トレーダー分析
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のデリバティブ指標がETH価格の強気な見通しを示しているようだ。11月の米国大統領選挙後、ETHはビットコイン(BTC)のパフォーマンスに劣っていたが、オンチェーンデータは短期的な上昇トレンドを予測している。
CryptoQuantのトレーダーEgyHash氏の分析によれば、ETHの資金調達レート(Funding Rate)や推定レバレッジ比率(Estimated Leverage Ratio)が、トレーダーがETHの上昇余地に楽観的であることを示唆している。
イーサリアムの推定レバレッジ比率は、投資家が高いレバレッジを伴うデリバティブ取引を実行する傾向を表す。この指標は現在ピークに達しており、ETHトレーダーのリスク許容度が持続していることを示している。
さらに、イーサリアムの資金調達レートは適度にプラスであり、ロングポジションが優勢であるものの極端なレベルには達していないと指摘された。この適度なプラスは、ETH価格が大規模な清算リスクなしにさらに上昇する余地があることを示唆しているという。
EgyHash氏は、ETHの韓国プレミアム指数がプラスに転じ、現在、他地域の取引所との間で大幅なプレミアム(プラス価格乖離)がついているとも指摘した。この指数は、韓国の仮想通貨市場におけるイーサリアムへの関心の高まりを反映しており、市場全体の楽観的な感情を示している。
また、ETHのファンド保有量(運用資産額)が着実に増加していることも確認されている。米国のイーサリアム現物ETF市場では、過去9営業日のうち7日間で多額の流入が記録されている。
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なお、大口保有者が積極的にETHを蓄積しており、供給所有率が史上最高の57%に達していることも好材料とされているようだ。
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