はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

英国、仮想通貨を法的財産にする新法案 トークンの法的地位を明確化

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

財産としての地位を明確化

英国政府は11日、暗号資産(仮想通貨)などデジタル資産の財産としての地位を法的に明確化する法案を議会に提出した。

英国で初めて、仮想通貨やデジタルアートなどを含むNFT(非代替トークン)、カーボンクレジットなどのトークン化資産が、法律上の個人財産とみなされることになる。

これまで、デジタル資産はイングランドとウェールズの財産法に明確に含まれていなかったため、資産が侵害された場合、所有者は法的にグレーゾーンに置かれることになった。

今回提案された新たな法律は、デジタル資産を保有する個人や企業に詐欺などに対する法的保護を与えるものだ。また、離婚訴訟などで、デジタル資産が争われたり和解の条件に含まれたりする訴訟を裁判官が取り扱う際に支えとなる。

ハイディ・アレクサンダー法務大臣は次のようにコメントした。

英国の法務サービス業界は世界をリードし、英国経済の重要な部分を占めている。また、経済成長を促進し、英国を国際法務業界の中心にとどめている。

法律が進化する技術に遅れずについていくことは不可欠だ。この法律により、英国の法務業界は仮想通貨の世界的リーダーとしての地位を維持し、複雑な財産訴訟に明確さをもたらすことができる。

現在、英国で財産は「所有物」(things in possession:ゴールド、お金、車など)と「活動中の物」(things in action:負債、株式など)という2つのカテゴリに分類されている。

今回の法案は、一定のデジタル資産に個人財産権を適用できるように、3番目のカテゴリを導入するものだ。

関連暗号資産の税制改正にも言及、自民党の平議員と越智議員が語る「日本のWeb3戦略と展望」|WebX2024

労働党新政権と仮想通貨

英国では、7月の選挙で労働党に政権交代し、仮想通貨を促進する政策を積極的に進めていたリシ・スナク前首相が退任。キール・スターマー氏が首相として就任している。

スターマー氏は仮想通貨についての姿勢を明確にしていなかったため、政策の行方が注目されていたが、今回の法案は、英国が引き続き仮想通貨に前向きであることをうかがわせるものとなった。

関連英国で労働党に政権交代 仮想通貨政策の行方は?

与党である労働党は、1月時点で「英国をトークン化の世界的リーダーにすることを目指す」とする文書を発表している。

ビットコインなど民間の仮想通貨には言及していなかったが、証券トークン化や中央銀行デジタル通貨(CBDC)に言及したものだ。

労働党は、資産トークン化により、流動性を高め、新しい資産クラスや、分割された資産へのアクセスを提供し、リスク管理を強化することができると指摘していた。

また、トークン化された国債の試験発行を行うことで、この技術の影響を検証するという構想にも言及している。

関連RWAによる流動性革命 メルカリらが新事業発表|WebX2024

関連「現実資産(RWA)トークン化市場、2030年までに320兆円規模に」米大手コンサルのマッキンゼーが予測

関連ビットコインETFは日本で買える?現物BTCとのメリット比較や関連銘柄の買い方も紹介

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/17 水曜日
18:51
仮想通貨の分離課税、2028年1月からの見通しか
暗号資産の申告分離課税の施行時期について、2028年1月からの案が浮上。金商法への移行や投資者保護体制の整備が条件とされ、当初想定の2027年より遅れる見通しだ。
18:00
Progmat, Inc.、次世代金融カンファレンスMoneyX 2026の企画・運営として参画決定
Progmat, Inc.が、2026年2月27日に東京で開催される次世代金融カンファレンス「MoneyX」に共催企業として参画。ステーブルコインやデジタル証券など通貨のデジタル化と社会実装をテーマに議論する。
17:51
GMOフィナンシャルHD、株主優待にビットコイン導入へ
上限1万円相当のBTC GMOフィナンシャルホールディングスは12月16日、2025年12月31日を基準日とする新たな株主優待を発表した。 新制度では、GMOクリック証券におけ…
17:45
トランプ大統領、仮想通貨支持派ウォーラー理事を次期FRB議長候補に面接へ=WSJ報道
トランプ大統領が仮想通貨支持派のウォーラーFRB理事を次期議長候補として18日に面接。ステーブルコインやDeFiに積極的で、利下げを主張する同氏は、エコノミストから高評価を得ているが、トランプ氏との個人的関係の薄さから「大穴候補」との見方も。
17:00
イーサリアム「フサカ」のメリット一覧|恩恵を受けるのは誰?
仮想通貨イーサリアムはフサカのアップグレードを完了しました。本記事では主にフサカによってどのようなメリットが生まれ、どんな主体が恩恵を受けるのかを考察します。
16:12
アニモカ・ブランズ・ジャパン、BTCFi事業者2社と相次ぎ提携 
Animoca Brands Japanは、Babylon LabsおよびBifrostとBTCFi分野で戦略的提携を締結。自己管理型ビットコイン運用ソリューションの日本市場展開を目指し、上場企業向けDAT支援事業を強化する。
15:52
トランプ一族関連のアメリカン・ビットコイン、BTC保有量で世界20位と発表
トランプ大統領次男エリック・トランプ氏が支援するアメリカン・ビットコインが、39日間で4社を追い抜き世界20位の上場企業BTC保有量を達成。2025年に企業のビットコイン保有が急拡大する中、同社は5,098BTCを保有し急成長を遂げている。
14:58
パンプ・ファンとソラナへの55億ドル訴訟、5000件の内部チャット提出へ
パンプ・ファンとソラナを相手取った集団訴訟で、裁判所が第二次修正訴状を許可。内部告発者から入手した5000件のチャット記録を新証拠として提出へ。40億~55億ドルの不正搾取疑惑でRICO法違反を主張。
13:45
ロシア下院委員長が仮想通貨の国内決済利用を否定、投資手段に限定
ロシア下院金融市場委員会のアクサコフ委員長が仮想通貨の国内決済利用を否定し、投資手段としてのみ認めると表明した。
11:50
JPYC EX、累計口座開設1万件・発行額5億円を突破
JPYC株式会社は、日本円建てステーブルコイン「JPYC」の発行・償還プラットフォーム「JPYC EX」において、累計口座開設数1万件、累計発行額5億円を突破したと発表。10月のリリースから約2か月での達成となった。
11:45
「ビットコインは最高値更新へ」Bitwise、2026年の3つの予測を公開
Bitwiseは仮想通貨投資家にとって特に重要な2026年の3つの予測を公開。その1つとしてビットコインは最高値を更新すると予測し、根拠を説明している。
11:40
セキュリタイズが来年トークン化株式取引開始、24時間オンチェーン取引を実現
証券トークン化プラットフォームのセキュリタイズが2026年第1四半期にトークン化された上場株式の取引を開始する。合成商品ではなく実際の規制された株式をオンチェーンで発行・取引し、24時間365日の流動性を提供へ。
09:45
ソラナに大規模なDDoS攻撃、ネットワークは現時点で影響受けず
仮想通貨ソラナが過去最大級の6TbpsのDDoS攻撃を受けたが、現在トランザクション処理は正常に稼働している。市場の下落を受けビットワイズのソラナETFは初の純流出を記録した。
09:40
マーシャル諸島、ステラでベーシックインカム支給
マーシャル諸島共和国がブロックチェーンを利用した世界初のベーシックインカムのオンチェーン支給を完了した。ステラーブロックチェーン上の主権債USDM1を使い、四半期ごとの現金配送をデジタル送金に置き換えた。
09:00
ビットコイン、2026年に過去最高値更新は可能か=グレースケールの最新予測
グレースケールは最新レポートで、ビットコイン価格の30%下落について歴史的には平均的な調整範囲内で、強気相場中の典型的な変動に過ぎないとの見解を示した。また、2026年には最高値を更新する可能性があると主張している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧