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ポリゴン幹部、財団に関するアドレス分析を否定 関連組織による8.5億円相当の売り圧懸念を払拭

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

アドレス分析を否定

ポリゴン(MATIC)の開発チーム「Polygon Labs」の共同創設者Sandeep Nailwal氏は7日、特定の2つのアドレスがポリゴン財団のものであるとの指摘を否定した。

これらのアドレスは、最初にブロックチェーン分析企業Nansenがポリゴン財団のものであるとラベリングした模様。「Lookonchain」が、これらのアドレスが計8.5億円相当のMATICトークンをバイナンスに送金したことを報告しており、売り圧につながる可能性があるとの声が上がっていた。

Lookonchainの報告を受けNailwal氏は、Lookonchainのラベリングの間違いは今回で2回目であると指摘。不必要にFUD(悪い噂)が広まる恐れがあるため注意するよう促している。

Lookonchainは7日に以下の内容をX(旧ツイッター)に投稿した。最初に「ポリゴン財団、MATICトークンを売却か」と書いている。

そして、1つのアドレスが過去2日間で600万MATIC(4.8億円相当)を、別のアドレスが過去30日間で460万MATIC(3.7億円相当)をバイナンスに入金したと報告した。

この投稿に最初に反応したのはPolygon LabsのMarc Boiron CEO。Boiron氏がこのウォレットはポリゴン財団のものではないと指摘すると、Lookonchainは「これはNansenによるラベリングである」と主張した。

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Nansenの説明

今回の一連のやりとりを受け、Nansenは対象の2つのアドレスがPolygon Labsのものであると判断した根拠を説明している。

例えば、「0x8d36」から始まるアドレスは過去に、Polygon Labsの幹部からイーサリアム(ETH)を受け取っているという。また、このアドレスは、ポリゴンが投資したプライベートラウンドから複数のトークンを受け取っているとも指摘した。

そういった厳格な調査をもとに、Nansenは対象のアドレスがポリゴン財団と深いつながりがあると判断したと説明。一方で、Boiron氏の指摘の後、ラベリングは削除したと述べている。

なお、MATICの価格は、年初来-26.92%となっている。

ポリゴンとは

イーサリアムのスケーラビリティ問題に取り組むプロジェクト。「Polygon PoS」や「Polygon zkEVM」など複数のソリューションを開発し、大手企業らに採用される事例が続いている。

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