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米BNYメロン、ビットコイン現物ETFの保管サービス提供に近づくか

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

コインベースのライバルになるか

米大手信託銀行のBNYメロンは、現物ETF(上場投資信託)の顧客が保有する暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のカストディ(保管)サービスが実現に近づいているようだ。ブルームバーグが24日に報道した。

ブルームバーグによると、米証券取引委員会(SEC)の主任会計士室が今年初めに行ったレビューでは、規制対象ETFの顧客が保有する仮想通貨の保管について、BNYメロンがバランスシートに計上する必要がないとの判断に異議はなかったという。

また、SECはBNYメロンに対してSAB 121登録の適用除外を認めたようで、これにより、仮想通貨ETFの顧客向けに保管サービスを提供する道が開けたと報じられている。

SAB 121とは、2022年3月に発行された「Staff Accounting Bulletin No. 121」の略称で、仮想通貨の保管を行う企業がその資産を貸借対照表にどのように計上すべきかを指針として示しているものだ。

現在、米国で提供されるビットコインとイーサリアム現物ETFのデジタル資産のカストディ企業として中心的な役割を果たしているのは仮想通貨取引所のコインベースだが、伝統的な金融機関であるBNYメロンの参入によって、その市場シェアが奪われる可能性がある。実際、9つのイーサリアム現物ETFのうち8つ、および11のビットコイン現物ETFのうち8つのカストディアンはコインベースが担っている。

一方で、BNYメロンは2022年10月からすでに機関投資家向けに仮想通貨保管サービスを提供しており、ファンドサービス事業を通じて、SEC認可のビットコインおよびイーサリアム現物ETFの約8割をサポートしている。

BNYメロンはキャッシュ・カストディアンとして、ETF取引における現金のフロー管理を担当している。

仮想通貨のカストディ事業は巨大なビジネスチャンスである。ブルームバーグの報道によれば、ある推定では、現在の仮想通貨カストディ市場は約3億ドル(約430億円)の価値があり、毎年約30%の成長を遂げている。仮想通貨カストディサービスを提供する企業は、伝統的な資産よりも高いセキュリティリスクに対応する必要があり、そのため高額な手数料を請求できるとも報じられている。

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