10億円弱のXRPが不正流出
フィリピンに本拠を持つ暗号資産(仮想通貨)取引所Coins.phが、17日に1,220万XRP(約9.5億円)の不正流出の被害に遭ったと報告されている。
この攻撃者は、OKXやWhiteBITを含む複数の取引所を使ってXRPを移動させ、追跡から逃れようとしている。この情報は、業界を詳しく知る情報筋の証言として、海外の仮想通貨専門メディアThe Blockが伝えている。
ブロックチェーンの分析ツールであるXRP scanのデータによれば、1,220万XRPを不正に手に入れた後、約30分の間に、不審な行動を示すアカウントが100万XRP単位で12回、さらに200,000 XRPの取引が1回行われた。
攻撃者はこれを、OKXやWhiteBIT、クロスチェーン取引のOrbitBridgeとSimpleSwap、さらに両替サービスのChangeNOWとFixed Float、その他のプラットフォームに送金している。
WhiteBITの広報からThe Blockへの情報提供によれば、Coins.phからの要請を受けた後、WhiteBITは直ちに445,000 XRPの移動を停止させた。さらに、WhiteBITは、盗難に関与するとみられるアドレスを特定するために、ブロックチェーン分析企業CristalとChainalysisと連携を図っているとのことだ。
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Coins.phとは
Coins.phは2014年に設立されたフィリピンの仮想通貨取引所。従業員300人、1,600万人以上のユーザー基盤、700万人の月間アクティブユーザーを誇る大手企業だ。Coins.phは日本のSBIレミット、SBI VCトレード及びリップル社と提携し、日本とフィリピン間のクロスボーダー取引を促進するためにリップル社のオンデマンド・リクイディティ(ODL)サービスを導入している。
ODLは、仮想通貨XRPをブリッジ通貨として活用することで、従来国境を越えた送金に必要であった準備金の調達コストを不要にする。
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