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ヘデラ(HBAR)の特徴や将来性、おすすめ取引所、買い方まで徹底解説

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暗号資産(仮想通貨)市場が再び活性化している2025年、特に注目されているのがヘデラ・ハッシュグラフ(HBAR)です。トランプ政権が掲げる「戦略的暗号準備金」などの政策転換も相まって、高速処理と高いスケーラビリティを誇るヘデラの分散型台帳技術が、改めて脚光を浴びています。GoogleやIBMなど、世界を代表する企業がガバニングカウンシルとして運営に参加している点も大きな特徴です。

本記事では、HBARの基礎知識や技術的優位性から、投資する際のリスクと注意点、そして取引所の選び方に至るまで、幅広く解説していきます。エンタープライズ向けブロックチェーンの先駆けとして注目されるヘデラの要点を開説します。

目次

  1. ヘデラ・ハッシュグラフ(HBAR)の概要
  2. 仮想通貨ヘデラ(HBAR)のチャート分析
  3. Hedera Hashgraph、投資家5つの注目点
  4. 主要なヘデラ取引所の特徴早見表
  5. ヘデラの買い方、具体的な購入までのプロセス
  6. まとめ:投資判断時の注意点

ヘデラ・ハッシュグラフ(HBAR)の概要

通貨コード HBAR
公開日 2018年8月(メインネット立ち上げ)
コンセンサスアルゴリズム Hashgraph(ハッシュグラフ)コンセンサスアルゴリズム
発行上限/流通量 500億HBAR/419億HBAR
時価総額 1.7兆円:市場12位(2025年3月3日時点)
過去最高値 85円(2021年9月)

ヘデラ・ハッシュグラフ(Hedera Hashgraph)は、公平性と安全性、低レイテンシーを重視した分散型台帳技術(DLT)ネットワークです。従来のブロックチェーンとは異なる「ハッシュグラフ」という技術を採用しています。

ネットワークを管理する運営審議会にはGoogleやIBMなど、多くのグローバル企業が参加。金融通信メッセージのISO20022に準拠しています。また、Solidityプログラミング言語でスマートコントラクトを書く仮想マシンを備え、KYC(顧客確認)およびAML(マネーロンダリング防止)チェックも組み込まれています。

ヘデラはDr. Leemon BairdとMance Harmonによって設立されました。Dr. Bairdはハッシュグラフ分散コンセンサスアルゴリズムの発明者であり、現在はヘデラの主任科学者を務めています。Mance HarmonはヘデラのCEOであり、ITセキュリティ業界を含むさまざまな著名企業で約20年の経営経験を持つ技術エグゼクティブおよび起業家です。

米国テキサス州リチャードソンに拠点を置くHedera Hashgraphは、4回の資金調達ラウンドで合計1億2,550万ドルを調達しました(Crunchbase調べ)。最新の資金調達は2021年2月24日にベンチャーシリーズのアンノウンラウンドで行われました。Hedera Hashgraphは21人の投資家から資金提供を受けており、主要な投資家にはContinue CapitalとBoeing HorizonX Venturesが含まれます。

ネイティブトークン「HBAR」

HBARは、ネットワーク上のトランザクションやファイルストレージの支払いに使用されます。また、ノードは、HBARをステークすることでネットワークのコンセンサス(合意形成)に参加します。ノードの影響力は、ステークしたHBARの量に比例します。

総発行量は500億HBARに設計されており、2024年5月現在、約357億HBARが市場に流通しています。ヘデラは2018年8月にICO(Initial Coin Offering)を通じて資金を調達し、2019年9月にメインネットへのオープンアクセスを開始。プラットフォームのネイティブユーティリティトークンであるHBARの流通が開始されました。

仮想通貨ヘデラ(HBAR)のチャート分析

HBAR米ドル建てチャート(週足)出典:TradingView(Binance)

ヘデラ(HBAR)の過去数年間の価格変動を見てみましょう。2019年から2020年にかけては0.05ドル以下で推移する低迷期が続いていましたが、2021年初頭になると0.05ドルから0.45ドルへと約900%もの急騰を記録。

その後、2021年4月から7月にかけて一時0.60ドル(約90円)近くまで上昇し史上最高値を更新したものの、2021年後半から2023年にかけては長期下落トレンドに入り、再び0.05ドル(約7円)付近まで値を戻しました。

2023年から2024年にかけては0.05〜0.15ドルのレンジ内で推移していたものの、2024年11月の大統領選でトランプ候補が勝利し、仮想通貨規制の緩和に対する期待が高まったことで、決済関連の暗号資産は軒並み上昇。HBARも一時0.40ドル(約60円)付近まで高騰しました。

また、ヘデラの分散型台帳技術(DLT)を活用する決済プラットフォーム「Dropp」は、2023年に米連邦準備制度の即時決済システム「FedNow」のサービスプロバイダーに選定されていることもポイントです。

現在はACHを利用していますが、今後はFedNowを通じて小売レベルでの即時支払いを実現することを目指しています 出典:FedNow

2025年に入り、ヘデラ(HBAR)は、0.2ドル(30円)付近まで調整が進みます。 しかし、3月2日に発表されたトランプ大統領の「戦略的暗号準備金」政策は、暗号資産市場全体にポジティブな影響をもたらしました。HBARは直接名指しされなかったものの、マーケット全体の好材料を受ける形で上昇傾向を維持しています。

加えて、Hederaが企業向けのブロックチェーンソリューションとして評価されていることも、価格の下支え要因となっています。GoogleやIBM、Boeingといった大手企業が統治評議会に参加している点も注目です。

テクニカル分析の観点では、0.22〜0.25ドル(約37.6円)が直近のサポート帯として機能しており、SMA(34)付近にあたる0.15〜0.18ドルが強力なサポートゾーンとなっています。一方、0.35〜0.40ドル(約60円)は2025年初めの高値圏に由来する直近レジスタンスとして意識され、0.50〜0.60ドル(約90円)付近は2021年に記録した史上最高値付近の長期的な抵抗帯と言えます。

2024年末から形成された上昇トレンドは今なお継続中とみられ、中期的な強気相場の形成を示唆しています。

〈投資判断においては、高いボラティリティを踏まえたリスク管理が不可欠です。技術開発の進捗やエンタープライズ需要の拡大が価格に大きく影響するほか、他のエンタープライズ向けブロックチェーンとの競合状況も注視する必要があります。〉

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Hedera Hashgraph、投資家5つの注目点

1. 高速かつ効率的なトランザクション処理

Hedera Hashgraphは、ノード間の連結関係を表す「グラフ構造」を使用し、ノードが相互に情報を通信することで効率的にトランザクションを処理します。これにより、公正性、高速性、セキュリティが確保され、1秒あたりのトランザクション数(TPS)は最大1万にも達します。

2. グローバル企業による評議会管理

Hederaは、最大39社のグローバル企業で構成される評議会によって管理されています。2024年5月時点で、ボーイング、Chainlink Labs、Dentons、Deutsche Telecom、LG、Google、Nomuraなどが参画しており、これらの企業がビジネスとプロセスの専門知識を提供しています。

3. デリゲートによる報酬獲得

Hederaは、非同期ビザンチンフォールトトレランス(aBFT)プロトコルである「ハッシュグラフコンセンサスアルゴリズム」を採用したPoS(Proof-of-Stake)ネットワークです。個人ユーザーは、信頼できるバリデーターを選択して委任(デリゲート)し、報酬を獲得することができます。

4. リアルタイムでスケーラブルな決済

Hederaの速度と効率性により、リアルタイムでスケーラブルかつ手頃な決済を必要とするアプリケーションに適しています。ネットワークの制御された可変性とID証明書を通じて、企業が消費者保護と規制遵守の義務を果たせるようにサポートしています。また、サウジアラビア投資省(MISA)と5年間にわたる2億5,000万ドル(約380億円)の大型契約を結び、Web3やディープテックのイノベーションを推進しています。

5. ヘデラ基盤の少額決済ツール「Dropp」

2023年8月、FRB(米連邦準備制度理事会)の即時決済プラットフォーム「FedNow」が、ヘデラを基盤としたマイクロペイメント・プラットフォーム「Dropp」をサービス・プロバイダーとして追加しました。Droppはクレジットカード払いに代わる銀行振り込み手段で、加盟店は少額の取引手数料でデジタル決済を受け付けることができ、HBAR、米ドル、ステーブルコインのUSDコイン(USDC)でのマイクロペイメントが可能です。

主要なヘデラ取引所の特徴早見表

おすすめ
取引所
おすすめポイント アプリの特徴 現物取引 レバレッジ取引 投資サービス 取引所手数料 最低取引単位 入金手数料 出金手数料 出庫手数料 備考
1
仮想通貨取引所 SBI VCトレード
SBI VCトレード
SBIグループの100%子会社
最高水準のセキュリティ
口座で保持するだけ
ステーキングが便利
販売所
取引所
積立
レンディング
Maker:-0.01%
Taker:0.05%
販売所:0.0001 BTC
取引所:0.000001 BTC
無料 無料 無料

ヘデラの買い方、具体的な購入までのプロセス

1. 口座開設

まずは購入の前に、交換業者への登録手続きを行なって口座を開設することが必要です。口座開設は主に以下のステップで進んでいきます。

  1. メールアドレスを入力して登録用のURLを受信
  2. 必要事項を入力
  3. 本人確認書類を提出

ご自身が使用するメールアドレスを交換業者の専用ページに入力します。その後は入力したメールアドレス宛に登録用のURLが届くので専用のページを開き、多くの場合ここでパスワードの設定を行います。

次は氏名や住所、投資目的などの情報を入力。口座開設には本人確認が必要なため、必要書類をアップロードしたり、郵送したりする手続きが必要です。その後に審査が行われ、通過すればヘデラを購入できるようになります。

KYCを済ませておくべき理由

メールアドレスの登録だけでは、すぐにHBARを売買することはできません。KYC(本人確認)を完了させておき、できれば口座に「日本円」を入金しておくことをおすすめします。これにより、HBARの価格が急変動した際にもすぐに取引できるようになります。

多くの日本の仮想通貨取引所が「eKYC(電子本人確認)」を導入しており、すべての手続きをオンライン上で完結できます。

マイナンバーカードの公的個人認証サービスを活用すれば、即時審査が完了するため最もスムーズです。免許証やパスポートでもeKYCは可能ですが、審査に数時間〜数日かかる場合があります。

オンラインで安全にに本人確認を行う公的個人認証サービスの場

2.入金方法

口座開設が完了したら、次にヘデラを購入するために円の入金を行います。円の入金方法は、対応している銀行などが交換業者によって異なるので、必要に応じて事前に確認しておくことをお勧めします。

入金では、主に以下のような方法で最初に円を交換業者の口座に預け入れます。

  • 銀行振込
  • インターネットバンキングから入金
  • コンビニから入金

入金後、自身の口座に円の残高が反映したら、その資金を使ってヘデラの購入が可能。取引所か販売所を選んで、必要事項を入力して購入手続きを行います。

SBI VC トレードでのヘデラの買い方

SBI VC トレードの「販売所」では、同社が設定した価格でヘデラの売買が行えます。購入は提示された買取価格で、売却は売り価格で行われ、操作が直感的で初心者にも理解しやすいです。しかし、購入価格と売却価格の間にスプレッド(価格差)があるため、短期トレードには不向きです。

販売所の利用画面 出典:SBI VCトレード

SBI VC トレードではヘデラの貸コインがお得

SBI VCトレードでは「貸コイン(レンディング)」というサービスを利用できます。これは「仮想通貨をSBI VCトレードに貸し出し、その期間などに応じて賃貸料を受け取ることができる」というサービスです。

貸コインの魅力は、長期保有予定の仮想通貨を預け入れて放置しているだけで、株の配当のようなパッシブインカム(受動的収入)を得られる点にあります。

SBI VC トレードの口座開設方法

出典:SBI VCトレード

SBI VC トレードで口座開設をし取引開始するまで、主に「仮登録(メールアドレス登録)」・「本登録(本人情報の入力と本人確認書類の提出)」・「取引に必要なパスワードの受領」の3ステップを踏む必要があります。上記の表のように、本人確認書類の提出方法は3種類あるため自身に合った選択しましょう。

また、外国籍の方は以下の中から各1つずつ書類提出が必要です。事前に準備しておきましょう

まとめ:投資判断時の注意点

ヘデラ・ハッシュグラフ(HBAR)は、2024年から2025年にかけて大きな転換期を迎えると見られています。トランプ新政権下で進む可能性のある規制緩和や、企業連携の拡大、など、複数の要因が価格上昇の追い風となる可能性があります。

特に企業向けソリューションとして強みを持つヘデラは、統治評議会への大手企業参加や、実用性の高い決済プラットフォーム「Dropp」のFedNow採用など、エンタープライズ分野での採用事例が増えつつあります。これらの進展は、長期的にHBARの価値を支える要因となるでしょう。

しかし、仮想通貨市場には依然として価格変動リスクや規制リスクが伴うため、投資にあたっては十分な情報収集とリスク管理が欠かせません。HBAR投資を検討する際は、以下の点に注意してください:

  1. 高いボラティリティ:暗号資産は急激な価格変動が起きやすいため、短期的な値動きに振り回されない投資戦略が必要です。
  2. マクロ経済の影響:米国の金融政策や規制方針の変化、世界的な経済動向によって市場全体が大きく揺れる可能性があります。
  3. 競合・技術開発:Hederaが強みとするエンタープライズ向け分散型台帳技術は他プロジェクトとの競合が激化しており、開発の遅延や競合優位性の喪失が価格下落要因になるリスクがあります。

上記リスクを踏まえたうえで、Hederaの技術的優位性や企業提携の実績を総合的に判断することが重要です。投資は常に自己責任で行い、十分に調査を行ったうえで戦略を立ててください。

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記事の監修

各務 貴仁各務 貴仁
株式会社CoinPost 代表取締役CEO、株式会社SUDACHI Tech 代表取締役、一般社団法人WebX実行委員会 理事。
2017年に日本最大(2024年現在)の暗号資産・Web3メディアCoinPost、2023年よりグローバルカンファレンスWebXを立ち上げる。また、次世代テックを活用した福祉事業Wave3やWeb3に特化した開発支援事業SUDACHI Techも展開する。
2024年には、経済産業省「Web3.0・ブロックチェーンを活用したデジタル公共財等構築実証事業」にて有識者委員として選任される。

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