はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

リップル社、罰金はテラフォームラボの事例と比べても過大と主張 対SEC裁判で

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

民事罰が過大だと再強調

リップル社は13日、米証券取引委員会(SEC)との裁判で、新たにSECの提案した罰金の額は不当だとする書類を提出した。暗号資産(仮想通貨)テラ(旧)の開発団体テラフォームラボが、SECと和解した件を引き合いに出している。

SECは、テラフォームラボとそのド・クォン共同創設者が未登録証券とみなされるトークンを提供・販売していたとして証券詐欺で告発していたが、この件でテラフォームラボは不正利益の返還や罰金など44億7,000万ドル(約7,000億円)を支払うことに同意した。

テラフォームラボについては、裁判でも架空の取引データを用いて投資家に宣伝し、高頻度取引を通じて人為的にトークン価格を上昇させるなど詐欺を行っていたことが指摘されている。

なお、テラフォームが支払う額の内訳は、36億ドルの不正利益返還、 4億6,600万ドルの判決前利息、4億2,000万ドルの民事罰金だった。

関連: テラフォームラボ、米SECと44億7000万ドルで和解へ

リップル社は今回、テラフォームラボに科された4億2,000万ドル(約661億円)の民事罰金について、テラフォームラボの総売上高330億ドルの約1.27%に相当すると指摘した。

SECは、リップル社との訴訟と類似した、あるいはより悪質な過去の様々な裁判についても、被告の総収入の0.6%から1.8%の民事罰を提示していたと続けている。テラフォームラボの件もこの範囲にあてはまる形だ。

リップル社は、このことに照らすと、SECが同社に求める民事罰金8億7,600万ドル(約1,380億円)は過大であり、1,000万ドル(約16億円)以下の民事罰にすべきだと主張している。

根拠の一つとしては、リップル社の件ではテラフォームラボのような詐欺の告発や、機関投資家の大きな損失もないことを挙げた。より悪質な側面のあるテラフォームラボに対するよりもはるかに高額の民事罰金を求めるのは不当だとする格好だ。

なおSECは、リップル社に対し、不正利益の返却8億7,600万ドル、判決前利息1億9,800万ドル、民事罰金8億7,600万ドルの、合計19億5,000万ドル(約3,070億円)の支払いを求めているところだ。

この裁判でリップル社は5月末、SECによる「リップル社は店頭取引(OTC)によるトークン販売により仮想通貨XRPの価格を抑制している」との主張を否定したところだ。

関連: 米リップル社、OTC取引によるXRP価格抑制を否定 対SEC裁判で

ガーリングハウス氏が最終判決の時期を予測

リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOは、今月開催されたXRP関連イベント「XRP Ledger Apex 2024」の席で、SECとの裁判は今年夏には最終判決が出るのではないかと意見した。ガーリングハウス氏は次のように話している。

最終判決の時期については判事の判断にかかっているものの、私の推測では、夏の終わり(9月後半)のいつかになるのではないだろうか。

関連: リップル社、スタンダード・カストディの買収完了 米ドルステーブルコイン発行へ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/27 木曜日
17:20
モブキャストHD、ソラナ財団認定バリデータに選定 ステーキング運用規模を拡大
モブキャストHDがSolana財団の公式バリデータプログラムに採択。累計3億円・約1.1万SOLの取得実績が評価され、将来的には50万SOL規模の運用を目指す。
17:00
韓国大手取引所アップビット、約48億円の不正流出 全額を自社資産で補償へ
韓国最大の仮想通貨取引所アップビットがソラナネットワークで約48億円の不正流出を発表。24銘柄が流出も全額補償へ。ホットウォレットから未承認送金、入出金サービスは一時停止中。
15:07
リップル社のステーブルコイン「RLUSD」、アブダビADGMが正式認定
中東での企業利用が加速へ リップル社は27日、同社の米ドル連動型ステーブルコイン「RLUSD」が、アブダビ金融サービス規制庁(FSRA)により「法定通貨参照トークン」として正式…
14:02
Xapo Bank、ビットコイン信用ファンドの提供範囲を拡大
ジブラルタルのXapo Bankがビットコイン建て信用ファンドを全会員に拡大。初期段階で1億ドル調達。2022年の業界崩壊後、厳格なリスク管理で市場回復。長期BTC保有者向けに安定利回りを提供。
14:00
ビットコイン需要の低迷続く 市場は横ばいか=Glassnode分析
Glassnodeが最新市場レポートで、仮想通貨ビットコインの需要低迷を指摘した。新たな資金流入が回復するまで市場は狭いレンジで推移する可能性が高いと分析している。
13:55
タイ当局、サム・アルトマンのワールドコインに120万件の虹彩データ削除を命令
タイ個人情報保護委員会が、生体認証プロジェクトWorldに対し、仮想通貨と引き換えに虹彩スキャンデータを収集した行為が個人情報保護法違反として、120万件のデータ削除と業務停止を命令。世界各国でも同様の規制措置が相次いでいる。
13:35
世界取引所連合が米SECに書簡、仮想通貨企業への免除措置見直しを要請 トークン化株式に懸念
世界取引所連合が米証券取引委員会にトークン化株式を提供する仮想通貨企業への包括的な免除措置の見直しを求める書簡を送付した。ナスダックやCMEグループなどが加盟する同連合は、適切な規制遵守なしに仮想通貨プラットフォームが証券取引所の役割を果たすことへの懸念を表明。
11:10
「BTCが74000ドルまで下落しても転換社債に対する価値は5.9倍」ストラテジー
ストラテジー社は、仮想通貨ビットコインの価格が同社の平均購入価格である74,000ドルまで下落しても、転換社債に対して5.9倍の資産を保有していることになると投稿。債務の安全性を強調した。
10:30
韓国最大級仮想通貨取引所Upbit、ネイバーと合併 約1.5兆円規模の株式交換で傘下に
韓国IT大手ネイバーが仮想通貨取引所Upbit運営のドゥナムを1.5兆円規模で買収。韓国国内シェア7割超のUpbitとネイバーペイを統合し総合デジタル金融エコシステムを構築。2025年6月の合併発効を目指す。
10:15
BTCマイナーのクリーンスパーク決算発表、売上高が過去最高に AIインフラを拡大中
ナスダック上場のビットコインマイナー、クリーンスパークが決算報告。過去最高の売上高を記録した。AIとビットコインの両ワークロード対応の包括的プラットフォームへ進化中だ。
09:55
ソラナ特化型ウペクシが最大35億円調達、SOL財務戦略などに利用
ナスダック上場のウペクシが普通株式とワラントの私募により最大2300万ドルを調達すると発表した。調達資金は仮想通貨ソラナ財務戦略と運転資本に充てられる予定だ。
08:45
セキュリタイズがEU取引決済システム認可を取得、アバランチで展開へ
セキュリタイズがスペイン国家証券市場委員会からEU全域での取引決済システム運営認可を取得した。同社は米国とEUの両方でライセンスを持つ唯一の企業となり、欧州システムはアバランチ上に展開される。
08:00
S&P、USDTのドルペッグ能力を最低評価に引き下げ
S&Pは、テザー社の米ドルステーブルコインUSDTに対する評価を最も低い「5」に引き下げた。仮想通貨ビットコインを準備資産として保有する割合などに触れ、判断の根拠を説明している。
07:02
大口投資家の売りが加速、ビットコイン平均入金額が1年ぶりの高水準に=クリプトクアント
クリプトクアントが報告したデータによると、ビットコイン価格が8万ドルまで下落した後、大口トレーダーによる取引所への送金が増加している。最近では9000BTCが送金され、その45%が100BTC以上の大口入金だった。
06:25
ビットワイズのドージコインETFも取引開始、グレースケールに続く
ビットワイズがドージコインETFの取引を米ニューヨーク証券取引所で開始した。管理手数料は0.34%で最初の1カ月間は資産5億ドルまで免除され、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧