CoinPostで今最も読まれています

Coinbase Ventures、リキッドステーキング大手Rocket Poolへ戦略投資 RPL価格急騰

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Coinbase VenturesがRPLに投資

米国の大手暗号資産(仮想通貨)取引所Coinbaseの投資部門であるCoinbase Venturesは11日、分散型ステーキングネットワークRocket Poolへの戦略的な出資を行ったことを明らかにした。

このニュースを受け、Rocket PoolのネイティブトークンRPLの価格は一時、約10%上昇した。具体的な投資額は公表されていない。

出典:CoinGecko

Rocket Poolは、イーサリアム(ETH)のリキッドステーキング市場において3位の規模を持つプロトコルで、デリバティブトークン「rETH」を発行している。このネットワークは、分散化を強調し、ノードの運営が一般に開放されていることで独自性を持つ。現在、3,100件以上のノードオペレータが参加しており、公式サイトのデータによれば、ステーキングされているETHの総額は78万ETH(約2000億円)に上る。

リキッドステーキングとは

仮想通貨をステークして報酬を得ることができる一方で、そのステーキング資産に対応するデリバティブトークン(ここではLSDとして言及されている)を1:1の割合で受け取り、分散型金融(DeFi)上での取引や運用が可能なシステムを指す。

▶️仮想通貨用語集

Coinbase Venturesの声明によれば、「イーサリアムのインフラの安全かつ分散化された拡張は、次の10億人のユーザーをデジタルチェーンの世界へと導くために極めて重要だ」との考えを示している。

また、Rocket Poolのガバナンス構造である「Oracle DAO」にアクティブに参加し、Coinbaseの資産であるETHを使用してRocket Poolネットワーク上で数百のノードを運営する意向も表明した。

関連:イーサリアムをステーキングしながら運用可能にする「LSD(リキッドステーキングデリバティブ)」を解説

RPLトークンとは

Rocket Poolのノードオペレータになるためには、16ETHのステーキングと、ノード不調時のペナルティカバーとして1.6ETH相当のRPLトークンが必要とされる。このRPLトークンは、ステーキング報酬、保険、そしてガバナンスの3つの主要な機能を持つ。

CoinGeckoのデータによれば、RPLトークンの価格は4113円(前日比0.8%増)、時価総額807億円で市場ランキング77位となっている。

Coinbase Venturesは今年の4月に、Oracle DAOの一員としての参加を既にアナウンスしていた。このDAOは、スマートコントラクトで処理しきれない管理業務を担当する許可されたノードオペレータのグループである。そして、Coinbase Venturesは、その活動の報酬としてRPLトークンを受け取ることになっている。

関連:Coinbase Ventures、Rocket Poolの管理DAOに加入

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア