はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米SEC、破綻したセルシウスの資産分配についてコインベースの役割に異議

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

セルシウスとの契約を問題視

米証券取引委員会(SEC)は22日、経営破綻した暗号資産(仮想通貨)融資企業Celsius Network(セルシウス・ネットワーク)の資産分配計画でコインベースが果たす役割に反対する文書を、破産裁判所に提出した。

セルシウスは、米連邦破産法11条(チャプターイレブン)で破産申請後、新しい経営陣の下で元ユーザーに資金を返還しようとしており、その上でコインベースの支援を望んでいるところだ。

関連セルシウス、破産めぐる裁判で重要な和解に到達

具体的には、海外ユーザーに資産を配分する上でコインベースを代理人として雇用することについて、破産裁判所に許可を求めている。このことについて、SECは次のように申し立てた。

セルシウスとコインベースの契約は、SECがコインベースに対して地裁への訴訟を起こし、その中で提起した懸念を含むものだ。

今回の契約におけるコインベースの役割は、仲介サービスやマスタートレーディングサービスを想定しており、これは資産配布を代理で行うというサービスの範囲をはるかに超えている。

背景としてSECは、コインベースに対する訴訟の中で、コインベースは取引所、ブローカー、清算機関として登録すべきであったが、それを怠りながら、有価証券とみなされる仮想通貨についてそうした事業を行ってきたと主張している。

セルシウスの資産分配で、コインベースがこうした役目を未登録のまま果たすことについて異議を唱えている形だ。

SECは、セルシウスは、コインベースは仲介サービスを提供しないと申請書に書いているものの、実際の契約書の文言には、これに関する重要な規定が欠落しているとも指摘した。

コインベース側の発言

コインベースのポール・グレワル最高法務責任者はSECの申し立てを受けて、次のように投稿している。

コインベースは、セルシウスと協力して仮想通貨を顧客に返却することを誇りに思っている。なぜSECは、信頼できる米国の公開企業がこの役割を担うことに反対するのだろうか。

当社は、破産裁判所と共にこの問題に取り組み、セルシウスの顧客の財務状況を回復させる上で重要な役割を担うことを楽しみにしている。

SEC対コインベースの裁判

SECは6月、コインベースが未登録の証券取引所などとして事業を行い、少なくとも13種類の「仮想通貨証券」を規制当局に登録することなく取引していると主張して訴訟を起こしていた。

裁判の大きな焦点の一つは「投資契約」の定義である。米名門大学の法学者らは8月、コインベースを支持する法廷助言書(アミカスブリーフ)を裁判所に提出して、コインベースを擁護する立場から、この点を議論している。

関連米名門大法学者ら、対SEC裁判でコインベース支持の法廷助言書提出

法廷助言書(Amicus Brief)とは

米国の法廷における制度。裁判当事者以外の第三者が、公式に意見書を提出することを可能にするもの。その内容は裁判で考慮される。

▶️仮想通貨用語集

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/14 水曜日
17:53
実需主導へと変わるWeb3:Hotcoin、SafePal、NERO Chainが描く未来|香港Web3 Festival2025
Web3 Festivalで注目を集めた3社のリーダーたちが、業界の転換期における生存戦略を語る。SafePalのヴェロニカ氏は実用的サービスの重要性を、HotcoinのスティーブンCOOは差別化戦略を、NERO Chainのポール氏はRWAの可能性を強調した。Web3の次のステージを見据えた貴重な洞察が満載。
15:00
「ビットコイン投資は企業の購買力を守る最高の戦略」フィデリティ提唱
フィデリティ・デジタルアセッツのリサーチ責任者が企業向けカンファレンスで講演し、企業にとってのビットコイン投資の重要性を解説した。
13:50
ソラナ共同創設者、「メタブロックチェーン」を提案 複数チェーン間データを統合
仮想通貨ソラナのヤコベンコ共同創設者が、複数のブロックチェーンデータを統合する「メタブロックチェーン」構想を提案した。低コストなデータ可用性(DA)を実現するものだ。
11:45
Janover、約136ドルでソラナを大量購入 10億円以上の含み益に
ナスダック上場のDeFi Development Corpは、2025年5月12日に172,670SOLのSolanaトークンを平均価格136.81ドルで購入したことを発表した。
11:25
米当局、「ビットコインETF承認」のフェイクニュース発信者に懲役2年の求刑求める
米証券取引委員会のXアカウントを乗っ取りビットコインETFについて偽情報を流した被告に、米検察が懲役2年を求刑した。金融犯罪への厳格な姿勢を示す判断である。
10:45
ビットコインとイーサリアム、異なる強気の動き リサーチ会社が価格動向を分析
K33リサーチとQCPキャピタルの分析によると、ビットコインは100,000ドルを超え、健全な上昇を見せている。米中関税合意を背景に、BTCとETHは安定化を図りながらも新たな動きを見せ始めている模様。
10:20
VanEck、RWAトークン化ファンドを開始 イーサリアムなどに対応
資産運用大手ヴァンエックは、同社初のRWAトークン化ファンド「VBILL」をローンチ。イーサリアム、ソラナ、アバランチ、BNBチェーンのブロックチェーンに対応する。
07:55
XRPの価格動向 バイナンス先物データに見る強気の兆しとは、アナリスト分析
アナリストBorisVestの分析によると、XRPはバイナンスで売り圧力が吸収され、強気シグナルが点灯。OI(建玉)の上昇と共に、価格上昇の可能性が高まる模様だ。
07:15
ビットコインの「実現価格」が示す強気相場継続のシグナル、Cryptoquantアナリスト分析
Crypto Daの分析によると、仮想通貨ビットコインの「実現価格」が上昇を続けており、強気市場が続くことを示唆。マイクロストラテジーや機関投資家のBTC購入が価格上昇を牽引。
07:05
タイ政府、デジタル投資トークン「G-Token」発行へ
タイのピチャイ財務相は、デジタル投資トークン「G-Token」の発行計画を発表。発行規模は200億円であることや仮想通貨ではないことなどが明らかになっている。
06:10
米SEC、ソラナ・ライトコイン現物ETFの判断を延期
SECがグレースケールのソラナ・ライトコイン現物ETFの判断を延期。ブラックロックのビットコインETFにおける「現物償還方式」導入の是非も引き続き審査へ。
05:55
ビットコイン準備金法案など2件に拒否権発動 ボラティリティ懸念で、アリゾナ州知事
アリゾナ州のホブズ知事がビットコイン準備金や州機関による仮想通貨決済法案を拒否。唯一署名したのは仮想通貨ATMの詐欺対策強化法。全米でビットコイン投資への慎重姿勢が広がる中、アリゾナも追随。
05:40
ソフトバンク出資の『21キャピタル』、合併に向け約680億円のビットコイン取得
テザーが約4812BTC(680億円相当)を取得。買収合意に基づきキャンター・エクイティ・パートナーズとの合併に活用。Strike創業者が率いる『21キャピタル』はビットコイン特化企業として始動へ。
05:30
ロンドン資産運用会社がイーサリアムを大量購入、過去一週間で700億円相当分取得
ロンドン拠点のAbraxas Capitalが、過去6日間で約21万ETHを取得。AaveからUSDTを借入しBinanceに入金。ペクトラ・アップグレードを契機にETH価格は急上昇。
05/13 火曜日
17:09
ビットバンク、コスモス(ATOM)取扱開始、手数料無料キャンペーン実施
ビットバンクがコスモス(ATOM)の取扱いを開始。6月12日までメイカー・テイカー共に手数料0%のキャンペーン実施中。現物取引、販売所、貸出の3サービスに対応、「貸して増やす」なら年率最大5%の運用も可能だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧