はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨禁止後の中国市場 元財務次官が語るリスクと機会

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「仮想通貨はデジタル経済の発展にとって極めて重要」

中国の朱光耀元財政副大臣は28日、暗号資産(仮想通貨)の発展と、それに関連する国際的な政策変更について更なる研究が必要だと呼びかけた。北京で開催された金融経済フォーラムの円卓会議で、朱氏は仮想通貨が悪影響を及ぼし、資本市場にリスクをもたらすことを認識する必要があると述べた。

しかし同時に、朱氏は最新の国際的な動向や政策調整、特に米国の超党派政策の影響を研究することがデジタル経済全体の発展にとって極めて重要だと強調した。今回の円卓会議は著名な経済学者や研究者、元中国政府高官が集まるイベントで、朱氏の発言は注目を集めた。

2021年9月、中国人民銀行や最高人民法院などの中央当局は、本土でのあらゆる仮想通貨取引活動を禁止する通知を発表。この禁止令により、海外の仮想通貨取引所が中国本土の居住者に提供するサービスは違法な金融活動とみなされることが明確になった。しかし、多くの投資家はVPNなどを使用し、仮想通貨取引を続ける方法を見出している。

朱氏は、米国が仮想通貨の扱いに注目すべき変化を見せていると指摘し、共和党が大統領選挙運動の一環として仮想通貨支持を表明していることに言及。また、今年初めに米国でビットコイン(BTC)ETFが上場されたことは、仮想通貨政策立案の根本的な転換を反映していると述べた。

関連ビットコインETFは日本で買える?現物BTCとのメリット比較や関連銘柄の買い方も紹介

一方で、仮想通貨のオンチェーンデータ分析プラットフォーム「Crypto Quant」のKi Young Ju CEOは、中国による全面禁止にもかかわらず、中国のマイニングプールがビットコインのハッシュレートの55%を占めていると指摘。ケンブリッジ大学の調査では、中国のマイニングプールが世界のハッシュレートの約21.1%を占めているとされているが、Ki氏はより高い数字を示している。

関連中国系マイニングプール、依然としてビットコインハッシュレートの市場シェア55%を占める

中国系のマイニング事業は、中国国外でも拡大を続けている。中国の通信プロバイダーCoolpadは、北米のマイニング施設向けに20億円相当のビットコインマイニング機器を購入する計画を発表。一方、米国では中国系企業や中国国民が所有するマイニング施設に対する懸念も表明され、国家安全保障の観点から議論が行われている。

関連:ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/06 木曜日
05:30
リップル、6.1兆円の評価額で新たに770億円調達
リップルはフォートレス・インベストメント・グループとシタデル・セキュリティーズ主導で5億ドルの戦略的投資を実施した。評価額は400億ドルで、決済サービスの総取引量は950億ドルを超えている。
11/05 水曜日
17:08
Progmat、日本版トークン化株式の検討開始
Progmatが日本版トークン化株式の検討を開始。1円から投資可能で24時間取引も視野。配当・議決権も保護される設計。大手金融26組織が参加し、2026年春から商品開発へ。
15:45
メタプラネット、ビットコイン担保に1億ドル調達 
メタプラネットが保有ビットコインを担保に1億ドル(約153億円)を借入。資金はビットコインの追加取得やインカム事業に充当。同社は30,823BTCを保有しており、2027年末までに21万BTC取得を目指す。
15:23
リップル社のステーブルコイン「RLUSD」 流通額10億ドル突破 
リップル社の米ドル連動ステーブルコイン「RLUSD」が時価総額10億ドルを突破。非営利団体や米Bitnomial取引所で採用が進み、実需型ステーブルコインとして存在感を高めている。
13:55
アーサー・ヘイズ、FRBの実質QEでビットコイン強気相場再開と予測
ビットメックス共同創業者アーサー・ヘイズ氏は、FRBが常設レポファシリティを通じた実質的な量的緩和(QE)により、ビットコイン強気相場が再開すると分析した。米国債発行増加でSRF残高が拡大しドル供給が増加すると予測。
13:30
米政府閉鎖を乗り切る仮想通貨市場、価格下落でも基盤強化に進展=グレースケール報告
グレースケールの10月レポートによると、米政府閉鎖やマクロリスク、史上最大の3兆円ロスカットなどにより仮想通貨価格は低迷したものの、規制明確化や機関投資家参入の進展、ステーブルコイン普及などで市場基盤は着実に強化されている。
13:15
ビットコイン採掘大手マラソンがAI事業強化へ、データセンターへの天然ガス供給で合意書 
仮想通貨マイニング大手マラソンがMPLXと天然ガス供給で合意書を締結した。テキサス州に新たなデータセンターを建設しビットコインからAI事業への多角化が加速する見込みだ。
11:15
仮想通貨取引所ジェミニが予測市場参入へ、カルシやポリマーケットと競合=報道
ウィンクルボス兄弟設立の仮想通貨取引所ジェミニが予測市場契約の提供準備を進めている。CFTCにデリバティブ取引所設立を申請中で、ポリマーケットやカルシとの競争が激化する見込みだ。
10:50
「プライバシー銘柄ジーキャッシュは暗号化されたビットコイン」、高騰背景をギャラクシーが分析
プライバシー仮想通貨Zcash(ZEC)が過去1年で10倍以上上昇している。ギャラクシーデジタルが背景を分析し、ビットコインの精神的後継者として注目されていると理由を指摘した。
10:35
FTXのサム前CEO巡る裁判、控訴審理に向けた聴聞会を開催 「公正な判決ではなかった」と主張
仮想通貨取引所FTXのサム・バンクマン=フリード前CEOを巡る裁判で、控訴裁判所で聴聞会が行われた。トランプ米大統領がCZ氏に恩赦を与えたこともあり、サム氏の裁判の注目度が高まっている。
10:25
NIPグループがビットコインマイニング拡大、月産160BTC見通し
Ninjasイン・パジャマス親会社のNIPグループがビットコインマイニング事業を拡大し、計算能力11.3EH/sを達成する。月間生産量は160ビットコインに増加し、世界約12位の上場マイナーとなる見込みだ。
09:30
ビットコイン10万ドル割れ、MEXC不安とBalancerハッキングが相場を圧迫|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは一時10万ドルを下回り、円ベースでは24時間で約140万円下落した。MEXCやBalancerにおける信認性不安や米IT銘柄が失速したことが下落を後押しした。
08:45
米財務省、北朝鮮サイバー犯罪と仮想通貨洗浄で8人と2団体を制裁指定
米財務省が北朝鮮によるサイバー犯罪とIT労働者詐欺から得た資金の洗浄に関与した8人と2団体を制裁指定した。過去3年間で北朝鮮関連サイバー犯罪者は主に仮想通貨で30億ドル以上を盗んでいる。
08:02
ビットコイン価格、10万ドル維持できなければ72000ドルまで下落の可能性=クリプトクアント分析
クリプトクアントの責任者はビットコインが10万ドルの水準を維持できなければ今後1~2カ月で72000ドルまで下落する可能性があると警告。10月の清算イベント後、現物需要が縮小していると分析している。
07:15
ビットマイン、1週間で400億円相当のETHを買い増し
トム・リー氏が率いるビットマインは、過去1週間で400億円相当の仮想通貨イーサリアムを買い増ししたことを発表。現金についても1週間で約598億円に増加したと説明した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧