はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

マイナー売り継続の中、ビットコインなど仮想通貨相場は冴えず

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

前週末24日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比299ドル(0.77%)高の39,134ドル、ナスダック指数は140.6ポイント(0.79%)安の17,721で取引を終えた。

上り基調の続いてたフィラデルフィア半導体指数(SOX)が−155.11(2.69%)安と急落しており、潮目の変化が懸念される。時価総額でマイクロソフトを抜いて世界首位に躍り出たエヌビディアの株価は前日比3.5%安と利確売りが先行した。

東京株式市場では、日経平均株価(前引け)は、前日比6円安と横ばいで推移した。

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比0.6%安の1BTC=64,800ドルに。

BTC/USD日足

17日の週足始値は、前週比4.3%安の66,622ドル。21日時点で前週比2.8%安と続落している。

アナリストのJustin Bennett氏は、ビットコイン相場分析で「中期トレンドラインを割り込んで推移している」と指摘。「フェイクアウト(騙し下げ)であれば17日のローソク足が反発していただろう」とし、S&Pやナスダックの上昇時でもビットコイン相場が弱気一辺倒の動きに終始している点について懸念を示した。

そのため、米国の株式市場が弱気トレンドへと転じた場合、暗号資産(仮想通貨)市場は一層打撃を受けるおそれがあるという。

Bennett氏はさらに、ステーブルコインのテザー(USDT)の市場占有率を示すドミナンス上昇も、看過できないシグナルだと指摘している。

過去の相場サイクルでは、センチメント悪化に伴い投資家がリスク回避のためにビットコインやアルトコインからテザー(USDT)やUSDCなどのステーブルコインに資金移動する傾向は見られた。仮想通貨市場の取引量が減少し流動性低下を招けば、ボラティリティが増加し、市場全体の安定性が損なわれやすくなる。

ここ最近の売り手主体としては、ビットコインマイナー(採掘業者)が挙げられる。

ブロックチェーン分析会社IntoTheBlockのデータによると、ビットコイン半減期後の収益性低下で資金繰りが苦しくなる中、マイナー準備金および保有残高は、2010年2月以来14年ぶりの低水準まで減少している。

4年周期のビットコイン半減期が今年4月20日に発生し、ブロックあたりの報酬が6.25 BTCから3.125 BTCに大幅に削減された。このことがマイナーの利益を圧迫し、運営コストを賄うために保有資産の売却を迫られている。

関連:マイナー売り継続か、ビットコイン保有量が21年以降の最低水準に 

一方、マイクロストラテジーは新たな転換社債発行による8億ドルの追加資金調達や余剰現金を利用して11,931BTC(1200億円相当)を買い増した。マイクロストラテジーのビットコイン総保有量は226,331 BTCに達した。平均取得価格は、36,798 ドル。

関連:米マイクロストラテジー、1200億円相当のビットコインを買い増し

20日には、ドイツ政府が1億9,500万ドル以上のビットコイン(BTC)を売却した可能性が浮上した。

犯罪組織を検挙した際に押収した暗号資産(仮想通貨)の内、コインベースやクラーケンを含む2つの大手取引所に6,500万ドル相当のビットコイン(BTC)を送金したという。30億5000万ドル相当のBTCを保有しているものと見られる。

関連:ビットコインの買い方|投資メリットやリスク、おすすめ取引所は?

アルトコイン相場

韓国メディアEBNの報道によると、韓国大手暗号資産取引所Upbitで上場されているアルトコインの半数が上場廃止のFUD(悪い噂)により10%〜20%急落した。

これらの噂は、「韓国金融委員会(FSC)が600以上の暗号資産(仮想通貨)を四半期ごとに評価し、基準を満たさないコインの取引を停止する」という偽のニュースに基づいている。

しかし韓国の金融監督院はこれを否定。上場銘柄の評価には直接関与せず、あくまでも暗号資産交換業者を監督し、交換業者およびデジタル資産取引連盟(DAXA)が評価行う立場にあるという。

韓国における新しい暗号資産(仮想通貨)規制は24年7月から施行予定で、交換業者は定期的にトークンを評価する必要が求められる。

審査要件は、大きく分けて下記の4つが該当する。

  1. 発行主体の信頼性
  2. 利用者保護
  3. 技術・セキュリティ
  4. 法規遵守

この動きは、交換業者とDAXAに上場要件の遵守を確保する任務を委ねるという規制アプローチの転換を示している。

関連:ステーキングや積み立てサービスに優位性、仮想通貨取引所「SBI VCトレード」のメリットを解説

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/15 金曜日
19:30
スイ(SUI)2025年の価格予想と成長の鍵|リスク・注目点は?
暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)の2025年価格予想や将来性を徹底解説。VanEckの16ドル予測、現物ETF申請、技術的特徴、投資リスクまで網羅。国内取引所比較や最新エコシステム情報も掲載。
17:21
Base Appとは?コインベースのWeb3アプリの使い方を徹底解説
CoinbaseのBase Appの特徴、始め方、エアドロップの可能性を詳しく解説。Web3スーパーアプリとして進化するBase Appで、ソーシャル・決済・DeFi機能を一つのアプリで体験。国内取引所からの送金方法も完全ガイド。
16:00
TRON創設者ジャスティン・サンが語るWeb3の未来|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、TRONのジャスティン・サン(Justin Sun)独占インタビュー。80億人の金融自由実現に向けたビジョンと、日本のWeb3市場への期待、WebX 2025参画について聞く。
16:00
xStocksとは?仕組みと活用例をわかりやすく解説
xStocks(エックスストックス)はAppleやTeslaなど米国株をブロックチェーン上でトークン化し、24時間365日取引可能にした革新的サービス。DEXでの購入方法、リスク、税務上の注意点まで初心者向けに詳しく解説します。
14:20
コインベース、メタマスクユーザーのUSDC手数料をBase上で半額に 
米大手取引所コインベースは、決済プラットフォームMercuryoと提携し、MetaMaskユーザーのUSDC購入手数料を50%削減する。また、USDCを発行するCircle社はステーブルコインに特化したL1ブロックチェーンの開発計画を発表。USDCのエコシステム拡大につながると期待されている。
13:50
シティ、ステーブルコインとビットコインETF向けカストディを検討
シティグループがステーブルコインの裏付資産カストディや仮想通貨ETF関連サービスの提供を検討。議会法案成立を受け大手金融機関の参入加速。
13:20
今秋はアルトコインシーズン本格化か=コインベース分析
コインベースが今後本格的なアルトコインシーズンへ移行すると予測。個人投資家のキャッシュ蓄積や、イーサリアムへの関心の高まりなどを分析した。
11:46
ビットコイン一時急落、米財務長官の方針転換で市場動揺か
スコット・ベセント財務長官の相次ぐ発言変更でビットコイン市場の混乱を招いた。13日の購入否定から14日の取得検討表明まで24時間で方針転換となった。機関投資家のコインベース購入比率75%も話題に。
11:25
イーサリアム、BTC建てで強気転換も売り圧力増加の兆候=クリプトクアント分析
イーサリアムがビットコインに対して強気サイクル入りし投資家需要が急増。一方で取引所への流入増加により利確の動きが活発化し警戒感高まる。
10:55
楽天、NFTチケットでスポーツ観戦チケットの公式リセール開始
楽天グループが運営するRakuten NFTは、楽天イーグルスとヴィッセル神戸の公式チケットリセールにNFT技術を導入。ブロックチェーンによる偽造防止と取引透明性を確保し、出品者による自由な価格設定が可能に。2025年9月から順次開始。
10:02
仮想通貨市場がまだ織り込んでいない4つの材料とは? Bitwise分析
Bitwise最高投資責任者が、仮想通貨市場がまだ織り込んでいない4つの要因を指摘した。今後ビットコインなど市場の価格を押し上げる可能性があるとしている。
09:45
トルコの仮想通貨取引所BtcTurk、70億円超相当の資産が不正流出か
仮想通貨取引所BtcTurkは、ウォレットで異常が検知されたとして仮想通貨の入出金を一時停止。70億円超相当の資産が不正流出した可能性が指摘されている。
09:10
カインドリーMD、「中本」と合併完了 800億円調達でビットコイン財務戦略開始
カインドリーMDがナカモト・ホールディングスとの合併を完了し、5億4000万ドルを調達。デビッド・ベイリー氏がCEOに就任し、ビットコイン財務戦略を本格展開。
08:50
米財務長官の発言でビットコイン急落、準備金政策の行方と市場の反応|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは14日夜、ベッセント米財務長官が連邦政府のビットコイン準備金について、150億〜200億ドル相当と評価される没収資産のみで構築し、新規購入を否定すると発言したことに加え、FRBへの利下げ要請を行わない方針を示したことから急落した。
07:30
コインベース、デリビット買収完了で仮想通貨デリバティブ最大手目指す
コインベースがデリビット買収を完了し、590億ドルの建玉と年間1兆ドル超の取引量を統合。仮想通貨デリバティブ市場のグローバルリーダーへ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧