はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米マラソン、保有するビットコインの貸し出し事業を収益源に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン貸付プログラム

米暗号資産(仮想通貨)マイニング大手のMARA Holdings(マラソン)は3日、2024年12月の業績を報告。2024年12月31日時点で、7,377 BTCを第三者に貸し出して追加の利益を得ていることを明かした。

マラソンのロバート・サミュエルズ投資家リレーション責任者は4日、ビットコイン(BTC)の貸付プログラムに大きな関心が寄せられているとして、次のように詳細を語った。

  • 定評のある第三者企業との短期契約に重点を置く
  • (控えめに)10%未満の利回りを生み出す
  • 2024年を通して貸付を行っていた
  • 長期的な目標は、運営費用を相殺するのに十分な利回りを生み出すこと

ビットコインを貸し出すというアイデアについては、米ベンチャーキャピタルBenchmark(ベンチマーク)のアナリスト、マーク・パーマー氏が昨年9月、米マイクロストラテジー社に推奨していたところだ。

規制緩和が進めば、信頼できる貸し出し先企業が見付かるようになるのではないかと意見していた。

関連「マイクロストラテジーはビットコイン貸し出しで収益化を」アナリストが提案

ビットコイン購入戦略も展開

マラソンは昨年7月より、採掘したすべてのビットコインを売却せず保有し、さらに定期的に公開市場でビットコインの購入を行う戦略を取っている。

2024年に、マラソンは22,065 BTCを購入し、9,457 BTCを採掘した。現在は合計44,893 BTCを保有している。記事執筆時の時価では42億ドル(約7,200億円)相当だ。

マラソンは、ビットコインの採掘、市場での購入、貸付といったハイブリッドなアプローチによって柔軟性が生まれ、魅力的な価格でビットコインを取得することができると述べた。次のように説明している。

価格が下落しているときにビットコインを購入することで取得コストを最適化することが可能だ。

マイニング事業を通じて競争上の優位性を維持し、市場の現物価格よりも低コストでビットコインを生産できると考えている。この二つのアプローチによって当社の立場が強化され、長期的な株主価値を提供する能力が強化される見込みだ。

マラソンは、12月に、2024年末のハッシュレート目標である50 EH/sを達成。アクティブなハッシュレート(計算能力)は53.2 EH/s(エクサハッシュ/秒)に上昇し、11月より15%向上している。BTC採掘量は前月からわずかに2%減少して890 BTCだった。

なお、エクサハッシュとは1秒間に100京回のハッシュ計算ができる能力のことだ。

関連ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

ハッシュレートとは

マイニングの採掘速度のこと。日本語では「採掘速度」と表現される。単位は「hash/s」。「s」は「second=秒」で、「1秒間に何回計算ができるか」を表す。マイニング機器の処理能力を表す際や仮想通貨のマイニングがどれくらいのスピードで行われるかを示す指標として用いる。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/19 土曜日
05:40
トランプ大統領がステーブルコイン法案に署名、米初の仮想通貨包括規制法が成立
トランプ大統領が19日、ステーブルコイン規制枠組みを定めるGENIUS法案に署名し米初の仮想通貨包括規制法が成立。2500億ドル規模のステーブルコイン市場に明確な規制導入。
07/18 金曜日
17:36
JBA、仮想通貨の税制改正「5項目」提言 申告分離課税20%など
日本ブロックチェーン協会が7月18日、暗号資産の税制改正要望書を政府に提出。最大55%の総合課税から20%分離課税への移行、損失繰越控除、暗号資産同士の交換非課税など5項目を要望。
17:00
ビットコイン、上昇余地あるも利確の動きに注意=Glassnode分析
ブロックチェーン分析企業Glassnodeは、最新のビットコイン市場分析レポートで、オンチェーン指標と過去のデータから、ビットコイン価格はさらに上昇する可能性があり、13万ドルが次の重要な抵抗線となると予測した。
13:55
米サムザップ、仮想通貨投資枠370億円に拡大 XRPやDOGEなど6銘柄追加承認
米上場のサムザップメディアが17日、取締役会で仮想通貨投資枠を2.5億ドルに拡大と発表。イーサリアム、ソラナ、XRP、ドージコイン、ライトコイン、USDCを新たに投資対象に追加。
13:30
ハミルトン・レーンのSCOPEファンド、マルチチェーン化
資産運用大手ハミルトン・レーンのプライベートクレジットファンド「SCOPE」がイーサリアムとオプティミズムでマルチチェーン化した。セキュリタイズとワームホールが提携し実現している。
13:20
美容企業コンヴァノ、総額4億円のビットコイン購入を決議
東証グロース上場のコンヴァノが総額4億円のビットコイン購入を決議。インフレヘッジと財務基盤強化を目的に暗号資産保有事業を開始。専門部署「ビットコイン保有戦略室」を新設し、7月末までに購入完了予定。
12:26
スイの注目プロジェクト「Walrus(WAL)」、将来性・購入方法を解説
Walrus(WAL)は分散型ストレージであり、暗号資産(仮想通貨)です。Sui Networkを活用した高度な技術、将来性、買い方、投資リスクまで徹底解説。
11:40
仮想通貨市場の時価総額が初めて4兆ドル突破、上昇余力は?=指標が示す動向
マーケットアナリストは仮想通貨ビットコインの短期保有者利益率13%で過熱感なし、13万7000ドル突破で大量売却の可能性を指摘。ビットコイン優勢に陰り、アルトシーズン指標点灯でアルトコインへの資金回転開始の兆しも。
10:25
サトシ・ナカモトのビットコイン資産推定20兆円、ビル・ゲイツ氏を上回る
仮想通貨ビットコイン価格上昇により、BTC創設者サトシ・ナカモトの資産が約20兆円に達し、ビル・ゲイツ氏らを上回る世界11位の億万長者となった。
10:00
Ondo Finance、米国債と銀行預金に裏付けられた「USDY」をSeiネットワークに導入
Ondo Financeが短期米国債と銀行預金に裏付けられたトークン化商品「USDY」をSeiネットワークに導入。高速処理と並列実行を特徴とするSei上で、DeFiやDAOでの活用が可能に。
09:50
「トランプ政権は仮想通貨の少額免税措置を支持」報道官
米報道官は、トランプ大統領と現政権は仮想通貨の少額免税措置を支持していると発言。仮想通貨決済を容易で効率的にする狙いがあると説明した。
09:45
仮想通貨ほぼ全面高、米下院3法案可決の歴史的ウィークに|仮想NISHI
*本レポートは、X-Bankクリプトアナリストである仮想NISHI(
09:20
アダム・バックのビットコイントレジャリー企業BSTR、3万BTC保有で上場へ
ハッシュキャッシュ発明者アダム・バック氏率いるBSTRが15億ドル調達でSPAC合併。3万21BTCの保有で上場企業ビットコイン資産4位の規模となり、機関投資家向けサービス展開へ。
07:55
XRPが史上最高値を更新、米仮想通貨法案の可決などが追い風に
XRPが12%上昇し史上最高値3.5ドルに到達、時価総額2050億ドルで第3位に。米下院の仮想通貨法案可決とリップル社SEC和解申請が追い風となり大幅上昇。
07:20
コインベースのL2「Base」、10倍の高速化を実現
仮想通貨イーサリアムのL2「Base」のプロジェクトは、Baseの処理が10倍速くなったことを発表。ゲームやリアルタイムのトレードなど、速い処理が必要なユースケースでの活用が期待される。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧