ビットコイン下落に伴うETF資金流出
ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の現物ETF(上場投資信託)は仮想通貨市場の19日〜20日の大幅下落に伴い、記録的な純流出が確認された。
Sosovalueのデータによると、ビットコイン現物ETFは20日に6億8000万ドル(1,063億円)という過去最大の1日純流出を記録した。この動きは、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が示したタカ派的な姿勢が引き金となった。
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FRBは来年の金利引き下げペースを鈍化させる可能性を示唆しており、これにより市場のセンチメントが変化。15日間続いていたETFへの純流入の連続記録が途絶えた。さらに、ビットコイン価格は過去30日間で力強い上昇を見せていたが、重要な心理的節目である10万ドルを割り込み、20日夜には一時92,000ドル台まで急落した。
Cryptonewsによると、Mercuryoの共同創設者兼CEOであるペトル・コジヤコフ氏は、「パウエル議長は、米国中央銀行が戦略的ビットコイン準備金を保有する可能性を否定し、金利引き下げペースの鈍化を示唆した。この発言は、投資家心理に冷や水を浴びせた」と指摘。また、「ビットコインは今や、その初期のサイファーパンクや暗号アナーキストの時代から大きく進化しており、ETFの普及や機関投資家の関心の高まりにより、新たな道筋を描いている」と述べたという。
同様に、イーサリアムの現物ETFでも6,047万ドルの純流出が記録され、26日間連続で続いていた純流入を終えた。
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