はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Solana News 24年12月 Recap|Soylana Japan寄稿

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

*本レポートは、Soylana Japan(@SoylanaJapan)プロジェクトが、CoinPostに寄稿した記事です。

12月のSolana

12月のSolanaは、AIエージェントの波が押し寄せた月となりました。a16zによる「Eliza」やSendAIの「Solana Agent Kit」、さらに「Solana AI Hackathon」など、AI Agentに関連した多彩なプロジェクト及びイベントが展開され、AIエージェントやトークンが数多く生み出されました。

一方、11月にpumpdotfunによるmeme取引がUKでの利用禁止の影響を受け、取引量に一時的な陰りが見られたものの、AIエージェントの台頭や各種プロジェクトのTGE(トークン生成イベント)により、依然として高い取引量を維持しており、引き続きSolanaが多くの人に利用されていることがうかがえる月でした。

週間ニュースダイジェスト

AI Agentに特化したハッカソンSolana AI Hackathonの開催

12月18日から23日の5日間、AIエージェントを対象とした「Solana AI Hackathon」が開催されました。Solana財団やさまざまなプロジェクトによるスポンサーのもと、2万5000ドル以上の賞金が用意され、400を超えるプロジェクトが参加する大盛況のハッカソンとなりました。

また、このハッカソンに参加するAIエージェントが、pumpdotfunでAIエージェントのトークン(memeトークン)を発行する流れが広まり、参加プロジェクトのトークンだけで市場規模(Market Cap)の合計が3億ドルを超えるまでに成長しています。

Solanaでは、AIエージェントの開発キットが比較的充実しています。a16zが提供する「Eliza」はSolanaに特化したものではないものの、AIエージェントを簡単に作成できるオープンソースのライブラリです。一方、SendAIが提供する「Solana Agent Kit」は、AIエージェントがSolanaのオンチェーン上での動作を容易にするツールキットで、さまざまなdAppsとのインタラクションにも対応しています。

これらの開発ツール群やトークン発行の手軽さが相まって、AIエージェントがSolanaを主な活動拠点とするケースが増えているようです。

SanctumがCreator Coinを開始

SolanaのLiquid Staking Token(LST)を扱うSanctumが、新たにLSTを活用した「Creator Coin」の提供を開始しました。このCreator Coinは、常に1SOLで償還可能なLSTであり、ステーキング報酬をクリエイターが受け取る仕組みになっています。これにより、SOLを失うことなくクリエイターを支援できる新しいモデルが実現されています。

また、SolanaのLSTはアンステーキング期間が短いことなどから扱いやすく、さまざまなユースケースが次々と開発されています。

KaminoがKamino Swapを発表

Solanaの最大手レンディングプロジェクトであるKaminoが、新たに「Kamino Swap」を発表しました。Kamino Swapは、SOLの購入や売却をリミットオーダーで行える分散型取引所(DEX)です。

従来のDEXでは取引時に手数料が発生しますが、Kamino Swapでは取引成立にTakerに対してオークションの仕組みが導入されており、このTakerのオークションに対するチップが指値を設定した側(Maker)に追加で支払われる仕組みとなっています。その結果、指値金額を超えるSOLを得ることが可能になる点が大きな特徴です。

Solanaでは、各DeFiプロジェクトが多機能化を進めており、1つのプロジェクト内でさまざまな機能を提供する形態が増えています。たとえば、Raydiumは1月にOrderlyの流動性供給を活用したパーペチュアル(Perp)取引機能を開始しました。

Pudgy Penguinが$PENGUをSolana上で発行

Ethereum上のNFTコレクション「Pudgy Penguin」が、Solana上で独自トークン「$PENGU」を発行しました。Pudgy Penguinは、Solanaでmemeコインの取引が活発であることを理由の一つとして、Solanaでのトークン発行を決定したようです。また、SolanaのDeFiユーザーを対象に大規模なエアドロップも実施しました。

これまで、DeFiやDePINプロジェクトがSolanaへの移行を発表する例はありましたが、他のブロックチェーン上で展開するNFTコレクションがSolanaでトークンを発行するのは今回が初めての事例です。

SolanaでSlashingの議論が開始

Solanaのクライアント開発を行うAnzaがSolana上でのSlashingの実装について議論を開始しました。Solanaは現在Slashingの実装はありませんでしたが、今後実装が進んでいく可能性があります。Slashingのほかにも、Feeの利用方法など様々な提案が進んでおり、今後もSolanaのネットワークの環境は大きく変化していきそうです。

著者: Soylana Japan (@SoylanaJapan)
Soylana JapanはSolanaおよびSolana DeFiの情報を日本語で発信するプロジェクトです。X(旧Twitter)で毎日最新のニュースを日本語でお届けしています。Superteam Japanと連携し記事の翻訳や日本語コンテンツの拡充などの活動も行っています。

関連:ソラナ(SOL)おすすめ取引所、手数料・ステーキング・出庫機能を徹底比較

寄稿者:Soylana JapanSoylanaJapan
Soylana JapanはSolanaおよびSolana DeFiの情報を日本語で発信するプロジェクトです。X(旧Twitter)で毎日最新のニュースを日本語でお届けしています。Superteam Japanと連携し記事の翻訳や日本語コンテンツの拡充などの活動も行っています。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/21 日曜日
11:30
ビットコイン、流動性低下で来週も不安定な展開か|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインの今後の見通しをbitbankアナリストが解説。年末のホリデーシーズンで流動性が低下する中、来週にかけても方向感に欠ける展開が続く可能性。12月の米雇用・物価データが金利見通しの鍵を握る。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|与党税制改正大綱の決定に高い関心
今週は、米SECのポール・アトキンス委員長の講演、ノルウェー政府系ファンドによるメタプラネットのビットコイン戦略に対する支持、政府・与党の2026年度税制改正大綱の決定に関する記事が関心を集めた。
12/20 土曜日
13:22
イオレがビットコイン追加取得、累計保有量101BTC超に
日本上場企業イオレが約1億6640万円分のビットコインを追加取得。ネオクリプトバンク構想の初期トレジャリー運用の一環として実施され、2026年3月期中に120億円から160億円規模の取得を目指している。
11:55
ブラックロックのビットコイン現物ETF、年初来リターンはマイナスも流入額6位入り
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が年初来のETF流入で6位にランクインした。一方でリターンはマイナスとなっており背景にある投資家心理が注目される。
10:50
メタプラネット、米国預託証券プログラム設立
ビットコイン保有企業メタプラネットがドイツ銀行を預託銀行とする米国預託証券プログラムを設立し、19日より米国店頭市場で取引を開始する。米国投資家の利便性向上と流動性拡大を目指す。
10:33
ビットコイン提唱者ルミス米上院議員が再選不出馬、仮想通貨法案成立に注力へ
仮想通貨推進派として知られるシンシア・ルミス上院議員が2026年の再選不出馬を表明した。任期終了までに包括的な仮想通貨規制法案や税制改革の成立を目指す方針を示している。
10:05
「ビットコイン価格は2035年に2億円に到達」CF Benchmarksが強気予想
CF Benchmarksが2035年の仮想通貨ビットコインの価格を基本シナリオで142万ドルと予想した。ゴールド市場のシェアを獲得することなどを前提とし弱気・強気シナリオも算出している。
09:10
イーサリアム、Glamsterdamの次のアップグレード名は「Hegota」
仮想通貨イーサリアムでGlamsterdamの次に実施されるアップグレードの名称がHegotaに決定。2025年と同様、イーサリアムは2026年に2回アップグレードを行う可能性がある。
08:15
ビットコイン、弱気相場入りか クリプトクアントが需要減速を指摘
クリプトクアントが仮想通貨ビットコインの需要成長鈍化を指摘し、弱気相場への移行を指摘。ETFの純売却や大口保有者の需要縮小、デリバティブ市場のリスク選好低下などが要因として挙げられている。
07:10
コインベース、2026年の税制変更で予測市場がギャンブルより有利になると指摘
コインベースが2026年の見通しレポートで、トランプ大統領が署名したワン・ビッグ・ビューティフル・ビル法により予測市場が従来の賭博より税制面で有利になる可能性があると指摘した。
06:50
アーサー・ヘイズ、FRBの新資金供給策RMPでビットコイン4年サイクル論が終焉と再度主張
著名トレーダーであるアーサー・ヘイズ氏がFRBの準備金管理購入プログラムを分析し、実質的な資金供給(QE)により仮想通貨ビットコインの従来の4年サイクルが崩れたとの見解を示した。ビットコインは2026年に20万ドルに向かうと予測。
06:20
仮想通貨の冬到来か、フィデリティ責任者がビットコインの2026年底値を6.5万ドル付近と予測
フィデリティのグローバルマクロ責任者ジュリアン・ティマー氏がビットコインの強気サイクル終了の可能性を指摘し、2026年の底値を6.5万ドルから7.5万ドルと予測した。機関投資家の参入により従来のサイクル論が変化しているとの見方が広がっている。
05:45
米FRB、仮想通貨企業向け「簡易版マスターアカウント」開設に進展か
米連邦準備制度理事会が仮想通貨関連企業を含む適格機関に決済サービスへの限定的なアクセスを提供する「ペイメントアカウント」案についてパブリックコメントを募集開始。
12/19 金曜日
17:38
税制改正大綱で仮想通貨税制が大きく前進、申告分離課税20%と3年間の繰越控除を明記
政府・与党が2026年度税制改正大綱を決定。暗号資産取引に申告分離課税を導入し、税率は株式と同じ一律20%に。3年間の繰越控除制度も創設される。金商法改正を前提とした条件付きで、2028年施行の見通し。昨年の「検討」から具体化が進み、web3業界の発展に向けた重要な一歩として評価されている。
15:33
米国法銀行初、SoFiがステーブルコイン「SoFiUSD」を発行
米ソーファイ・テクノロジーズが完全準備型の米ドルステーブルコイン「ソーファイUSD」を発表した。パブリックブロックチェーン上でステーブルコインを発行する米国法銀行として初の事例となる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧