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ブラジル議員ら、国外保有の仮想通貨に対する課税強化法案を準備

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

国外の仮想通貨に対する税率を引き上げ

ブラジルの議員らは、同国外で取引・保有されている暗号資産(仮想通貨)に対する税金を引き上げる法案の提出を進めている。地元メディアexameが報じた。

海外金融投資に対する課税のために定義される「金融資産」に仮想通貨を新たに組み込む形だ。これによって、ブラジル国外で保有される仮想通貨にも、他の外国投資資産と同様の徴税が行われるようにする。

現在、海外における仮想通貨投資は他よりも減税されている状況であり、この法案は税制上の扱いをより平等にすることが目的だ。

ブラジル人が国外で受け取る収益6,000ブラジルレアル(約18万円)までは税が免除される。6,000レアルから50,000レアル(約150万円)の収益には15%の税率、それを超える場合には22.5%の税金が適用される。

報道によると、こうした措置は、現在ブラジルに拠点を置いていない仮想通貨取引所を通じて行われた取引に適用されることになる。

税率の変更は、ブラジル国内の取引所に有利に働く可能性も指摘されている。一部の投資家、特に最高税率を超える利益を上げている投資家にとっては、ブラジル国内の取引所がコスト面でよりよい選択肢になり得る形だ。

法案は、ブラジルレアルに対する外国為替レートの変動と同様、仮想通貨の価格変動から生じる利益にも税金を課すとしている。

ブラジルの議会は8月28日にこの法案について採決する予定だ。もし仮に承認された場合には、2024年1月より発効することになる。また、議会での審議中に条文が変更となる可能性もある。

ブラジル中銀が仮想通貨の監督機関に

ブラジルでは7月、ブラジルの中央銀行を仮想通貨の主要監督者と定める法律が施行されている。

今後は、ブラジル中銀が同国内のすべての仮想通貨サービスプロバイダーを監視し、規制することになる形である。業界関係者らは、これにより世界でもブラジルが仮想通貨経済圏において重要な地域になることを期待しているところだ。

仮想通貨企業は、より厳しく監督されることになる可能性が高いものの、堅牢な規制枠組みがあれば、消費者が仮想通貨セクターに寄せる信頼は高まると考えられている。

施行された法律は、仮想通貨を使用した詐欺に特化した、新たな犯罪も規定するものだ。該当する犯罪者には2年から6年の懲役刑が科されることになる。

また、仮想通貨取引所などの企業に申請が義務付けられる「仮想通貨サービスプロバイダー」のライセンスを創設することも盛り込む。

CBDCの実証実験も

ブラジル中銀は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の実証実験も進めているところだ。ブラジル中銀の総裁は2024年中までにCBDCをローンチすることを目指すと述べている。

決済大手マスターカードやVISA、サンタンデール銀行、イタウ・ウニ銀行、マイクロソフトなどの大手企業や銀行も実験に参加してきた。

関連:ブラジル中銀、CBDC試験に仮想通貨取引所メルカド・ビットコインの参加を認可

CBDCとは

各国・地域の中央銀行が発行するデジタル化された通貨を指す。「Central Bank Digital Currency」の略である。仮想通貨との大きな違いは、CBDCは法定通貨であること。通貨の管理や決済等においてコスト削減や効率性向上が期待できる一方で、個人情報やプライバシーの保護、セキュリティ対策、金融システムへの影響など考慮すべき課題は多い。

▶️仮想通貨用語集

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