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英高等裁「USDT含むステーブルコインは法律に基づく財産」と判決

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「USDTは財産権の対象となる」

英国の高等裁判所は12日、ステーブルコインUSDTを財産とみなすことができるとの判決を下した。暗号資産(仮想通貨)に従来型資産と同様の保護を与える判例となった。

リチャード・ファーンヒル判事は、USDTは英国法に基づいて財産権の対象となる資格があると結論している。

USDTのようなステーブルコインは追跡可能であり、お金や株式など従来の資産と同様に、信託財産を構成することができるとも述べた。

「信託」とは一般的に、ある資産を委託者が信頼できる受託者に預け、受託者が事前に定められた信託目的に従って、その資産の管理などをすることだ。

英国政府は判決の前日である11日、仮想通貨やNFT(非代替性トークン)などデジタル資産の財産としての地位を法的に明確化する法案を議会に提出している。

関連:英国、仮想通貨を法的財産にする新法案 トークンの法的地位を明確化

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、アルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

▶️仮想通貨用語集

訴訟の概要

この訴訟は、投資家のファブリツィオ・ダロイア氏が、詐欺を行ったとされる身元不明の被告や、仮想通貨取引所Bitkubなどを訴えたものだ。

ダロイア氏は、被告が同氏をだまして、USDTやUSDCなどの仮想通貨を合計約250万ポンド(約4.6億円)相当、送金させたと申し立てていた。

その後、詐欺師はこの資金を様々なブロックチェーンを移動させ、最終的にGateやBitkubなどの仮想通貨取引所で法定通貨に変換して引き出している。

判事は、ダロイア氏がそうした取引所に直接資金を送金したわけではないとして、同氏のBitkubなどに対する請求権を却下した。

一方で、仮想通貨が第三者の手に渡った時点で、それは投資家から信託された財産だとみなすことができると認めた格好だ。

各国で同様の判例

これまで英国以外にも様々な国で、仮想通貨を法的財産と認める判例がある。

2023年4月には香港で、閉鎖した仮想通貨取引所Gatecoin(ゲイトコイン)の保有する仮想通貨について、顧客より信託された財産だという判断がくだされた。

また、米国、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、カナダなどの裁判所でも同様の判決事例がある。

関連:香港で仮想通貨を「財産」と認める判例

関連:ビットコインETFは日本で買える?現物BTCとのメリット比較や関連銘柄の買い方も紹介

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