はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ロンドン証券取引所LCH、ビットコインデリバティブの清算提供へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン商品の清算サービス提供へ

ロンドン証券取引所グループ(LSEG)子会社であるLCH SAは13日、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)関連商品の清算サービスを提供する予定だと発表した。2023年第4四半期(10~12月)に事業開始の見込みである。

具体的には、英国の仮想通貨デリバティブ取引所GFO-Xで取引される、現金決済のビットコインインデックス先物およびオプション契約の清算を行う計画だ。

このサービスはLCH SAとGFO-Xとが、仮想通貨デリバティブ取引と清算で必要なことを、安全で規制された環境で満たすことができるように設計されている。サービス提供にあたっては、新たな清算サービス組織LCH DigitalAssetClearを立ち上げた形だ。

デリバティブとは

仮想通貨や株式といった元になる資産から派生した金融商品のこと。英語表記は「派生」を意味する「derivative」。日本語では「金融派生商品」とも呼ばれる。代表的なデリバティブに先物取引、オプション取引、スワップ取引などがある。原資産の取引におけるリスクを軽減するために活用したり、単純に高い収益性を追求するために利用されている。

▶️仮想通貨用語集

規制された環境での取引求める声

LCH DigitalAssetClearの責任者であるFrank Soussan氏は、次のように説明した。

ビットコイン指数先物やオプションは急速に成長している資産クラスであり、機関投資家の間では、慣れ親しんだ規制環境でのアクセスを求める声が高まっている。

今回GFO-Xで、現金決済ドル建ての仮想通貨デリバティブ契約の清算サービスを提供することは、市場にとって重要な進展となる。

Soussan氏は、LCHがこれまでの事業で示してきたリスク管理能力や、GFO-Xの高い技術や最適化された契約仕様なども強調している。

さらに、GFO-XのCEO兼共同設立者であるArnab Sen氏は、FTX破綻なども念頭に置きながら次のようにコメントした。

仮想通貨取引における最近の出来事は、大きな金融機関が、顧客の資産を保護しながら大規模取引ができるような、安全で規制された場の必要性を浮き彫りにするものだ。

私たちは、仮想通貨先物・オプションに特化した英国初の規制された中央清算型取引所である。安全で規制された環境により、仮想通貨デリバティブの取引・清算に関する要件を満たしながら投資家からの需要の高まりに応えていくことを目指している。

LCHは、様々な資産クラスを取り扱う大手クリアリング(清算)ハウスである。英国とフランスでクリアリングハウスを運営しており、米国やアジア太平洋地域にもオフィスを構えているところだ。OTC、FX、債券、コモディティ、現物株式、株式デリバティブなどの多様な資産について、清算サービスを提供している。

LCHの株式の過半数を所有するロンドン証券取引所は、金融市場インフラの大手プロバイダーで、70か国に23,000人の従業員を擁している。

関連FTX、仮想通貨取引所再開を検討

ロンドン証券取引所の動き

ロンドン証券取引所は昨年2月、トレーディングテクノロジーを提供するTORAを買収。TORAは株式、債券、FX、デリバティブの他に、仮想通貨の注文執行管理システムおよびポートフォリオ管理システムを運営していた。

当時の声明でロンドン証券取引所は、「当社の取引機能にデジタル資産を追加することで、機関投資家が仮想通貨などへのエクスポージャーを増やしている現在、そうした成長中の資産クラスでの存在感を強められる」としていた。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10:30
バイナンスジャパン、PayPayで暗号資産購入が可能に
Binance JapanとPayPayが連携サービスを開始。PayPayマネーから1,000円で暗号資産を購入可能に。入金手数料無料、24時間365日利用可能、PayPayポイントも使える新サービス。
10:20
ビットコイン続落、トレジャリー企業の売り懸念とFOMC利下げ不透明感で市場心理最悪に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは続落基調が止まらず、一時は7か月ぶりとなる8万5000ドル台まで下落。背景には、世界最大のビットコイントレジャリー企業であるストラテジー社が、MSCIやナスダック100といった主要株価指数から除外される可能性がある。
10:05
コインベース、イーサリアム担保ローンを開始 最大約1.57億円まで借入可能
大手仮想通貨取引所コインベースがイーサリアム担保ローンサービスを開始。最大100万ドルのUSDC借入が可能に。Morphoプロトコル活用でBase上で運用。ニューヨーク州を除く米国ユーザーが利用可能。
09:45
著名投資家レイ・ダリオ、総資産の1%をビットコインで保有 量子リスクを懸念
著名投資家レイ・ダリオ氏が総資産の1%を仮想通貨ビットコインで保有していると表明した。量子コンピューターのリスクや金と比較した価値保存手段としての課題を解説している。
08:50
ビットコイン売り圧力は中期保有者が主因、長期大口は保有継続=VanEckレポート
バンエックが19日に公表したレポートで、ビットコインの売り圧力が長期大口投資家ではなく保有期間3〜5年の中期保有者に集中していると分析した。5年以上保有のビットコインは増加傾向を続けている。
08:25
メタプラネット、ビットコイン戦略のための新たな増資を発表
メタプラネットは、B種永久優先株式の発行を開示。調達した資金は主に仮想通貨ビットコインの財務戦略を推進するために使用すると説明した。
08:00
HashPort Wallet、1inchのスワップ技術を統合
HashPort Walletが1inchのスワップ技術を統合。ブリッジ不要でクロスチェーンスワップが可能に。JPYCを含む暗号資産を複数のブロックチェーン間で効率的に取引できる環境が整った。
07:55
21シェアーズ、ドージコイン2倍レバレッジETFをナスダック上場
仮想通貨ETF大手の21シェアーズが20日、ドージコインに2倍のレバレッジをかけた新ETF「TXXD」をナスダックに上場した。ドージコイン財団の公式組織との独占パートナーシップに基づく商品となる。
07:30
ストラテジー社に指数除外リスクか、最大1.3兆円流出の可能性=JPモルガン警告
マイケル・セイラー氏のストラテジー社が主要株価指数から除外される可能性が浮上し、最大88億ドルの資金流出が懸念されている。JPモルガンが警告を発表し、2026年1月15日にMSCIが最終判断を下す予定だ。
06:45
米上場FGネクサス、50億円相当イーサリアムを売却し自社株買いに充当
FGネクサスが1万以上ETHのイーサリアムを売却し自社株買いに充当した。発行済み株式の8%を純資産価値を下回る価格で買い戻し、現在4万5イーサリアムと3700万ドルの現金を保有している。
06:20
ビットコインが8.6万ドル台に急落、古参クジラのBTC大量売却や利下げ見送り懸念などで
仮想通貨ビットコインが6カ月以上ぶりの安値86593ドルまで下落した。予想を上回る米雇用統計で12月の利下げ確率が40%に低下しBTC初期保有者ガンデン氏が13億ドル相当を売却したことが要因に。
05:42
米議会、連邦税のビットコイン納付を認める法案提出 納付金は戦略的BTC準備金として保有
米下院議員が米国民と企業に連邦税のビットコイン納付を認める法案を提出した。全ての納付金は戦略的ビットコイン準備金に振り向けられ、政府の財政基盤を強化する狙いだ。
11/20 木曜日
20:00
Aptosのエコシステム責任者が語るエコシステム戦略|独占インタビュー
Aptosのグローバルリーダーが語る、エコシステムの成長戦略と日本市場への本格参入。DeFi、AI、クリエイターエコノミーなど注目分野や、10億ユーザー規模を見据えた技術開発について聞いた。
16:51
NVIDIA決算好調、米株上昇と仮想通貨相場回復の連鎖起点に
11月19日NVIDIA決算発表後、Nasdaq総合指数0.6%高。マイニング企業株(IREN10%高など)がAIシフト恩恵で買われ、BTCは89,000ドル安値から91,000ドル回復。専門家は電力供給の重要性を指摘、関連投資機会を分析した。
16:44
米民主党議員がトランプ一族関与のワールドリバティに調査要請 国家安全保障への懸念示す
エリザベス・ウォーレン上院議員らが、トランプ大統領一族が関与するDeFiプロジェクト「ワールドリバティ・フィナンシャル」に対する調査を要請した。北朝鮮・ロシア関連団体へのガバナンストークン販売が国家安全保障リスクになると指摘し、利益相反の懸念も表明した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧