向けた提案の投票が28日に開始された。

予算配分や管理体制に不透明な点があると反対の声も上がる中、87%の賛成票を集めている。

本提案(AIP-1)は、アービトラムエコシステムの成長を支援するアービトラム財団の設立に向けた手順を定義している。新設されるアービトラム財団に7億5000万 ARB(1,300億円強)の予算を配分し、同財団が管理する「行政予算ウォレット」にARBを移すことを求めている。

アービトラム財団には、3人の理事が指名されており、12人のメンバーで構成されるセキュリティ評議会も設置される予定。評議会のメンバーには、それぞれ月々ARBトークンで5,000ドル支払われる。

また、Web3ゲームやソーシャルアプリ向けの独自チェーン「Arbitrum Nova」の取引データバッチを保存するデータアベイラビリティ委員会も設置され、ConsenSys、Google Cloud、Redditなどが参加する。

投票期限は4月3日。執筆時点で87%が賛成、13%が反対している状況だ。

Arbitrumとは

Optimistic Rollupという技術を活用したL2ソリューションを開発するプロジェクト。イーサリアムのブロックチェーンのセキュリティを活用しながら、トランザクションの一部をオフチェーンで処理することにより、ネットワークの混雑解消を図る。

関連:イーサリアムL2「Arbitrum」、独自トークン配布実施へ 運営を分散化 

反対派の主張

ArbitrumDAOで220万票の投票代表者を務めるBlockworks研究所は1日、ガバナンスと透明性の欠如を理由にAIP-1への反対を表明した。

Blockworks研究所はまず、トークン発行計画時に42.78億ARBが配分されていたにもかかわらず、実際にArbitrum DAO treasuryに35億ARBしか配布されていないと指摘。投票結果に先行して「(開発企業)Offchain Labsが行政予算ウォレットのために分離したと考える道理がある」と批判した。

出典:Arbitrum

Blockworks研究所は、アービトラム財団が要求する7億5,000万 ARB(1,300億円強)が多すぎるとも指摘している。比較として、代表的なDeFiエコシステムを形成しているUniswap財団の当初予算(総額98億円)を引き合いに出し、「資金の保管方法、監視体制、使用プロセス」について詳細な説明を要求している。

なお、提案では7億5,000万 ARBの使用用途として、「特別助成金、サービスプロバイダへのセットアップ費用の払い戻し、アービトラム財団の継続的な管理・運営費用」に充てると説明されている。アービトラム財団はケイマン諸島を拠点とし、弁護士費用、管理・登記費用として350万ドル(約3.5億円)を要求している。

関連:分散型取引所Uniswap、BNBチェーンで稼働スタート

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