はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米控訴裁判所、コインベースの請願に回答するようSECに命令

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SECからの解答

5月16日更新)SECは15日、コインベースが政府機関に特定の職務を遂行するよう命じるような権利がないと主張し、「いかなる法令も、委員会が特定のタイムラインでそのような行動を取ることを要求していない」と説明。返答にはさらなる時間が必要だとしている。

SECに回答命令

米国の控訴裁判所は5日、米証券取引委員会(SEC)に対して、米大手仮想通貨取引所コインベースが提出した規制明確化への請願に回答するよう命令した。

コインベースのポール・グレワル最高法務責任者は、「裁判所はSECに対して、私たちの請願に対する回答を10日以内に提出するよう文面で命令を出した」と説明している。さらにSECから回答があった後には、コインベースは返答する上で7日間が与えられる。

背景としては、コインベースが4月にSECを相手取って限定的な訴訟を起こしたことがある。同社が2022年7月にSECに提出した「仮想通貨業界に関する規制の明確化を求めるペティション(署名文書)」への回答を要求する形だ。

ペティションは、「実行可能な規制枠組みの開発」を求めて、1,700以上の団体や個人が名前を連ねているものだ。証券として分類される仮想通貨に関しては「安全で効率的な実務の指針となる新たな規則が必要」であると申し立てていた。

しかし、SECは具体的な公的回答は出さないまま、仮想通貨業界に対する強制措置を取り続けている。こうした姿勢は、規制ガイドラインを明確にしないまま恣意的に取り締まりを行っているとして批判されてきた。

関連コインベース、「規制の明確化」求めて米証券取引委員会を提訴

証券法に詳しい米国のジェームズ・マーフィー弁護士は、「裁判所の命令が迅速に出されたことは意外なことではなく、コインベースがこの提訴で勝つというシグナルでもない」とコメントしている。

マーフィー弁護士は、SECが、コインベースの求めるようなルール作りのプロセスに簡単に同意を示すことは考えにくいと続けた。SECはコインベースの要請について、さらにしばらく考慮する時間を取る権利があると申し立てることもできるという。

また、SECがコインベースの提訴を却下するよう求めることもあり得ると指摘されているところだ。

有価証券問題めぐる応酬

コインベースが今回、請願書への回答を要求したのは、SECとの争いの渦中でなされたことだ。

SECは3月、コインベースに対して、法的措置を講じる予定だと伝える公文書「ウェルズ通知(Wells Notice)」を送付。SECは、上場している仮想通貨やステーキングサービス「Coinbase Earn」などが未登録証券にあたる可能性があるとしてコインベースを調査していた経緯がある。

ステーキングとは

一定量の仮想通貨を所定の期間、預け入れることで報酬が得られる仕組みやサービスのこと。報酬は、ブロックチェーンの運営に貢献する対価として受け取ることができる。

▶️仮想通貨用語集

コインベースは4月、SECへの反論を一般公開。コインベースは有価証券を上場していないと改めて強調し、SECは恣意的な取り締まりを行っていると批判した。

関連米コインベース、SECに対する反論を公開 未登録証券問題めぐり

オフショア取引所を立ち上げ

米国の規制が不確実なことも背景として、コインベースは2日、オフショア市場向けのデリバティブ取引所「Coinbase International Exchange(コインベース・インターナショナル取引所)」の立ち上げを発表した。

バミューダで設立された取引所であり、「米国以外の適格な管轄区域に拠点を置く機関投資家」にサービスを提供していく構えだ。

関連米Coinbase、オフショア市場向け仮想通貨デリバティブ取引所を発表

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/26 水曜日
11:15
VanEck、BNB現物ETFのステーキング計画を撤回 方針転換に
VanEckが米SECに提出したBNB現物ETFの修正届出書で、当初予定していたステーキング機能を撤回。BNBの有価証券分類をめぐる規制リスクが背景にあるとみられる。
11:05
米上場のリライアンス社、デジタル資産トレジャリーをジーキャッシュ(ZEC)に一本化
ナスダック上場のリライアンス・グローバル・グループがデジタル資産トレジャリーを仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)に統合した。プライバシー機能を持つ仮想通貨への需要が高まる中、サイファーパンク・テクノロジーズも追加購入を発表している。
10:25
予測市場ポリマーケット、CFTC承認受け米国市場に正式復帰
予測市場大手ポリマーケットが米CFTCの承認を受け、3年ぶりに米国市場に正式復帰。2022年の罰金処分後、QCX買収とICEからの投資を経て、完全規制下での事業再開へ。
10:10
スタンダードチャータード銀行、21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定
スタンダードチャータード銀行が21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定された。機関投資家の需要に対応し安全な保管サービスを提供。様々な仮想通貨企業とも提携を進めている。
10:05
「仮想通貨交換業者の販売所誘導に懸念の声」金融庁の作業部会
金融庁は、仮想通貨制度に関する作業部会の報告書案を公開。報告書案には、仮想通貨交換業者の販売所誘導に対する懸念が指摘されているとも記載されている。
07:35
仮想通貨支持派のホワイトハウス経済顧問ハセット氏、次期FRB議長の最有力候補に浮上
ホワイトハウス国家経済会議のケビン・ハセット委員長が次期FRB議長の最有力候補として浮上。トランプ大統領の信頼が厚く金利引き下げ方針に賛同する人物で、デジタル資産市場作業部会で中心的役割を果たしコインベース株も保有。
06:58
米銀大手USバンコープ、ステラで独自ステーブルコインをテスト
米国第5位の銀行USバンコープがステラブロックチェーン上で独自のステーブルコインをテストしている。資産凍結機能などのセキュリティを評価し、バンク・オブ・アメリカやシティに続いてデジタル資産への取り組みを拡大。
06:40
メタプラネット、ビットコイン担保に約200億円を借入れ
メタプラネットは、約203億円の借入れを行ったことを発表。調達した資金は、ビットコインの追加取得やビットコインインカム事業、市場環境に応じては自己株式の取得に充当する予定だと説明した。
06:30
ビットワイズのドージコインETFも承認、水曜日にも取引開始見込み
ニューヨーク証券取引所がビットワイズのドージコインETFの上場を承認した。水曜日にも取引が開始される見込みで、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
06:15
JPモルガン、高リスクのビットコインETF連動仕組債を提案
JPモルガンがブラックロックのビットコインETFに連動する仕組債を提案した。1年後に16%の固定リターンを保証し、2028年には投資額の1.5倍を上限なく受け取れる設計だが、30%超の下落時は損失を全額負担する高リスク商品となる。
05:50
JPモルガンが仮想通貨業界関係者の口座を相次ぎ閉鎖、シェイプシフトも対象に=報道
JPモルガンがシェイプシフトとストライクの関係者の銀行口座を警告なしに閉鎖した。トランプ大統領の禁止令にもかかわらず、仮想通貨業界へのディバンキングが続いているとの懸念が高まる。
05:25
テキサス州、米国初のビットコイン購入州に 7.8億円相当分のブラックロックETFで
テキサス州が20日に500万ドル相当の仮想通貨ビットコインを購入し、米国で初めてビットコインを購入した州となった。1000万ドルが配分されたが残り500万ドル分は今後実施される見込みだ。
05:00
仮想通貨ステラルーメン(XLM)とは
ステラ(XLM)の基礎から最新動向まで完全解説。2024年注目のSorobanプラットフォーム、マネーグラムとの戦略的提携、DeFiエコシステムの発展など、投資・運用に必要な情報を詳しく紹介。国内取引所の比較や将来性まで徹底解説します。
11/25 火曜日
17:47
ギャラクシー・デジタル、ポリマーケットとカルシで流動性提供を検討=ブルームバーグ
仮想通貨投資大手ギャラクシー・デジタルが予測市場プラットフォームのポリマーケットとカルシでマーケットメイカーとして流動性提供を検討。既に小規模実験を開始しており、機関投資家の参入で市場の成熟が加速する可能性。
17:39
ビットコイン急落の背景は ETF・DAT・ステーブルコインの3大需要が逆転=NYDIGレポート
NYDIGは最新レポートでビットコイン急落の本質を明らかにした。ETF資金流出、DAT企業のプレミアム崩壊、ステーブルコイン供給減少という3大需要源の反転により、強気サイクルを支えた自己強化型ループが破綻したことが大きく影響している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧