はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米証券取引委員会(SEC)、XRP裁判で控訴の可能性を示唆

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

別の訴訟で判決に反論

米証券取引委員会(SEC)は、暗号資産(仮想通貨)XRP裁判の判例を引用したTerraform Labsの訴訟において、XRPの証券性をめぐる連邦地裁の判決には欠陥があると主張し、リップル社に対する控訴の可能性を示唆した。

関連:「仮想通貨XRP自体は有価証券ではない」米地裁、裁判で判決下す

SECは今年2月、Terraform Labsとその創設者であるDo Kwon氏を証券詐欺で提訴。Terraformの弁護人は18日、裁判所への提出書類で、リップル社の判決は被告の議論を強化し、訴訟の棄却申し立てを支持するものだと主張した。

関連:米SEC、旧テラの創設者Do Kwon氏を提訴 証券詐欺で

このTerraform側の主張に対し、SECは21日、新たに裁判所に提出した書類で「リップル社の判決の多くは、本件におけるSECの主張を支持し、被告が本件で提起した主張を否定している。」と反論した。

SECの主張

米地裁(ニューヨーク南部地方裁判所)のアナリサ・トーレス判事は13日、リップル社による機関投資家へのXRPの販売は米国証券法に違反しているが、仮想通貨取引所を介した一般投資家への販売は、証券の販売にあたらないという判決を下した。

SECは、一般投資家に対するXRPの販売(プログラマティック販売)やその他の販売に関する判決は「誤り」であり、「ハウィーテストやその判例に矛盾し、根拠のない要件を追加するものだ」と指摘。裁判所は、このような判例に従うべきではないと主張した。

リップル社のプログラマティック販売に関する分析は、ハウィーや数十年にわたる連邦証券法の法理学と相入れるものではない。

ハウィーテストとは

米国で行われる特定の取引が、投資契約による有価証券取引に該当するかどうかを判定するテスト。SECのW. J. ハウィー社に対する訴訟事件に由来する。 法的拘束力はないが、SECはハウィーテストをもとに仮想通貨の銘柄やサービスに対して訴訟を起こしている。具体的には「資金を集めているか」「共同事業であるか」「収益を期待しているか」「収益が他者の努力によるか」を判定するテスト。なお、仮想通貨という新しい資産に、ハウィーテストは適さないという声もある。

▶️仮想通貨用語集

SECは、「リップル社の判決の根底にある論理は、ハウィーや連邦証券法の基本原則からかけ離れたものである」と批判。SECは「さらなる審理のために、利用可能なまざまな選択肢を検討している」と述べ、上訴する可能性を示唆した。

SECのゲンスラー委員長は17日、地裁が個人投資家へのXRP販売を証券取引とみなさなかったことに「失望している」とコメント。「この決定に関しては、(控訴の可能性を含め)精査・検討中だ」と付け加えた。

関連:ゲンスラーSEC委員長、リップル裁判の判決に初コメント

SECによる控訴の影響

SECが、地裁のXRPに関する決定を不服として控訴する可能性が浮上する中、「Crypto Law」の創設者で仮想通貨弁護士のジョン・デートン氏は、控訴が現実のものとなったとしても、XRPの後退にはならないと指摘している。

その理由としてデートン氏は、控訴裁判所での判決が出るまでには約2年かかるため、それまでは現在の判例が尊重されることを挙げた。また、控訴裁判所で、判決の根拠となったハウィーテストの第3要件の適用方法が誤っていたと判断された場合でも、同テストの他の要件を適用することで、同様の判決が下される可能性が高いと主張した。

XRPとXRP保有者、そしてリップル社にとって、この勝利がどれほど重要なものなのか、誰にも過小評価させないように。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06:15
Bybit、USDT使用の株式取引開始 ストラテジーなど78社が対象
仮想通貨取引所Bybitが株式取引機能をGold & FXに追加。ストラテジーやコインベース、マグニフィセント7を含む78社株式をUSDTで取引可能。CFDモデル採用で実株保有は不要。
06:05
SEC、ソラナ現物ETFへの決定を延期 21SharesとBitwiseが対象
米証券取引委員会が21SharesとBitwiseのソラナETF提案について決定期限を延期し、パブリックコメントを求めると発表。Canary、VanEckも含む複数企業が仮想通貨ETF承認を競う中、SECの審査が本格化へ。
05:45
米メガバンクJPモルガン、顧客のビットコイン購入を許可
CNBCによると、JPモルガンのダイモンCEOが顧客によるビットコイン購入を許可すると発表。長年の仮想通貨批判にも関わらず顧客選択の自由を重視。
05:35
1100億円相当のビットコインを買い増し、セイラーのストラテジー社
米ストラテジー社は19日夜、2025年5月12日から18日の間に総額1,100億円を投じて、7,390 BTCを購入したことを報告した。
05/19 月曜日
18:00
Bitcoin革命、ZK技術で実現するBitcoinOSのアプローチ
ビットコインの可能性を広げるBitcoinOS(BOS)は、ZK技術を活用してビットコインのコードを変更せずにスマートコントラクト機能やスケーラビリティを実現。BitSNARK、Grailブリッジ、xBTCなどの革新的プロダクトで、ビットコイン中心の統合エコシステムを構築。
17:15
リミックスポイント、最大56億円を調達へ 44億円でビットコイン買い増し
リミックスポイントがEVO FUND向け新株予約権で約56億円を調達。44億円で仮想通貨ビットコイン買い増し、12億円をWeb3バリデーター事業に投資へ。
16:50
変わるWeb3業界の投資地図 今注目のVC3社が語る「実需とインフラ」重視の新戦略
TEAMZ WEB3 AIサミットで取材したC² Ventures、DFG、Jsquareの3社が語るWeb3投資の現在地。実需・収益性・規制対応を軸に見極めが進む中、インフラやAIへの関心、そしてアジア市場の可能性にも注目が集まる。
15:05
アーサーヘイズが今夏以降の「アルトシーズン」再来の見通し 年末までにビットコイン2.5倍予想も
アーサー・ヘイズ氏が仮想通貨の強気相場を予測、今夏を目処にBTC20万ドルへの上昇とアルトシーズン開始を見込む。自身のポートフォリオは20%を金(ゴールド)に配分し「最終的に1〜2万ドルまで上昇」と展望する。米国債務拡大がビットコイン高騰の追い風になると分析した。
14:15
中国系上場企業DDC、5000BTC保有目標のビットコイン準備金戦略を発表 
米国上場の中国系食品企業DayDayCook(DDC)が、ビットコインを戦略的準備金として3年間で5,000BTCの蓄積を目指す計画を発表した。同社は、すでに100BTCを購入済みで、2025年末までに500BTCの取得を目指す。一方、中国の仮想通貨規制をいかに回避するかにも注目が集まる。
13:22
メタプラネット、151億円でビットコイン追加購入 保有数7,800 BTCに
メタプラネットが約151億円で暗号資産ビットコイン1,004BTCを追加購入。保有総数は7,800枚に拡大。5月の資金調達・債務償還の経緯も紹介。
11:40
過去最高値目前のビットコイン、迫るゴールデンクロスが中・長期の買いシグナルを示唆
ビットコインは投資家が重視する50MAと200MAのゴールデンクロスによる買いシグナルが形成間近に。米国債格下げでドル安圧力も追い風にとなるか。トランプ米政権の貿易・関税政策とインフレ懸念がのヘッジ需要を高める可能性が指摘される中、さらなる上昇を示唆する。
11:11
CMEグループ、XRPの先物取引を本日より提供開始へ 
米CMEグループが本日より暗号資産(仮想通貨)XRPを先物取引サービスを開始する。機関投資家の参入機会の拡大とリップル社とSECの裁判の和解進展状況も含め、その背景を解説。
05/18 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、企業のETH大量購入やアーサー・ヘイズのBTC100万ドル到達予測など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:49
UPCXが2025 Tokyo E-Prixスポンサーに 次世代決済とFanlinkの可能性を解説
UPCXが「2025 Tokyo E-Prix」のスポンサー契約を発表。世界標準決済を目指すブロックチェーンプラットフォーム「UPCX」と、ファン支援サービス「Fanlink」の特徴をCEO中野誠氏が解説した。秒間10万件の処理能力やグローバル展開の展望とは?
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネット株価1340円到達の可能性に高い関心
今週は、仮想通貨ビットコインの専門家アダム・バック氏によるメタプラネットの株価試算、資産運用会社によるイーサリアム価格急騰の要因分析、空売り投資家ジム・チェイノス氏の投資戦略に関するニュースが最も関心を集めた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧