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中国系マイニングプール、依然としてビットコインハッシュレートの市場シェア55%を占める

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

中国が過半数を占める

暗号資産(仮想通貨)市場のオンチェーンデータ分析プラットフォーム「Crypto Quant」の創設者兼CEOであるKi Young Ju氏は23日、暗号資産(仮想通貨)の全面禁止にもかかわらず、中国のマイニングプールが依然として ビットコイン(BTC)ハッシュレートの55%を占めていると指摘した。

ビットコインのハッシュレートの優位性は、(過去数年間で)米国のマイニング企業へと移りつつある。

中国のマイニングプールはネットワークの55%を運営し、米国のプールは40%を管理しているのが現状だ。

米国のプールは主にアメリカの機関マイナーを対象としているが、中国のプールはアジアの比較的小規模なマイナーをサポートしている。

ハッシュレートとは

マイニングの採掘速度のこと。日本語では「採掘速度」と表現される。単位は「hash/s」。「s」は「second=秒」で、「1秒間に何回計算ができるか」を表す。マイニング機器の処理能力を表す際や仮想通貨のマイニングがどれくらいのスピードで行われるかを示す指標として用いる。

▶️仮想通貨用語集

仮想通貨活動を禁止

中国は2021年5月に、仮想通貨取引とマイニングを全面的に禁止した。

しかし、仮想通貨自体は違法ではないと、香港中文大学のRobin Hui Huang法学教授は説明する。同氏によると中国では仮想通貨の保有は可能であり、取引については、他の資産との交換もできるが法的保護は与えられないという、いわゆるグレーゾーンに属する。

そのため、中国人投資家は、VPN(仮想プライベートネットワーク)や個人間でのP2P(相対)取引をはじめとする「創造的な方法」を使って仮想通貨取引を行っていると報道されている。

関連:仮想通貨に軸足移す中国人投資家相次ぐ、深刻な中国株低迷を受け=報道

マイニングに関しても、ビットコインESG研究者のDaniel Batten氏が禁止の文言を詳しく分析したところ、完全な禁止ではない可能性が浮上した。

禁止令は実際には、新たなマイニング事業の設立を禁止するもので、電力の使用や気候目標、マネーロンダリングとの関連性などを理由に、マイニングを徐々に廃止する「意図表明」にのみ言及されていたという。

中国の優位性

ケンブリッジ大学オルタナティブ金融センターおよび世界人口報告によると、中国のマイニングプールが世界のハッシュレートの約21.1%を占めていることが示された。

一方、Ki Young Ju氏は7月のXへの投稿で、中国のマイニングプールが54%を占めるというグラフを示した。なお、ここで示されたのは中国系のマイニングプールによるシェアであり、必ずしもマイニングそのものが中国内で行われているわけではないと、同氏は説明を加えている。

しかし、同氏は「マイニングプールの参加者全員が中国に居住しているわけではないが、一部のマイニング事業者は、密かに中国で運営されており、当局がデータを隠している可能性もある」と指摘した。

米国のマイニング施設を所有

中国系のマイニング事業は、中国国外で拡大を継続しているようだ。

中国の通信プロバイダーCoolpad(酷派集団)は6月、北米で稼働するマイニング施設のために、2,700台のビットコインマイニング機器を購入する予定であると発表した。20億円相当の投資となる。

香港拠点のJingYun Intelligent Technologyから提供されるマシンによって、同施設のハッシュパワーは現在の873,000TH/sから約1,504,800TH/sに引き上げられるという。

関連:中国Coolpad、20億円相当のビットコインマイナーを購入予定

米連邦議会のエリザベス・ウォーレン上院議員は、国家安全保障についての議論で、中国系企業および中国の国民が米国に所有するマイニング施設に対する懸念を表明した。

7月に行われた上院銀行・住宅・都市問題委員会の公聴会で、ウォーレン氏は、「米国の仮想通貨マイニング施設の3分の1が、中国政府と直接関係のある人々を含め、中華人民共和国の国民が所有している」と指摘した。

中国によるマイニング禁止の影響で、中国系マイナーの移転先の一つとして米国が選ばれていることが背景にある。

関連:米ウォーレン議員、中国系仮想通貨マイナーによるスパイ活動を懸念

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