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「30年までに24兆円相当のトークンがアンロックを予定」バイナンス、プロジェクト支援を発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

持続可能な仮想通貨市場を

暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)は20日、Web3の優秀なプロジェクトに対し、バイナンスの上場プログラムに応募するよう呼びかけた。

ユーザーを最も重要視しながら、健全で持続可能な市場環境を構築することが呼びかけの目的。先週には、バイナンスに過去6カ月間に新規上場したトークンの80%以上が、その後に価値を落としていることが指摘されていた。

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バイナンスは今回、最初の流通量が少なく価値が高いトークンが、この数カ月間に多く確認されていると問題を指摘。こういったトークンは将来的にアンロックされて市場にリリースされた時に売り圧につながる可能性があるとして、バイナンスはこのトレンドを変えたいと述べている。

そして、発行量ベースで時価総額を算出した「FDV(完全希薄化評価額)」が高く、供給量が少ないトークンが多い市場構造は、個人投資家や献身的にプロジェクトを支えるコミュニティにとって好ましくないと指摘した。

今回バイナンスは、同じ分野のライバルに比べて評価が低い、または中間のプロジェクトに対し、上場やローンチプール、メガドロップといった上場プログラムに申請するように呼びかけている。

メガドロップとは

バイナンスのメガドロップとは、新しいトークンローンチプラットフォーム。これは、エアドロップの体験を再構築したサービスである。

▶️仮想通貨用語集

関連バイナンス、新たな仮想通貨ローンチパッド「メガドロップ」発表

上場プログラムに採用されるための条件は「エアドロップや報酬など、コミュニティのためのトークン配分量が多いこと」「持続可能なビジネスモデルを持っていること」「規制やコンプライアンスを重視していること」などを挙げている。

そして、申請のメリットには、ローンチプールやメガドロップによって、プロジェクトの認知度を高められることなどを挙げた。

今回の発表では、最後のまとめのセクションで以下のようにコメントしている。

仮想通貨市場の持続可能な発展を追求する中で、我々はユーザーの利益を守りながら、ユーザーに価値を届けることに取り組んでいる。

積極的に中小のプロジェクトを支援することは、市場のリスクを軽減するためのアプローチの1つである。

リサーチレポートも公開

バイナンスのリサーチチームは17日、今回の内容に関係するレポートを公開していた。

この時も、FDVが高く、最初の流通量が少ないトークンが普及している現状に懸念を示している。リサーチチームはレポートで、このような市場構造では、トークン生成イベント(TGE)後に仮想通貨の価値の継続的な上昇がほとんど期待できないと問題を指摘した。

レポートでは「CoinMarketCap」と「Token Unlocks」のデータをもとに、こういった傾向が今後も継続することが予想されると説明。2024年から2030年にかけて、1,550億ドル(24兆円)相当のトークンがロック解除される予定であると伝えている。

そして、ロック解除に見合う需要や資金流入がなければ、売り圧につながりうると注意を呼びかけた。

関連5月に控える30億ドル規模のトークンアンロック予定、仮想通貨アバランチやレンダーなど含む

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