はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアム、バーン数量が過去最低水準に 取引減少を指摘する声も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

 

イーサリアムのバーン数の推移

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)は、取引手数料からバーン(焼却)される数量が過去最低水準に減少している。

「Etherscan」の以下のチャートによると、3月23日における1日のバーン数量は約50ETHまで減少。イーサリアムについては、ブロックチェーン上の活動が減少していることが指摘されている。

出典:Etherscan

バーンとは

仮想通貨の供給枚数を減らす行為。バーンされると供給量が減り、価格に上昇圧力がかかりやすくなる。

イーサリアムは2021年8月、大型アップグレード「ロンドン」を実施して、基本手数料がバーンされる仕組みが導入された。上図のチャートは、ロンドン後の全期間を表示している。

ブロックチェーン上の活動を示す指標については、以下のチャートが1日におけるアクティブアドレス数の推移。このチャートは、表示できる全期間における推移を示している。

出典:Etherscan

最近では21日にアクティブアドレス数が36万1,605まで減少。この数値は、24年9月21日の34万6,294以来の低水準である。なお、Etherscanによれば、過去最高値は2022年12月9日の142万0,187だという。

また、以下のチャートは1日における取引手数料の平均額の推移。全期間を表示しているが、低水準にあることが示されている。

出典:Etherscan

イーサリアムは過去にデフレすることが期待されていたが、本記事執筆時点では年0.038%の割合でインフレしている状態にある。

イーサリアムの動向

イーサリアムは現在もアップグレードを継続して開発を続けており、運用のためにロックされた資産の総価値「TVL(Total Value Locked)」は市場全体の50%を占める。

また今月には、テクノロジーとヘルスケア分野のイノベーションに取り組む企業BioNexus Gene Lab Corp.が、イーサリアムを中心とした新たな資金調達戦略を取締役会が正式に承認したと発表した事例もあった。この決定により、同社はイーサリアムを戦略的な財務資産として優先的に位置づける初のナスダック上場企業となっている。

関連米上場企業BioNexus、イーサリアム中心の財務戦略を採用

一方、ポジティブな材料がある中で、レイヤー2を活用する仕組みがイーサリアムの価値を奪っているとの見方も上がった。

英国の大手銀行スタンダードチャータードのデジタル資産調査部門グローバルヘッドであるジェフリー・ケンドリック氏は今月、「イーサリアム:ミッドライフクライシス(中年の危機)」と題した最新レポートで、レイヤー2、特にコインベースが開発したBaseの台頭がイーサリアムのエコシステムから価値を奪っていると指摘した。

同氏によれば、イーサリアムは自ら創出したレイヤー2フレームワークの中で「コモディティ化」しており、取引手数料の大部分がメインネットをバイパス(迂回)するようになっているという。同行はこの時、イーサリアムの2025年価格予測を従来の1万ドル(現レートで約150万円)から4,000ドル(同約60万円)へと大幅に下方修正している。

関連スタンダードチャータード、イーサリアム価格予測を1万ドルから4000ドルに下方修正 L2の台頭が主因

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/26 水曜日
05:45
米CMEもトークン化へ参入、Google Cloudのブロックチェーンを利用
CMEグループとグーグル・クラウドが分散型台帳技術グーグル・クラウド・ユニバーサル・レジャーを開発。金融サービスの効率化を図る。
03/25 火曜日
18:22
SBI VCトレード、ステーブルコインUSDCの一般取引開始へ
SBI VCトレードが国内初となるUSDC取引サービスを2025年3月26日に開始する。米ドル連動ステーブルコインUSDCは、高い透明性と安定性で注目を集める。同社は今後レンディングサービスも予定。
18:00
ZENMEV:MEVを利益に変えるAI技術革命
ZENMEV(ゼンメブ)は、仮想通貨市場の「隠れた税金」とされるMEV問題を逆手に取り、AI技術で一般ユーザーに利益を還元する革新的プラットフォーム。VentureXから1.4億ドルの資金調達とISO国際認証を取得。フロントランニングやサンドイッチ攻撃から取引を保護しながら、高度なステーキングで自動複利報酬を実現。
15:54
コインチェックが「Coincheck Prime」 大口取引・保管サービスを提供開始
コインチェック株式会社が法人・機関投資家向け暗号資産サービス「Coincheck Prime」を開始。1,000万円以上の大口取引に特化し、アセットロック・OTC取引・カストディなど充実のサポートを提供する。
13:30
バイナンスから異例の声明、従業員のインサイダー取引発覚 即時停職処分に
仮想通貨最大手バイナンス、従業員による非公開情報を利用した不正取引を内部調査で特定。11万ドル以上の利益を違法に得た従業員を処分したと報告した。
13:05
米ウォーレン議員、SEC次期委員長に仮想通貨やトランプ氏ミームコインに関する厳しい質問状
米国のウォーレン上院議員が、ポール・アトキンス次期SEC委員長候補に対し、FTXとの関係性やトランプ氏ミームコインなど仮想通貨規制を疑問視する質問状を提出した。
12:22
ビットコイン8.7万ドル台に反発 トランプ関税の緩和示唆で市場心理が改善
ビットコイン価格は前日比5.25%上昇し8.7万ドル台を回復した。暗号資産(仮想通貨)市場では1.58億ドル超のショートポジションが清算される中、Rekt Capital氏は9.3万ドルへのブレイクアウト可能性を予測する。一方でマウントゴックスの10億ドル相当のBTC移動が売り圧懸念材料に。
11:35
ビットコイン準備金法案が米オクラホマ州下院を通過、上院審議へ
オクラホマ州下院は戦略的ビットコイン準備法案(HB 1203)を可決。導入を目指す州政府の法的取り組みが加速。
10:45
「RWA・米政府資産トークン化はビットコインにも恩恵を」NYDIG
NYDIGのシポラロ氏は、RWAトークン化台頭と米国政府支出のブロックチェーン化議論がビットコインなど仮想通貨市場に与える潜在的な影響を分析・解説している。
10:20
イーサリアム、バーン数量が過去最低水準に
仮想通貨イーサリアムは、取引手数料からバーンされる数量が過去最低水準に減少。3月23日におけるバーン数量が50ETHまで減っており、取引活動の減少が指摘されている。
08:50
ビットコイン50万円上昇も現物やオプション市場で弱気継続|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で一時50万円の上昇。米国政府が4月2日に発動を予定している関税に関して対象国および品目が限定的になるとの報道を受けて市場における関税政策への警戒感が後退し株価が上昇したことによるものである。
08:30
トランプ一族のワールドリバティ、BNBチェーンでステーブルコイン立ち上げか
BNBチェーンとイーサリアムに出現したトランプ関連の新トークンUSD1が市場参加者の注目を集めている。
07:45
仮想通貨投資商品、純流出が5週続いた資金フローの反転で市場心理好転か
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産の投資商品に先週約970億円の資金が純流入したと報告。ビットコインが流入を主導し、純流出が5週続いた資金フローが反転した。
07:40
テスラの代わりにビットコイン? 新指数『マグニフィセント 7B』が登場
マグニフィセント・セブンに代わる『Mag 7B』指数が登場。仮想通貨ビットコインのテック株としての可能性を探る。
06:40
大手予測市場ポリマーケット、ソラナ入金に対応開始
仮想通貨利用の大手予測市場「ポリマーケット」がソラナでの入金サービスを開始。高速・低コストなブロックチェーンを追加し、ユーザーの利便性と選択肢を拡大。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧