マクロ経済と金融市場
23日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比+66.69 (+0.16%)の42,906ドル、ナスダック指数は+192.29 (+0.98%)で取引を終えた。
東京株式市場では、日経平均株価の前引けは前日比-105円(-0.27%)の39,055円となった。
ビットコインの下落に伴い、暗号資産(仮想通貨)関連銘柄は軟調な状態が続いている。
米国株ではコインベースが前日比-3.7%の268.1ドル、マイクロストラテジーが-8.7%の332ドル、マラホールディングスが-3.5%の19.2ドルに。
日本株では、マネックスが-2.7%の953円、セレスが-2.7%の2275円、メタプラネットが-6.0%の3325円と全面安となった。
仮想通貨市況
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比-0.6%の1BTC=93,961ドルに。
金融市場は年末休暇に向けて薄商いになりやすく、91,000ドルを割り込むと73,000ドル付近まで出来高のある強めのサポートに欠けるため注意が必要か。
一方、足元は売られ過ぎ水準にあり、押し目買いの機運も高まりつつある。
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資産運用会社CoinSharesの週次レポートによれば、先週の上場投資商品(ETP)への資金流入は、先週3億ドルの純流入を記録したものの、12月19日には単日で過去13番目となる5.76億ドルの大規模な資金流出を経験した。
米連邦公開市場委員会(FOMC)によるタカ派的な金利見通しを受け、デジタル資産ETPの運用資産総額(AuM)は177億ドル減少。ただし、この流出規模は総運用資産の0.37%にとどまり、2022年半ばのFOMC利上げ時に記録した5.4億ドル(当時のAuMの2.3%)の流出には及ばなかった。
主要銘柄の動向は次の通り。
ビットコイン:週中の流出にもかかわらず、週間で3.75億ドルの純流入を維持
イーサリアム:5,100万ドルの流入
ソラナ:870万ドルの流出
マルチ資産投資商品:1.21億ドルの流出
一方で、XRP(880万ドル)、Horizen(480万ドル)、Polkadot(190万ドル)など、一部のアルトコインへの資金流入は継続。投資家がより選択的なアプローチを取る傾向が見られる。
暗号資産(仮想通貨)市場の行く末を占う今後の展望としては、やはりインフレ状況に伴うFRB(米連邦準備制度)の金融政策と、トランプ次期米政権の動きが注視されることになるだろう。
ロイター通信は12月23日、トランプ氏が2025年1月20日の大統領就任初日に、暗号資産セクターに関する大統領令を発令する可能性があると報じた。
関係者によると、ビットコインの備蓄創設や暗号資産評議会の設立、デジタル資産銀行サービスへのアクセス保護など、少なくとも1つの大統領令が同日に発令される可能性があるという。
トランプ氏の移行チームを率いるブライアン・ヒューズ氏は、「ワシントンの官僚主義的な姿勢が米国のイノベーションを抑制してきた」とした上で、「トランプ大統領は暗号資産分野における米国のリーダーシップを促進するという約束を実行するだろう」と述べたが、就任初日の大統領令については、実現するかどうかは不透明な状況だ。
ゲーリー・ゲンスラー米SEC(証券取引委員会)委員長の辞任を受け、後任には元SEC委員のポール・アトキンス氏が就任予定だ。アトキンス氏は暗号資産業界のクライアントを抱え、前任者より規制緩和に前向きとされる。
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