はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨の強気相場復帰タイミングを考察、アーサー・ヘイズ氏

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

流動性が鍵を握る

暗号資産(仮想通貨)取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は13日に公開された最新のブログで、9月には仮想通貨が横ばいと下降の軌道から抜け出すだろうとの予想を披露した。

ヘイズ氏は、投資における流動性を、「美味しいコーヒーを淹れるための良質な水」に喩え、その重要性を強調。他の要因に目が行き見落としやすいものだが、流動性に留意することが投資の成功につながると述べた。

その上で、「金融資産が米ドルと米国債(UST)で価格設定されている場合、通貨の量とドル債務が世界的に最も重要な変数である」と指摘し、米国連邦準備制度理事会(FRB)よりも、米国財務省の動きに注意を払うべきだと強調した。

仮想通貨トレーダーにとって、より広範な金融システム間の資金の動きを追うことが重要である証左として、FRBのリバースレポプログラム(RRP)とビットコイン価格の関係をグラフで示した。

出典:ブルームバーグ(白がRRP、黄色がビットコイン価格)

ヘイズ氏は、両者の動きは密接に相関しており、FRBのバランスシートから資金が放出されると流動性が追加され、ビットコインなどの有限の金融資産の急騰につながると説明した。

ヘイズ氏は、今後同様の動きがジャネット・イエレン財務長官の金融政策によって促進され、9月に始まると予想している。

大統領選に向けて

ヘイズ氏は米国政府が11月の大統領選挙前に、市場に流動性を注入するために利用可能なすべてのツールを使用し、選挙結果に影響を及ぼそうとすると考えている。

10月に流動性操作のピークを迎える。今年、流動性にとってこれ以上の時期はないだろう。

ヘイズ氏は、イエレン氏によって、今から年末までに3,010億ドル(約44.2兆円)の短期国債が発行されると見ている。その結果、市場の流動性が最大化され市場が盛り返すことで、トランプ氏に対するハリス氏のチャンスを高める役割を果たす可能性につながると示唆した。

しかし、ヘイズ氏自身は選挙結果をコインを投げて決めるようなものだと考えており、傍観者として混乱を見守りたいとコメント。政府の債務上限が引き上げられるまでは安全策を取るという。

アルトコインの回復は

ヘイズ氏は、アルトコイン市場について、ビットコインとイーサリアムがそれぞれ7万ドルと4,000ドルを「決定的に」突破した後にのみ、回復するとの考えを示した。

同氏は、市場に流動性が戻れば、ビットコインは10万ドルに達する可能性があると見ており、ソラナについては、250ドルを超えると考えているが、仮想通貨市場への影響の波及はビットコインやイーサリアムほど強力ではないと述べた。

しかし、ドルの流動性に触発され、ビットコインとイーサリアムの価格が上昇すると、アルトコインシーズンの復活に向けた強力な基盤となるだろうと付け加えた。

関連:ドル円とビットコイン・株式市場の関係性、アーサー・ヘイズ氏見解

本格的な強気相場

ヘイズ氏は、政府の債務上限が引き上げられるのは1月か2月と同氏は予想している。

その後、市場を軌道に戻すため、財務省とFRBから「流動性が溢れ出る」と考えており、そこから「本物の強気相場が始まる」と主張した。

同氏は「基本シナリオ」として、ビットコイン価格は100万ドルに達するというスタンスを貫いている。また、米国の金融政策を受け、中国も「待望のバズーカ財政刺激策を解き放つ」と予想。「2025年の米中仮想通貨強気相場は素晴らしいものとなるだろう」と締め括った。

関連:ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

関連イーサリアムの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、おすすめ取引所選び

関連ソラナ(SOL)おすすめ取引所、手数料・ステーキング・出庫機能を徹底比較

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/02 水曜日
13:45
トランプ大統領、イーロン・マスクに対する批判を再び展開、 『大きく美しい法案』巡る対立が再燃
「大きく美しい法案」をめぐり、トランプ大統領とイーロン・マスク氏の対立が再燃している。マスク氏の痛烈な法案批判に対し、トランプ氏は、マスク氏が率いる企業の政府補助金受給について政府効率化局(DOGE)で調査すべきと発言し、かつて盟友だった両氏の関係は緊迫感を増している。
13:20
アリゾナ州知事、押収仮想通貨の準備基金法案『HB2324』を拒否権行使
アリゾナのホブズ知事が犯罪捜査で押収した仮想通貨管理法案を拒否。地方自治体の協力阻害を懸念と声明。
11:45
パクソス、ステーブルコインUSDGを欧州全域でローンチ サークルとの競争激化
パクソスが米ドル建てステーブルコインUSDGをEU全域で発行開始した。MiCA規制に準拠している。合計30か国に展開しており、ステーブルコイン時価総額ランキングでは15位だ。
11:10
ナスダック上場DeFi Development Corp、1億ドル転換社債発行 ソラナ蓄積戦略を拡大
米初のソラナ準備金戦略企業DeFi Development Corpが1億ドル転換社債の私募発行を発表。調達資金でSOL購入継続、バリデータ運営による複利成長を目指す。
10:50
上場企業のビットコイン購入量24万BTC超えも、価格には反映されず その理由は?
2025年上半期に世界の上場企業が仮想通貨ビットコインを24万5510BTC購入しETF保有数の2倍超。前年同期比約5倍増でマイクロストラテジー戦略が拡散、企業準備金としての位置づけが確立された。
10:30
米SEC、仮想通貨ETFの上場基準を策定か 審査迅速化に期待
米証券取引委員会が、ビットコインなど仮想通貨ETF向けの汎用上場基準策定を検討していると伝えられる。19b-4様式省略により審査迅速化が期待される。
10:20
ETH1万ドル到達は『義務』と表明、イーサリアムに新組織誕生
仮想通貨イーサリアムに、イーサリアムコミュニティ財団という新たな組織が誕生。公式サイトで、イーサリアムの価格に特化した組織であると説明している。
07:55
NYSE上場DDCが760億円調達完了、ビットコイン準備金戦略を本格始動
アジア食品ブランド運営のDDC EnterpriseがNYSE上場企業として最大規模の仮想通貨専用資金調達を実施。Anson Fundsらから総額5億2800万ドルでビットコイン準備金構築へ。
07:25
XRP戦略推進へ、ナスダック上場のWebusが1億ドル調達合意
ナスダック上場のWebusがリップル・ストラテジー・ホールディングスと1億ドルの資金調達契約を締結。仮想通貨XRPを活用した事業戦略推進により株価が日中130%上昇も最終的には8%反落。
07:15
「ビットコインが25年に20万ドルへ到達するとの予測は維持」Bitwise
仮想通貨運用企業Bitwiseは、2025年の10の予測に対する中間評価を公開。ビットコインが20万ドルに到達するとの予測は維持することなどを記載した。
06:50
ストラテジーのビットコイン循環戦略、NAV超プレミアムを正当化か=TD Cowen分析
ストラテジーの株価は純資産価値(NAV)を大きく上回って推移。継続的な株式発行が1株あたりのBTC保有を押し上げる構造が、投資家の注目を集めている。アナリストはその持続性とリスクに着目している。
06:12
ビットコイン利確が加速 第3四半期は過去最弱の季節性=アナリスト分析
仮想通貨ビットコインの利確が進む一方、市場は方向感に欠ける展開。第3四半期は過去最弱の季節性もあり、アナリストは地政学リスクや米金融政策の不透明感に警戒を示している。
05:50
トランプ大統領の「大きく美しい法案」上院可決も、仮想通貨少額免税案は見送り
トランプ政権が推進する大型予算法案に、仮想通貨の少額免税や報酬課税見直しの修正案は含まれず。ルミス上院議員は今後の再提出を示唆し、業界団体もロビー活動を継続する構え。
05:37
米SEC、ビットコインやXRPに投資するグレースケールの仮想通貨ファンドETF化を承認
米証券取引委員会(SEC)は、グレースケールのバスケット型ファンドのETF転換を加速承認。構成資産の約8割をビットコインが占めており、今後の仮想通貨ETF全体に追い風となる可能性も。
07/01 火曜日
18:07
仮想通貨ビットコインの長期投資【初心者向け】ドルコスト平均法でかんたん積立
「投資でどのタイミングで購入すれば良いか分からない」という疑問は多い。ビットコインなど仮想通貨投資初心者でも、リスク回避をしつつリターンを見込めるドルコスト平均法とは。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧