はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「マイクロストラテジーはビットコイン貸し出しで収益化を」アナリストが提案

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン貸し出しを推奨

米ベンチャーキャピタルBenchmark(ベンチマーク)のアナリスト、マーク・パーマー氏は24日、マイクロストラテジー社はビットコイン保有資産の一部を貸し出すことで利回りを生み出すことを検討すべきと意見した。

米マイクロストラテジーは、暗号資産(仮想通貨)ビットコインを財務資産として保有する戦略を取っており、先週には、新たに7,420 BTCを約660億円で買い増したところだ。

購入資金は、10億1,000万ドル(約1,450億円)の転換社債を発行して資金調達し、その一部を充てている。社債の満期は2028年だ。

マイクロストラテジーは、過去2か月間で25,000ビットコイン以上を購入。保有総量は252,220 BTC(約2.3兆円相当)となっている。

関連米マイクロストラテジー、660億円相当のビットコインを買い増し

規制緩和の可能性を指摘

パーマー氏によると、マイクロストラテジーのマイケル・セイラー会長は、ビットコインを貸し出すというアイデアに時折言及していたものの、貸し出し先として安心できる財務力や堅実なバランスシートを持つ相手がいないことから、これまでは断念していた。

しかし、パーマー氏は、米大手信託銀行BNYメロンの仮想通貨カストディサービスをめぐる動向も背景にして、今後は堅実な貸し出し先が見付かるかもしれないと述べた。

ブルームバーグによると、米証券取引委員会(SEC)は最近、BNYメロンに対して「SAB 121」登録の適用除外を認めた。

「SAB 121」はSECの会計公報で、顧客に代わって仮想通貨を保管する金融機関に対し、それらの資産を自社の貸借対照表に「負債」として計上することなどを示すものだ。

従来の会計慣行から逸脱しており、金融機関が仮想通貨の保管事業を行う上で妨げになるとして、業界や一部の議員から批判の声が上がっている。

関連バイデン大統領、SECの仮想通貨ガイドライン覆す決議案に拒否権発動

今回、米SECがこのガイドラインの適用除外を認めたことで、BNYメロンにとっては、仮想通貨関連ETFを発行する顧客が保有するトークンを保管することへの道が開けたとされる。

関連米BNYメロン、ビットコイン現物ETFの保管サービス提供に近づくか

パーマー氏は、こうしたSECの仮想通貨に対する緩和的な姿勢によって、仮想通貨への関心の高まりが、BNYメロンのような金融機関を超えて様々な企業にまで及ぶ可能性を指摘。

そうした場合、マイクロストラテジーは、返済の面で安心してビットコインを貸し出せるような、大手の機関や企業の取引先を見つけられるかもしれないと続けた。パーマー氏は、次のように意見している。

マイクロストラテジーが、保有ビットコインの一部を貸し出すことで得られる利回りは、年間の社債利息の支払い分などを相殺できる可能性がある。

また、自信を持ってさらに多くの額を貸し出せるようになれば、そこから得られる利回りを、ビットコイン保有量を増やすためにも活用できるだろう。

パーマー氏は、貸し出しにより資金借り入れによるリスクや株式の希薄化に対する懸念にも対処できるとも見解を述べた。

なお日本では、メタプラネットがマイクロストラテジーをモデルにビットコイン購入戦略を採用している。

関連メタプラネット、最大85億円のビットコイン購入へ

関連:ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/18 火曜日
09:30
自称「IQ276」のキム・ヨンフン、BTCは今後45日間で22万ドルまで上昇すると予想
自称IQ276のキム・ヨンフン氏は、仮想通貨ビットコインの価格は今後45日間で22万ドルに到達すると予想。明確な根拠は示していないが、世界最高のIQ記録保持者として価格を予想すると主張した。
09:20
Cboeが無期限型ビットコイン・イーサリアム先物を12月15日に開始、米国規制下で提供
Cboeが仮想通貨ビットコインとイーサリアムの無期限先物取引を12月15日に開始する。米国規制下でポジションのロールオーバーを不要にする。
08:15
米政権、海外仮想通貨口座の税務報告規則を審査中
米ホワイトハウスが海外仮想通貨口座に関する税務報告規則案の審査を開始した。国際的な仮想通貨資産報告枠組みCARFへの参加を実現し、租税回避を取り締まる狙いだ。
07:45
グレースケールのドージコインETF、11月24日取引開始見通し 新たなソラナETFも上場
グレースケールのドージコインETFが11月24日にも取引開始となる見通しだ。ヴァンエックは17日にソラナETFの提供を開始した。
07:10
仮想通貨投資商品、先週の資金純流出額が2月以降最大規模
仮想通貨投資企業CoinSharesは、ETFなどのデジタル資産投資商品全体の先週における資金フローは約3,100億円超の純流出だったと報告。今回もビットコインとイーサリアムが流出を主導した。
06:55
ビットコインの25%下落は「浅い調整」と米投資銀行が分析、トム・リーはイーサリアムのスーパーサイクルを予測
投資銀行バーンスタインがビットコインの約25%下落は大幅な下落の始まりではなく短期的な調整だと分析した。ビットコインETFの機関投資家保有率は2024年末の20%から現在28%に上昇。
06:25
95%のビットコインが採掘済み、2140年に完全流通へ
ビットコインのマイニング済みコイン数が1,995万BTCを超え、固定上限2,100万BTCの95%に達した。残りの5%は極めてゆっくりと放出され、2140年頃に最後の端数が採掘される見込みだ。
06:00
ビットコインが今年の上昇分を帳消しに、新規投資家が14.8万BTC損切り 流動性悪化と日本債券ショックも影響か
ビットコインが約7カ月ぶりに9万3,000ドルを下回り、2025年の上昇分をすべて失った。新規投資家が14万8,000BTCを損切りし、流動性逼迫も下落要因となっている。
11/17 月曜日
20:08
暗号資産の金商法移行が本格化、分離課税実現へ最終局面=ブロックチェーン議連
金融庁が暗号資産を金商法に位置づけ、インサイダー取引規制を整備する方向を明示。業界団体は20%申告分離課税を要望。来年の通常国会での法整備を目指す。第31回ブロックチェーン推進議員連盟で議論。
17:41
IG証券、仮想通貨ETF CFD取引を終了へ 金融庁の新指針受け
IG証券が仮想通貨ETF CFD取引の終了を発表。金融庁が「望ましくない」との見解を示したことを受け、12月1日から新規建て停止、2026年1月末までに既存ポジションの決済が必要に。
16:43
ステーブルコイン取り付け発生ならECB金利再考も、オランダ中銀総裁が警告=FT報道
欧州中央銀行の政策委員がステーブルコインの取り付け騒ぎ発生時にはECBが金融政策見直しを迫られる可能性があると警告。米ドル建てステーブルコインの急拡大が欧州の金融主権に及ぼすリスクについて、ECB当局者や専門家の懸念が高まっている。
14:32
ハーバード大のビットコイン投資が急増 IBIT保有を前期比257%拡大
ハーバード大学がブラックロックのビットコイン現物ETF(IBIT)保有を257%増加し、685億円相当を保有していることが明らかになった。これによりIBITがポートフォリオ最大の銘柄となった。
12:15
金融庁、資金調達目的の暗号資産発行者への情報開示義務化へ=報道
金融庁は資金調達型暗号資産発行者に年1回の情報開示を義務化する方針。金融審議会では継続開示の必要性や頻度をめぐり議論が展開。ICO・IEOの構造的課題も指摘され、2026年の金商法改正案に盛り込まれる見通し。
11:40
デッドクロス形成のビットコイン、市場心理は「極度の恐怖(総悲観)」水準で推移
ビットコイン急落に伴いテクニカル指標は弱気のデッドクロスを形成している。FRB利下げ期待の後退を受け、投資家がリスク資産から安全資産へシフト。市場心理は「極度の恐怖(総悲観)」を示す水準まで悪化した。デリバティブ清算が連鎖しETF大規模償還につながったが、専門家は感謝祭後の回復を予測している。
11:30
「ビットコインは底値圏に達した」金融大手JPモルガンのアナリストらが見解
JPモルガンが、仮想通貨ビットコインの価格を生産コストの観点から分析。底値に到達したとの見解を示している。同社はビットコインの目標価格を17万ドルとしている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧