はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

SECなどに規制策定停止を要請、トランプ氏勝利で米下院議員が書簡

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

金融当局に規制策定の停止求める

共和党のフレンチ・ヒル下院議員は13日、すべての連邦金融規制当局に書簡を送り、規制策定活動を一時停止するよう要請した。ドナルド・トランプ氏が1月より大統領に就任することを背景にしている。

宛先は、財務省、連邦準備制度理事会(FRB)、証券取引委員会(SEC)、連邦預金保険公社(FDIC)、全国信用組合管理局(NCUA)、消費者金融保護局(CFPB)、住宅金融庁(FHFA)、住宅都市開発省(HUD)のトップである。

ヒル氏は、あらゆる規制の提案や公布を一時停止するよう求め、次のように続けた。

過去4年間、アメリカの国民は、バイデン政権の規制の行き過ぎに対して、広く不満を表明してきた。過酷な規制は、経済成長とイノベーションを阻害し、消費者の金融商品へのアクセスを制限してきた。

透明性と公的な説明責任の問題として、各機関は、有権者がすでに拒否しているような、政治的に進められている規制策定を強行するためのいかなる行動や計画も放棄すべきだ。

ヒル氏は9月、下院金融サービス委員会の公聴会でゲンスラーSEC委員長に対して「独立した規制機関である代わりに、政治を持ち込んでいる」として批判を向けた。法的明確性を提供する代わりに、混乱と不確実性をもたらしていると指摘していた。

関連:「SECの仮想通貨規制は市場混乱を招く」米下院公聴会で厳しい批判

金融規制当局の中でも、特にSECはゲンスラー委員長の下で様々な仮想通貨企業を「未登録証券を提供している」として提訴してきた。業界や一部議員からは、何が証券であるのか明確なガイドラインを提示しておらず恣意的に取り締まっていると批判されている。

トランプ政権では、ゲンスラー委員長が交代するとの見通しが高まっており、SECの方針転換につながると期待されているところだ。

現在は、仮想通貨・株投資プラットフォーム「ロビンフッド」の最高法務責任者ダン・ギャラガー氏が有力候補に挙がっている。

関連:トランプ新政権、SEC委員長候補を物色 ロビンフッドCLOが有力に

SECが提案中の新規制

SECから提案されているがまだ成立していない規則には、代替取引システム(ATS)に対する規制変更に関するものがあり、ヒル議員が念頭に置いていた可能性がある。

これは取引所の定義を広げ、DeFi(分散型金融)などにも代替取引システムとしてSECへの登録を義務付ける可能性があるものだ。SECは2022年にこの規則を提案している。

ゲンスラー委員長は、特に仮想通貨を扱う市場などで、アルゴリズム・高頻度取引戦略が目立っており、こうした取引プラットフォームの進化を規制に反映するために、取引所の定義を更新する必要性があると説明した。

仮想通貨コミュニティからは、分散型プラットフォームは本質的に中央集権型取引所とは異なるため、同じ規則に従うべきではないという異議が上がっているところだ。

関連:トランプ氏大統領再選でビットコイン政策はどう変わる? CoinShares分析

SEC(証券取引委員会)とは

株や債券などの証券の取引を監督する米国の政府機関のこと。1934年設立。公正な取引の確保と投資家保護を目的としており、インサイダー取引や企業の不正会計、相場操縦などを防止する。仮想通貨が有価証券に該当するかという判断も行う。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/25 木曜日
18:01
Komlock labと東証上場TDSE、AIエージェントによる自律決済の実証実験開始
TDSEとKomlock labがAIエージェントによる自律決済の実証実験を開始。日本円ステーブルコイン「JPYC」を活用し、AIが人間を介さず決済する「Agentic Commerce」の実現を目指す。
17:38
日銀総裁、利上げ継続示す 30年ぶり高水準更新へ
日銀の植田和男総裁が25日の講演で利上げ継続方針を表明。政策金利は既に30年ぶりの0.75%水準に達しており、今後の追加利上げによる円キャリートレード巻き戻しが仮想通貨市場に与える影響が注目されている。
16:21
SBI VCトレードとアプラス、USDCによる店舗決済の実証実験を来春開始
SBI VCトレードとアプラスが米ドル建てステーブルコインUSDCを活用した店舗決済の実証実験を2026年春に開始。大阪・関西万博のデジタルウォレット成果を発展させ、QRコード決済でインバウンド顧客向けに新たな決済モデルを創出する。国内唯一の電子決済手段等取引業者であるSBI VCトレードと、豊富な加盟店ネットワークを持つアプラスが協力し、ステーブルコイン決済の社会実装を加速。
14:55
量子コンピュータは仮想通貨の脅威か 専門家が語る「共存」の可能性
量子コンピューティングが仮想通貨業界に与える影響について、楽観論と懸念論が交錯する中、専門家は「共存」の可能性を指摘。ビットコインベテラン投資家やマイクロストラテジー会長は量子が仮想通貨を強化すると主張する一方、開発者は5~10年の移行期間が必要と警告。ソラナやイーサリアムなど主要ブロックチェーンは既に量子耐性技術の実装を開始している。
13:50
アステリア、JPYC企業利用支援の「JPYCゲートウェイ」発表
アステリアは企業向けJPYC入出金管理サービス「JPYCゲートウェイ」を発表。ウォレット管理やガス代負担など企業利用の課題を解消し、100以上の既存システムと連携可能。2026年1月よりβ版提供開始。
13:30
2025年世界仮想通貨浸透率ランキング、日本は47位
Bybitは2025年世界仮想通貨ランキングで、79カ国をユーザー浸透度、取引利用度、制度整備度、文化的浸透度の観点から相対的に評価。シンガポールと米国が上位にランクインし、日本は47位となった。また国別の一人当たりGDPから分析したところ、投資主導型と実用主導型の二つの採用パターンが明確となった。
12:13
ビットコイン価格予想が二極化 来年の37000ドル悲観論と最高値更新説の根拠は
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+%の1BTC=87,850ドルに。 ビットコインが一時的に88,000ドルを上回ったことは、米国上場…
11:44
仮想通貨投資大手が大規模取引か、ワールドコインに3000万ドル投入の可能性
マルチコイン・キャピタルと関連するウォレットが24日、ワールドコイン(WLD)6000万トークンを約46億円で購入した疑いが浮上。オンチェーンデータ分析サービスが報告。WLD価格は史上最高値から95%下落中。
10:30
個人投資家が計22億円の詐欺被害に、米SECが仮想通貨企業などを起訴
米SECは、複数の個人投資家から最低でも計約22億円をだまし取ったとして仮想通貨企業などを起訴。詐欺の手口を説明し、投資家に注意喚起を行っている。
10:22
Aave、所有権紛争でDeFiガバナンスの課題が表面化
大手DeFiプロトコルAaveで深刻なガバナンス対立が発生。年15億円超の収益配分とブランド資産の所有権をめぐり、DAOとAave Labsが対立。Snapshot投票では反対が過半数を占め、DeFi業界のガバナンス課題を浮き彫りに。
10:05
2026年の仮想通貨市場に期待できることは? Presto Researchがビットコイン16万ドル予想
Presto Researchが2026年の仮想通貨市場を展望。ビットコイン16万ドル到達の可能性、量子耐性議論、アルトコイン投機時代の終焉など様々なトレンドを予想している。
08:30
EUの仮想通貨税務透明性法「DAC8」、2026年1月1日に発効
EUの新たな税務透明性法DAC8が2026年1月1日に発効する。仮想通貨資産サービスプロバイダーは同日からEU居住ユーザーの取引データ収集を開始し、2027年9月までに最初の報告が必要となる。
07:35
ビットコイン現物ETF、4日連続で資金が純流出
仮想通貨ビットコインの米国の現物ETFは、23日の資金フローが約294億円の純流出で、これで4日連続の純流出となった。有識者が要因を分析している。
07:12
サークルを騙る偽の金・銀トークン化サイトが出現、同社が注意喚起
USDCステーブルコイン発行企業サークルを名乗る偽のプラットフォームが12月24日に登場し、トークン化された金と銀の取引を提供すると宣伝していた。サークルの広報担当者は偽物だと否定。
06:15
アーサー・ヘイズがイーサリアム売却継続、DeFiトークンに資金移動か
アーサー・ヘイズ氏が過去1週間で1800ETH以上のイーサリアムを売却し、仮想通貨ENA、PENDLE、ETHFIなどのDeFi銘柄に資金を振り向けている。ポートフォリオのリバランス計画の一環とみられる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧