はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン直近高値圏で揉み合う展開、アービトラムは一時前日比20%安

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

3月31日の米NY株式市場では、ダウは前日比415ドル(1.3%)安で取引を終えた。米個人消費支出(PCE)物価指数が市場予想を下回ったことで、インフレおよび金融引き締めの長期化懸念が後退した。

関連:ナスダック・AI関連株大幅上昇 米インフレ鈍化を好感|1日金融短観

関連:仮想通貨投資家にもオススメの株式投資、日米の代表的な仮想通貨銘柄「10選」

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比2.67%安の27,715ドルに。

BTC/USD日足

2021年の強気相場の底値となった3万ドル付近で上値を重くしており、直近高値圏では売りをこなしながら揉み合う展開が続く。

関連:XRP筆頭に堅調のアルトコイン、ビットコインも引き続き強気か|bitbankアナリスト寄稿

データ分析企業CryptoQuantの公認アナリストTarekonchain氏は、ビットコインのSpent Output Profit Ratio(SOPR)が過去最低水準にあり、歴史上は次のサイクルへの転換点を示唆していると指摘した。

Tarekonchain

SOPRとは、ブロックチェーン上のコインの履歴を評価し、受金時の購入価格と送金時の売却価格の差分から算出する指標。高いSOPRは多くの投資家が利益確定したことを示唆し、低いSOPRは多くの投資家が損失確定して売却(損切り)したことを示唆する。

過去の例だと、20年3月のコロナ・ショックをはじめ、21年5月の第二次仮想通貨バブル崩壊、22年11月のFTXショックでは強い反転シグナルが確認された。

アルトコイン相場

アービトラム(ARB)価格が一時20%弱急落した。

トークン保有者のガバナンス投票にて最初に提案された7億5000万ARB(約10億ドル)の特別助成金予算案(AIP-1)の「承認・非承認結果」が出る前に、財団がトークンを売却していたことが発覚。財団側がガバナンス投票について「批准(形式的なもの)であった」との立場を示したことでコミュニティとの認識の齟齬を浮き彫りにした。

関連:アービトラム財団の設立へ、ARB保有者の投票開始

アービトラムは、Optimisticロールアップ技術を使ったイーサリアム最大のレイヤー2ブロックチェーン。先週、総供給量100億枚の12.75%が相当するエアドロップを実施し、約300,000のデジタルウォレットに付与された。

42.78%の42億7800万ARBは、アービトラムDAOの管理するトレジャリー(保管庫)に割り当てられる。

The Block Researchのリサーチ責任者であるEden Au氏の指摘によれば、コミュニティの約70%が「使途が不透明」だとして財団への帰属に反対票を投じたにもかかわらず、財団は7億5000万ARBの内、6.7%にあたる5000万ARBをすでに使用した疑いがある。

ガバナンストークンの権利を軽視したと思しき中央集権的な意思決定に対するコミュニティの紛糾を受け、財団側は「現時点ではDAOへの完全移行は非現実的であり運営コストを賄うために必要な資金調達だったが、コミュニケーションが不十分だった。目先の短期的にはこれ以上トークンを売却する予定はない」などと釈明に追われた。

事態を終息させるべく、セグメントごとに分割した再投票を決議したほか、特別助成金ではなく「エコシステム開発基金」という名目に変えた上、資金の利用先について透明性を担保するレポートの開示を表明した。

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/21 木曜日
17:48
シンプレクス、ステーブルコイン参入を支援へ アバランチ実証実験を受け
シンプレクスが金融機関のステーブルコイン事業参入支援を本格化。Ava Labsとの実証実験でアバランチ基盤の高性能インフラを実証し、参入障壁の解消を目指す。
17:23
カニエ・ウェスト、仮想通貨YZY発表
カニエ・ウェスト(Ye)が暗号資産(仮想通貨)「YZY」をソラナ上で発行し、発表直後にバイナンスに上場。YZY Moneyエコシステムの中核トークンとして決済サービス「Ye Pay」やYZYカードを展開予定。
16:39
メルカリとソニー、NFT・デジタルコンテンツ普及で基本合意 Soneium活用へ
メルカリとソニーグループがNFT・デジタルコンテンツ普及で基本合意。ソニー独自ブロックチェーン「Soneium」を活用し、メルカリの月間2300万人ユーザー基盤でWeb3技術の大衆化を目指す。アイドル関連NFT販売を皮切りに新エコシステム構築へ。
14:00
米上院議員、仮想通貨市場明確化法案の年内成立を目指す
シンシア・ルミス米上院議員は、仮想通貨規制の明確化を図るクラリティ法案の年内成立を目指すと発表した。先月発表された上院の独自案ではなく、超党派の支持を得た下院案を基本法案とする方針に切り替え、11月末にはトランプ大統領への提出を見込んでいる。
13:40
ゴールドマンサックスとベッセント財務長官、ステーブルコイン急成長を予測
米財務長官とゴールドマンサックスがステーブルコイン市場の急拡大を予測。規制整備により数兆ドル規模の成長期待が高まる中、JPモルガンは慎重姿勢を示す。
12:50
「ビットコインは2030年までに100万ドルへ」コインベースCEOが強気予想
コインベースCEOが2030年のビットコイン価格を100万ドルと予想した。機関投資家流入など強気シナリオの要因を挙げている。仮想通貨の今後のユースケースについても話した。
12:00
「多様なイノベーション促進へ」金融庁・今泉参事官が語る、暗号資産規制やETFの展望
金融庁の今泉宣親・暗号資産ブロックチェーンイノベーション参事官が語る、ビットコインETF、制度改革、ステーブルコインの展望。利用者保護とイノベーション両立への取り組みを詳述。
12:00
ビットバンク廣末社長が語る、ビットコインとの出会いと今後の展望|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、ビットバンク廣末紀之社長独占インタビュー。オリコン顧客満足度2年連続1位の暗号資産取引所が語るWeb3時代の資産形成戦略とWebX2025への展望を聞く。
11:30
明日にジャクソンホール会議パウエル講演控える中、仮想通貨相場反発
ビットコインが前日比1.17%上昇する中、機関投資家によるイーサリアム大量購入が継続。Bitmine Immersionが52,475ETH追加で総保有額66億ドル近くに。一方、個人投資家のアクティブアドレス数は8月に28%減少し、ビットコイン・イーサリアム現物ETFからも大幅流出。ジャクソンホール会合でのパウエル議長発言が今後の相場を左右する見通し。
10:50
アーサー・ヘイズ、幹細胞事業に投資
ビットメックスの創設者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏が幹細胞クリニック事業に大規模投資し取締役就任。先週売却した仮想通貨を1050万ドルで買い戻し、「利益確定はもうしない」と方針転換。
10:05
イーサリアム財団、セキュリティ強化の行動指針発表
イーサリアム財団は、Trillion Dollar Securityのプロジェクトについて行動指針を発表。仮想通貨イーサリアムの広範な調査を経て、まずはユーザー体験の安全性を強化する。
09:40
米ブロックチェーン協会ら、ステーブルコイン利回りに関する「ジーニアス」改正案に反対
米ブロックチェーン協会らが、銀行協会提案のステーブルコイン利回り規制強化に反対している。「ジーニアス」法案の改正案にいくつかの論点から異議を唱えた。
08:35
米ナスダック、BNB保有企業WINTの上場廃止決定 株価75%超暴落
米ナスダックがBNB投資企業ウィンドツリー・セラピューティクス(WINT)の上場廃止を決定。株価が最低価格1ドルを下回り、今年99%以上下落。
08:00
RWAトークン取引所「DigiFT」、計37億円の資金を調達
RWAトークンの取引所DigiFTは、現在までで合計約37億円の資金を調達したことを発表。直近の資金調達ラウンドはSBIホールディングスが主導している。
07:45
トークン化株式「xStocks」、トロンのブロックチェーンに拡大へ
クラーケンとBackedは、TRON DAOとの協業を発表。株やETFをトークン化して取引できるようにするサービスのxStocksを、仮想通貨トロンのブロックチェーンに対応させる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧