*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。
仮想通貨マーケットレポート(12/25 AM7時)
暗号資産(仮想通貨)市場は、株価が上昇しやすいとされるクリスマスからの「サンタクロースラリー」の中で値を上げた。ビットコイン(BTC)は、24日において9万4千ドル付近から米市場開始とともに上昇を続け、25日には一時9万9千ドルを突破する場面が見られた。
米市場はクリスマスの前日で午後1時までの短縮取引であったことから、新たな材料は少なかったが、中国当局が2025年に3兆元相当の特別国債を発行するとの報道があり、中国の財政政策に対する期待が高まったことが背景にある。この報道を受け、株価指数やビットコインが上昇する展開となった。
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12月24〜25日相場状況
ビットコインの価格上昇は、成行注文の動向をみると、現物取引を中心にした上昇の動きであったことが見受けられる(下画像赤枠)。
一方で、アクティブOIは価格帯にしてはそれほど多くなく(下画像赤枠)、ファンディングレート(FR)の低下(下画像青枠)も見られた。これにより、アクティブOIにおけるロングポジション比率は低下していると推察され、デリバティブ市場は中立的な状況になりつつあると考えられる。
また、ビットコインと米株価指数との相関は引き続き強く、S&P500およびNasdaq100とはそれぞれ+0.88の相関係数を示している。一方で、金とはやや逆相関(▲0.4)となっており、金市場からビットコイン市場への資金流入が起きている可能性も考えられる。
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現状分析(12/25日AM7時)
オプション市場におけるプットコールレシオ(PCR)は20日ごろから一貫して上昇傾向にあり(下画像黄色線)、やや中期的な視点での市場参加者の投資家心理が悪化していることを示唆している。この傾向は24日に続き、25日も継続して確認された。特に25日はビットコインの価格が上昇しているにもかかわらず、投資家心理が引き続き悪化していることが注目される。この心理状況の変化は、今後の市場動向を考える上で重要な指標であり、引き続き注視が必要である。
今後の重要な日程
- 12/27日 米国債7年債入札(440億ドル)
- 1/1日 元旦
- 1/2日 PMI(購買担当者景気指数・確報値) 12月 公表
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